誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)


テーマ:
ヤクザの下っ端として鬱屈した日々を送る新田隆弘が

兄貴分の命令で高校生が作った売春組織を探って

行くうちに中心人物の渡辺栄司と出会うわけですが…。

最後まで重い展開であったことを覚えております。





本書を読んだのは大学時代の事でありますが、読み

終えた後はあまりの救いの無さにしばらくの間うつ

状態となり、時を経た現在でも心の中に「しこり」として

残っている小説の一つです。作者は1996年、『不夜城』で

デビューし、「ノワールの旗手」として数々の作品を

発表し続ける馳星周氏です。

物語は、かつては渋谷で伝説のチームと言われた“金狼”

の元メンバーあったものの、長じてヤクザの下っ端として

鬱屈した日々を送る新田隆弘が兄貴分の命令で高校生が

作った売春組織を探って行くうちに中心人物の渡辺栄司と

出会うというものですが、新田が栄司と彼の恋人の希生。

彼女が通う学校の教師である潤との関わりの中で徐々に

陥穽に落ちていく姿を描いていくのです。

暴力。ドラッグ。集団レイプ…。思い出すだけでも陰鬱な

気分になるシーンのオンパレードで

「何で当時の自分はこんな作品を読んでしまったん

だろうか…。」

と複雑な思いを現在に至るまで引きずっているのですが、

当時の自分にはこういう物語が必要だったのだろう、

と無理やり自分を納得させております。

新田の有り余るエネルギーを向けるところのない焦燥感と、

栄司の醸し出す現実感のなさが鮮明に記憶されているの

ですが、馳氏のファン以外は正直、あまりお勧めできる

ものではありません…。





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