中部大学・武田邦彦教授のブログからのメモ書き
例えばホウレンソウが汚染されていたする
普段なら 「ホウレンソウだけが放射線で汚染されている」
という事なので、
「そのホウレンソウが基準値を超えていなければ食べて良い」
しかし、現在のように空気(外部線量)、それを吸い込んでの 内部被曝、
野菜、魚、水、土壌など全てが汚れていると、
ホウレンソウも他の被曝に足さなければならない
たとえば、次のようなこと
【普通の時】 空気:0
水:0
内部:0
ホウレンソウ:10
小松菜:0
大根:0
牛乳:0
こうなご:0
合計:10
となる為、ホウレンソウは規制値以下なら大丈夫
ところが、「環境が汚染されているとき」 (時期は1年ぐらい)は、
状態が違う
【汚染時】
空気:10
水:2
内部:10
ホウレンソウ:10
小松菜:3
大根:1
牛乳:5
こうなご:10
合計:51
つまり一つ一つは「規制値内」でも 「足し算」を
しなければならない
むやみに怖がる必要はないが、ここ半年ぐらいは、
「基準値以下でも、できるだけ被曝を避ける生活」が大切
個人の事情、体力などに合わせて、できる範囲で被曝を減らすこと、
これが放射線防御の基本
1)原則として、汚染は「足し算」
2)福島など汚染地域は「足し算」
3)大阪のように汚染していない地域は足し算をしなくて良い
まず、「原則として足し算」とは、
1)福島原発からでる「危険な放射性物質」は
ヨウ素だけではないということ
最低でも、ヨウ素(半減期8日)、セシウム(同30年)、
ストロンチウム(同30年)、プルトニウム(長い半減期)がある
それを足さなければならない
2)自分の体に入るルートは、
①空気から
②吸い込んだり着いたり
③水
④野菜、魚など
の4つのルートがある
福島の人:全部だから4倍にする
大阪の人:今のところ2から4がないので、そのまま
テレビでは簡単に言うと「ウソ」を言っている
だから混乱する
例えば東電が海に汚染水を放出したときに、
「たいした事はない.魚を食べ続けても
ヨウ素は0.6ミリシーベルトにしかならないので、
一般人の限度1ミリシーベルトより小さい」と言った事
これは次の足し算がない(福島県の人)
空間からのヨウ素の被曝 ?ミリシーベルト
空間からのセシウム被曝 ?
空間からのストロンチウム ?
体の中のヨウ素の被曝 ?
体の中のセシウム被曝 ?
体の中のストロンチウム ?
水からのヨウ素 ?
水からのセシウム ?
水からのストロンチウム ?
野菜魚からのヨウ素 0.6ミリシーベルト
野菜魚からのセシウム ?
野菜魚からのストロンチウム ?
(合計) {0.6+(?×11)}ミリシーベルト
ということ
つまり、東電の専門家はもちろん、
この最低でも(プルトニウムなどを考えなくても)
12ヶを足さなくてはいけないのに、 意図的に0.6だけを言っている
足し算だから、私が「少しでも安全なものを食べた方が良い」
と言うのは、現在のように、空気も野菜も魚も水も
汚染しているときには、
一つ一つは0.6ミリシーベルトでも、 それを12倍すると
7.2ミリシーベルトになるから
「この期に及んで何をやっているのか!」
としかり飛ばしたい気持ちです
でも、このブログ(武田教授の)では、上の全部を計算するのは
普通の場合はできないので、福島、茨城にお住みの場合は、
空間の放射線量に4をかける
東京、千葉、宮城、会津若松などの 場合は、2をかける
それ以外のところは、当面、そのままという計算式を出している
それなら計算ができると思うがテレビには注意