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題詠100首鑑賞 005:並

2006年12月29日(金) Theme: 題詠100首2006鑑賞

題詠100首鑑賞 005:並


みなさんが並べるものはすごいなーと思って見ていました。

いろいろなドラマがあって、素敵。


温もりは並べた肩をくすぐって三歳ふたりふつふつ笑う/内田かおりさん

http://shinkaigyo.wablog.com/10.html


ふつふつ、が好きです。

平和で穏やかなぬくもりってこういうことでしょうか。

ふたりは友達かな、とも思ったんですが、双子のきょうだいならよりかわいい。

ふたりのことを見ている作者の視線こそ、温かいと思います。



いっせいに目をつぶり手をあげた子が集まってきた並木の役で/瀧口康嗣さん

http://cascadekaskade.blog53.fc2.com/blog-entry-15.html


何に手をあげたのだろう。

集まってきた子どもたちは、並木の役なんて本当はしたくないのに

群がってきているようです。(だって並木の役だし。偏見?)

だとすれば本心を偽っているわけで、

小さな子どもたちが、切ない存在に見えます。「並木の役で」って終わり方がいいなぁと思いました。


お父さんいつ死ぬのかと問う息子 ベンチに並んでお茶を飲む春/折口弘さん

http://blog.goo.ne.jp/frontflug/e/f69d5ed8bf8963ba4555514da1429af1


全体に流れる空気が、さりげなくて、ゆったりとしていて、どこかぴんと張っている。

いつかきかなくちゃ、って「息子」も思っていたのでしょうか。

優しい着地のしかたで、ずっと余韻がのこっています。

「ベンチに並んで」の距離感が効いていると思います。


二人してイチョウ並木に溶け合って冬眠したい夜があります/まほしさん

http://mahoshi.blog27.fc2.com/blog-entry-89.html


「イチョウの木」ではなく「イチョウ並木」だから、二人は少し離れているのでしょうが

でも、やっぱり「一人で」とは違うのでしょう。

冬眠したいね、うん、春まで眠っていたい。

全部葉を落としたイチョウの木にそれぞれなって、また、春に出てきましょう。

ずっとあたたかい気持ちのままでいられる気がするから。


よしぎゅうで並んで並を食べてたらぱたぱた涙が出ちゃったんです/遠藤しなもんさん

http://cinamonwaffle.blog44.fc2.com/blog-entry-9.html


並んでるのは、知ってる人とかではなくて、

たまたま他人が「並」を頼んでて、気がついたらそんな人ばかりになってたんでしょう。

ぱたぱた。

どうしようもなくとまらなくて、食べるしかない。

具体的にかなしいわけではないのに。

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題詠マラソン鑑賞 004:キッチン

2006年12月29日(金) Theme: 題詠100首2006鑑賞

題詠マラソン鑑賞 004:キッチン


このお題は思い出がいろいろあります。

人それぞれにたくさんのキッチンをかいま見ました。

また、鑑賞じゃなくて単にぶつぶつつぶやいているだけです。ごめんなさいね。


はかるものはかられるものはかってはいけないものが囲むキッチン/おとくにすぎなさん

http://blog.goo.ne.jp/sugina-musicland/e/382f8900cb549375134e93b5096dc0a8


なんだかこわい雰囲気を持つ歌だと思います。でも、そこが魅力。

はかってはいけない。数値にするのでもされるのでもないもの。数値であってはいけないもの。

数値とそうではないあいまいなものたちに囲まれた空間で

人は何をつくるのだろう。


もうなにも切るものがないキッチンに水道水がぽたぽた落ちる /みち。さん

http://run.funky.gonna.jp/?eid=171019


どこに向ければいいのかわからない気持ちをもてあまして

水が漏れる音をきいている、それほど静かなキッチンです。

たぶん、本当に切らなきゃいけないものはわかっているけれど

そこまで踏み込めなくて、後戻りできなくなったという感じ。さあ、どうする。


キッチンにドミノを並べる妖怪がいてローソンへゆけない春夜/市川周さん

http://blogs.dion.ne.jp/shirohi/archives/3113762.html


妖怪がしたことなんだから、ドミノを踏み荒らしちゃってもいいのに、できないんです。

24時間営業の店に逃げ込みたいのに、行けない。

妖怪なんていないよ、って言われればそうなのかもしれないけれど

少なくともこの主人公にははっきり「みえてる」と思います。

逃げるの、ここにいるの、どっちなの、ってきかれてるみたいだ。


キッチンを電車が通過いたします春は夕暮れみんなみなしご/なかはられいこさん

http://blog.goo.ne.jp/reiko0410_2006/e/049333cc6d29e6c7735312d8a9acc211


キッチンでできるのは、通過を待つことだけなのかもしれません。

乗り込むことはできなくて、

ひとりぼっちで、誰かがきてくれるのを待っています。

夕方、あたたかい湯気のかわりにけずられていく何か。


キッチンの向こうの海を眺めてる ボトルメールを待ちわびている/あみーさん

http://blog.livedoor.jp/ammy/archives/50563847.html


キッチンの向こうの海、は「キッチンの窓から見える海」が自然かもしれませんが

「排水溝や水道からつながる海」をキッチンを通して見ている、のかなぁと思いました。

自分から流すのではなく、

誰かが流したものを待つだけ、の静かな姿勢が好きです。


平和なキッチンは意外と少なかったようで

どこか屈折したキッチンを多く見た気がします。あ、私が選んでるだけなのかも(汗)



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題詠マラソン鑑賞 003:手紙

2006年12月28日(木) Theme: 題詠100首2006鑑賞

題詠マラソン鑑賞 003:手紙

「手紙」でよかったなと思うものを選んでみました。

トラックバックさせていただいてます。

手紙、っていってもいろんなイメージがありました。


あなたから届く楽しいことだけをうまく選んで書かれた手紙/ドールさん

http://fairydoll.exblog.jp/2776237


ああ、強がってるんだな、ってわかってしまうくらい、

相手のことを知っている。

強がってくれるほど、心配をかけたくないって思ってもらえている。

それって、嘘だと言えばそうだけど、

逆に言えば、信頼の証なのかもしれません。


菱形に折られた手紙をほどきゆくときめきに似てそこまで春が/五十嵐きよみさん

http://daiei100.exblog.jp/1050846


手紙を折るのは、中学生みたい。

春という言葉のせいか、制服が似合う歌だと勝手に思っています。

もらったばかりの手紙をひらこうとする、あの、かさりと音がするとき。

手紙を渡しあっていたころのことが、指先まで思い出されるようでした。

書きかけの手紙のごとき生なればいかに結ぶや遥けき朝に /ねこまた@葛城さん

http://kamunagara.exblog.jp/1019401


手紙のように生きることができるのは、幸せかもしれない。

私自身が誰かに向けられた手紙なら、誰に送ろう。

なんと結びの言葉を書けば、まとまるだろう、相手は読み返してくれるだろう。


きもちわるい私の部屋がきもちわるい手紙ばかりで埋めつくされる/西宮えりさん

http://blog.goo.ne.jp/andrew865/e/4596303d140bc73ee358ecd50512110a


がつーん、ってきました。(すごくポジティブな意味で)

きもちわるい手紙は「自分が書いたけど出せなかったきもちわるい内容の手紙」ってことかなぁと思ったんですが

補足を読むと、「届いたきもちわるい手紙」なのですね。すごい迫力。

口に出して読むのが一番いい気がする、リズムがあると思います。


書けなかった手紙のような鳥が来てわれの骸をついばむだろう/そばえさん

http://blog.goo.ne.jp/sobae/e/a7e3721388a35c0311628a8ba63b7c15


「書かなかった手紙」ではなく、「書けなかった手紙」のこと、

死んでも、追いかけられるような気がする。

誰にでも、書けなかった手紙はあるのかもしれません。

骸をついばむほどの、大きな鳥となって。


なんだか暇がなくってあんまり書けなかったなー、鑑賞。

もうちょいがんばって書きたいと思います。うぅぅ。


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どうせなら叱ってくれ

2006年12月23日(土) Theme: 日記

何かを大切にしようとすると

何かを犠牲にしなければならず、

できるだけがんばっているんだけど

どこかにひずみが生まれてしまう。


だからいらないものをはやく見極めて、

本当に大切なものをいくつかだけ残しておきたい。


ミヒャエル・エンデで

漁師の網を身体に巻き付けて歩いていると

様々な人がその網にいらないがらくたをひっかけて行く、という話があったなぁ。

(なんてめちゃくちゃな説明だ)

私は自分で、網にものをひっかけている。備忘録みたいに。

重たくて歩けないくせに、でも、全部大切だから、って。


ひっかけすぎて、何かがずりおちていく。

それは、だめよね。

いらないものがずりおちてくのは構わないけれど

必要なものは、本当に大事なものは、そこにいてほしい。


ほほえまないで。

大切にしたくなってしまうよ。

こんなにしあわせなのに。

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すっかりげんきです

2006年12月21日(木) Theme: 日記

たぶんノロウイルスもう大丈夫です。

食欲がときどきなくなりますが、ま、許容範囲でしょう(何が)


何か本を読まなくてはならないなあと思います。

今読んでるのも次読む予定なのもばりばり理系な本ですが


あー、東野圭吾の「魔球」借りてたんだった、でも暇がない、彼も理系だな、うん、


小説も歌集も読みたいです。

お金がないので、買えない…借りるかな、やっぱり。

どうしてうちの大学は、雑誌のコーナーに「俳句」は置いてても「短歌」はないのでしょう。

現代詩手帖があるのは嬉しいけど。ダヴィンチもあって嬉しいけど。

でも大学の蔵書としては、どうなんだろう、そういうものなんでしょうか。

一番近い図書館が、電車で二駅分離れているというのもなかなか不便です。

大きな図書館が、大学と反対側にあるのも不便です。うー。


とりあえず、読むかな。

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