「最後の抵抗」という意味の、やたら長いタイトルが印象的な
TSPのファーストアルバム。

沢田泰司の生前からレコーディングは行われていたものの、
完成する事無くこの世を去ってしまいました。

その時点での泰司の音源を使っている
(2曲目の"REST IN PEACE"はかつてWE ROCK付録CD収録バージョンから
ヴォーカルをKに差し替え、リミックスが施されたもの)ため、
遺作という扱いがなされているものと思われます。

遺作とは言うものの、現メンバーになってから制作された曲も多く、
そういう観点からすると泰司の意思を受け継ぐバンドの
ファーストアルバムとしての面も色濃く出ています。

この手の音楽性で、Shuと組んだバンドという意味で
クラナイと比較してしまうことは避けられませんが、
クラナイはアメリカンな明るさや大らかさが特徴であるのに対し、
TSPはもっと幅が広いというか、もっとモダンと言うか、
クラナイにあった要素も含みつつも少し違う要素もあります。



The Last Resistance of the Firebird/atelier M

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