奴隷のしつけ方 | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

何代にもわたって奴隷を使い続けてきた、

 

ローマ貴族の家に生を受けた

 

マルクス・シドニウス・ファルクスによる奴隷管理ノウハウ、

 

という形のケンブリッジ大学の古典学研究者である

 

ジェリー・トナー氏の解説書です。

 

 

 

 

 

実のところを言いますと、本書を入手してから

 

読み終えるまでに何だかんだあって半年近くの時間を

 

要してしまいました。

 

いつもの自分ならば量や内容にもよりますが、本書ぐらいなら

 

3日、かかって1週間ほどだったのですが…。

 

とまぁ話を戻して、本書は何代にもわたって奴隷を使い

 

続けてきた、ローマ貴族の家に生を受けた

 

マルクス・シドニウス・ファルクスによる奴隷管理ノウハウ、

 

という形式をとったのケンブリッジ大学の古典学研究者である

 

ジェリー・トナー氏の解説書です。

 

内容はマルクス・シドニウス・ファルクスによる奴隷の

 

使用方法各種と、それを開設する形でジェリー・トナー氏の

 

解説が各章に記されております。

 

カバーの表紙と背表紙に描かれている男女の

 

奴隷のイラスト、並びに


「古代の大帝国を支えた奴隷越しに 我々の生きる

 

現代社会が見えてくる」 


と本書にコメントを寄せたのは、映画化され、アニメ化もされた

 

人気作『テルマエ・ロマエ』や実在した人物の生涯を漫画化した

 

『プリニウス』などの漫画家であるヤマザキマリさんであります。

 

本書に記されているのは古代ローマ貴族「直伝」の

 

究極の「人を使う技術」であり、巻末の「訳者あとがき」には


「こんな本が欲しかった! 古代ローマ人が奴隷管理法を

 

語るタイムトリップガイド。生身のローマが見えてくる!」


と記していたのも納得がいくのです。

 

徹頭徹尾にわたって、人間のマネジメント術であり、

 

おそらく現在でもヨーロッパのエスタブリッシュメントの間では

 

本書のノウハウが連綿と引き継がれているかと思うと

 

心底ぞっとするわけですが、そういった部分を知る

 

手がかりとしても、本書は有効に機能することでしょう。

 

奴隷の買い方に始まってモチベーションの上げ方と

 

その維持、管理職への登用から現在では(表向き)

 

認められない拷問のかけ方。さらには奴隷たちの

 

下半身事情からスタンリー・キューブリック監督の映画

 

などでも有名な「スパルタクスの乱」を引き合いに

 

出しての反乱防止策…。

 

もし仮に自分の上司が本書を読んでいると戦慄を覚えて

 

しまいますが、部下の立場で読むと上司や組織の

 

内在的論理や行動原理がわかってよいのかもしれません。

 

 

 

 

 

奴隷のしつけ方奴隷のしつけ方
1,944円
Amazon

 

 

 

人気ブログランキング←1クリックお願いします。