思い出はいつも美しい
いや 美しくなってゆくと言った方が的確でしょうか
きっと人の心のなかには
思いの清浄フィルターのようなものがついていて
嫌な思い出や辛かった思い出も
時間と共に良い思い出に変わってゆくのでしょう
それは人が自分の心を守るために
いつまでもストレスを抱え込まないための
神様がくれた特殊能力なのかもしれません
きっとその特殊能力が機能しなくなると
人は生きる気力を失くしてしまって
ふと自ら命を絶とうとしてしまうのでしょう
時間は時に残酷で 時に優しい
いまあなたが辛くて苦しくても
きっと時間が経てば
良い思い出となるでしょう
いまはそう信じて生きてみましょう
でも本当は生かされていると気付くこと
それが思いの清浄フィルターを
いつまでも詰まらせない方法なのかもしれません
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201205142300エッセイ『もの想い』