セゾン投信 第9期運用報告会

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昨日は、こんなセミナーに参加しました。

タイトル: 第9期運用報告会
日時: 2016年2月14日(日) 13:00~15:30
場所: 東京都千代田区 日比谷図書館 日比谷コンベンションホール

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資料もこんなにたくさん!

ということで、今回は控えめに書きます。

1.開会のあいさつ
2.運用報告会
- 2015年を振り返って
- セゾン投信のフィデューシャリーと成長戦略
- 第9期運用報告
- 投資家から見たセゾンファンド
- 質疑応答
3.閉会のあいさつ

最初に、マーケティング部からの2015年の振り返り。
日本郵便との提携の話から始まって、日本郵便でのセミナーを実施していること。残り4回のセミナーを含めると、のべ1200名が参加されていることが説明されていました。実際には、日本郵便以外のセミナーもあるのですから、どれだけセミナーをしているんだ? と考えてしまいます。
そういう草の根活動だったものが、実を結び、これだけの規模になってきたということなのでしょう。2月10日現在、100,573名の口座数だそうですから。
受賞歴のお話もありましたが、その中で、リッパー・ファンド・アワードとR&Iファンド対象に並んで、Fund of the Yearのことも載せていただきました。資料に載せていただいたのは、2014年のものでしたが、2015年についても口頭でご説明いただきました。ありがとうございます!m(__)m
また、男女比のグラフの中で、2年連続して女性が増えている、ということでしたが、合わせて書籍や紹介での口座開設が関連ありそう、とのことでした。これはおもしろいですね。女性の行動パターンと言えるような!?(^^;
4月には、ホームページもリニューアルされるようなので、できあがりを楽しみにしたいと思います。

次に中野さんのお話。こちらは、資料がないので、毎回違うのかしら!?(^^;
運用報告会は、前日に引き続き、2回目だったようですが、前日よりは少し少な目だったようですね。席が少し空いている、とのことでした。
2015年は歩みの大きいいい年だったとのこと。フィデューシャリーデューティーや、日本郵便という大株主とのリスタートの年だったそうです。今まで十数か所、全国の大きな郵便局へ行った。メッセージ発信の貴重な場が大幅に増加した。そして、郵便局の人たちの盛り上がりを感じている。郵便局というのは、今まであまりかかわりがなかったが、すごく純情。純真な気持ちで、地元の人に対し、仕事している。その意味でも、やれば成果が出る。
疑問を取っ払った人たちに対し、日本郵便の文化を変える、という使命を感じている。1つずつ、ちょっとずつ種を蒔く作業。今も40ヶ所くらいから手が挙がっている。この流れを大事にしたい。
もうすぐ9年になるが、10万人のお客様。自分の人生は、いい意味で終わったと思った。(筆者注: 「決まった」の意味と思われます) 業界がテンで無視していたのが、雰囲気が変わった。無視できなくなった。独立系という、新しい流れ。澤上さんが立ち上げてからだいぶ経ったが、その流れを引き継いでいく。
R&I対象は2年連続、昨年はリッパーからも賞をもらった。たぶん、今年もと思っている。客観的データを積み上げての評価。
昨日の質疑応答で聞かれたので追加しておくが、中国の不安について。マーケットが混乱のまま2月になった。端緒は中国の先行き不安。そして、原油価格の下落。今は30ドル前後というより、20ドル台。以前は147ドルにもなったので、半分どころではない。今の混乱から、中国経済は変わる。中心国の罠と言われるが、改革が必要。中国がいきなり消えることはなく、大きな変化の前兆である。主役から降りるだろう。そして、ポスト中国が出てくる。
エネルギー革命。抜本的に変わった。原油が100ドル、200ドルではないということ。ニュー・パラダイム。今は適応途上であり、どこにアダプトするのか、と。人為的に、米欧が決めるか、中国の政策によるものの可能性もある。う原油安が今はネガティブ要因となっているが、マクロで見るなら、プラスの方が大きい。恩恵を受ける経済の方が大きい。商社・石油業界以外にはプラスなはず。先進国でも、ASEANでも。これが顕在化する時がマーケットの転換点。モーメンタム、つまり雰囲気が変わると言う。毎日売り買いしていないなら、どっしりと、ファンダメンタルズで考えてほしい。今は振り子が大きく振られているが。
マイナス金利については、我々にとっても、未知の世界。まだわからず。黒田さんの知識も大して差はないはず。それを思い切って進めた、ということ。さまざまな混乱がある。コール市場も。いずれ収束し、何を意味するか、どんな効果や副作用があるか。冷静に判断される。今は反映されていない。これからのこととして、典型的なのは円安。今円高になっているのは混乱。
たとえば、こう考える。金利が消えようとしている。日銀から当座を引き出すため。それをどこへ持って行くかというと、国債へ。そのため、国債の金利がなくなる。では次は、というと、1.8%ある米国債へ。そのため、円を売ってドルを買う、となる。もう1つは株式。リターンが出ると2%くらい。そのため、株が下がるとは思いにくい。詳しくは、東洋経済で今朝上がったコラムに書かれている。(筆者注: 東洋経済ONLINE 要は「必要以上に現金を持つな」ということだ )
持ち時間がそろそろなくなるが、フィデューシャリーデューティーについて。フィデューシャリーデューティーとは、お客様への忠実義務と訳している。2016年から金融庁は、金融監督行政をやめようとしている。ルールで縛るだけではダメで、必ず抜け穴を探す業界だと思っているため。プリンシプル主義、業者たるものが……という姿勢・矜持をどう示すか。8月26日に投信会社としては第1号で出した。先導者たらん、と手を挙げた。手数料稼ぎが目的化している業界へ、徹底したお客様との利益相反の排除。そうすると、無償報酬となってしまうが、健全な経営に必要な分のみいただく、ということに。ピンハネにつながる利益はいただきません、と。次が三井住友アセットマネジメントが出してきた。腹を決めたと思った。続けて、東京海上アセットマネジメント。今週末、みずほフィナンシャルグループが出してきた。相当こなれた文章で、本質を研究してまとめて来たと思う。この結果、メガバンクが早晩動くだろう。
これからどのファンドを選ぶか、どのお店で選ぶか、ではなく、どの運用会社かで選ぶことになる。フィデューシャリーデューティーで分かる。どこが最後まで出さないかも。(会場笑)

次に、ポートフォリオマネージャー瀬下さんから運用報告。
運用報告書に沿って、いつも通り淡々と説明が進みました。株式市場の概況、債券市場の概況、為替市場の概況などを聞いていると、大変な1年だったんだろうな、と思ったのですが、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(SVGBF)も、資産形成の達人ファンド(達人F)も期首と期末で思ったほどの大きな差にはなっていなくて、ちょっと驚いてしまいました。騰落率はSVGBFが△1.1%、達人Fが6.5%。費用も今までとほとんど変わらなかったし、分配金もないし。
最後に「受益者の皆様の運用成果(設定来)」という項目があったのが面白かったです。設定来のすべての受益者の平均収益率だそうです。基準価額上昇率など目でないくらい大きくて、なかなか頼もしいファンドたちだな、と思いました!
詳細は、運用報告書もしくは運用報告会でご確認ください。

休憩をはさんで、房前さんのお話、投資家から見たセゾンファンド。
このところ気温の変化も激しいが、気温も相場も一緒、と始まりました。人間は平均だけどうにかできるので、平均気温を見る。
長期投資する人も、日々勝負する人もいる。自分に合った付き合い方をすればよい。長期投資する人は、経済全体に投資すること。
という前置きから、投資家の立場として、2本のファンドに対してどういう風に考えたらいいのか、を説明してくださいました。
昨年も同じようなお話だったと思います。(参考: 第8期セゾン投信運用報告会 FCP代表 房前督明氏 )
辛口なはずの房前さんが、べた褒めで、大変楽しかったです。達人Fなどはこのままいくと、化け物になってしまう、というので、楽しみが増えました♪
また最後に、「去年と何も変わっていないことを見るのも大切。顔ぶれも、言っていることも。変わるのは悪い方へ向かっているということになる。2本とも通常通り運用されているということ」という言葉で締めくくられていました。

最後に質疑応答。(敬称略)
Q: 達人ファンドで新規ファンドの組入れを検討しているというが、詳しいことは聞けないか。追加か入れ替えか、など。
瀬下: 投資考え中と言ったが。日本株で、入換えになる。スパークスはすでに入っているので、それ以外で、少しグロース寄りになる。今言えるのはここまで。

Q: SVGBFは資産総額に限度がないと聞いたが、達人Fは制限があるのではないか。房前さんの話でかなりいいというが、今はどんなフェーズなのか?
中野: SVGBFはインデックス部品を使っている。明確な意図があり、どれだけデカくなっても品質を損なわないものを作ろうとした。普通の生活者が運用する時の真ん中に置く。限度があるのは、運用の宿命だが、1兆でも、2兆でも、今のクオリティを保てる。こちらはコモディティにしたい。TVや冷蔵庫みたいに。達人Fは一定の限界はある。今は30億界隈。10倍になってもクオリティは損なわない。2兆、3兆はポートフォリオの中身が増え、個性が薄まる可能性がある。たとえば、鎌倉投信などは今がやりやすいのではないか。小さなマーケットに特化しているため。新日鉄やトヨタなら、時価総額が大きく、自分が大きな額を売買しても影響はない。一般的にいくらとは言えない。マーケットの大きさによる。債権はいくらでもできるが、株式の方が制約がある。
瀬下: 具体的規模には余裕がある。市場が短期志向になっているので、長期的には割安。おそるおそる上昇している状況で、バブルではない。環境は追い風と思っている。また、新規受付をしていないファンドもある。公募ファンドで、私募を作ってもらっているものもある。大型よりも、中小型株が取りやすくなっているが、低いリミットにはならない。

Q: 達人Fの地域配分について。新興国以外、特に日米について。
瀬下: 将来どうなるか、と考えて。米国をアンダーウェイトにしている。昨年まで、一番人気があって、通貨含め、割高感があったため。日本は阿部ノミクス前から安かった。その割安感が薄れてきている。いまだ多少割安感はあるが、組入れを変えている。価値より株価が低く、たたき売られていた。それが薄れ、戦略を変えている最中。
中野: もっと全体で見ると、世界は成長する。経済をけん引する中心は米国。安定的。世界の1/4の規模であり、最大。先進国にとって、環境は逆風ではない。先進国には悪くない。新興国は二極化するが。そこそこに収まるとみる。

最後に、中野さんから。
最初のころは、どれだけセミナーをやっても、人が集まらなかった。それでも続けていたら、たくさんの方が来てくださるようにあんった。見ててくださっている。監視されてるとも言える。実際、監視していただくために、運用報告会をやっている。毎年見に来て、僕たちが変わっていないと見に来て欲しい。違っていない、と。違っていたら、行動を起こしてよい。

以上です。

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ステージ両端は、ぽすくまくんがしっかり守ってました!(^^)
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