ウォッチメン | 映画、その支配の虚しい栄光

映画、その支配の虚しい栄光

または、われわれはなぜ映画館にいるのか。

または、雨降りだからミステリーでも読もうかな、と。

または、人にはそれぞれ言い分があるのです…。

ヒーローたちがいろいろと悩む。2時間半かけてえんえんと悩む。

映画は、その悩みというものがどういう内容なのか、その悩みの原因やら解決やらを、この手の映画のコードに沿った紋切り型、サルでもわかるような映像でみせてくれ、さらにナレーションや会話がこれまたわかりやすくそれを説明してくれる。
わかりやすい。もの凄く退屈。

さらに私はその悩みに1ミクロンも興味がない。学級会でやってくれと思う。
ヒーローたちは自分の存在理由についてぐだぐだぐだぐだ悩む。そんな閉じられた悩みにつきあってられるほど暇でも、オタクでもない。メタで悩むな、馬鹿者。

と、ほとんど拷問のような2時間半でしたが、将来、怪作としてカルト化されるような気もする。ディティールが見どころの映画にありがちなハナシではある。