ロマンポルノ2本だて | 映画、その支配の虚しい栄光

映画、その支配の虚しい栄光

または、われわれはなぜ映画館にいるのか。

または、雨降りだからミステリーでも読もうかな、と。

または、人にはそれぞれ言い分があるのです…。

青い獣 ひそかな愉しみ(1978/日活/75分)
監督/武田一成、脚本/田中陽造、撮影/水野尾信正、美術/菊川芳江
出演/加納省吾、三谷昇、稲川順子、秋野美弥子、水島美奈子、沢田情児、高橋明

冒頭、三谷昇と秋野美弥子の生活感あふれるセックスシーンがやけにエロく、かなり期待が持てたのだが、その後はどうも冴えない。観念的なシナリオをまんまやっつけちゃった印象、笑っていいのか駄目なのか、真面目なのか、真面目じゃないのか、へっぴり腰の家庭内暴力シーンに萎え萎えです、音楽もつらいなぁ。武田一成&田中陽造とは思えぬ出来。
というわけで見どころは、水島美奈子の女子高校生姿。デビュ-2作目らしく、脇役なれど、なぜかビリングトップ。
jmdbによると稲川順子、秋野美弥子の二人はこの一作のみの映画出演みたいなんだが。

濡れた欲情 特出し21人(1974/日活/77分)
監督・脚本/神代辰巳、脚本/鴨田好史、撮影/姫田真佐久、美術/渡辺平八郎
出演/片桐夕子、芹明香、絵沢萠子、古川義範、外波山文明、高橋明、粟津號、宝由加里

うーむ。初見のときは、呆然とする以外になかった神代の名作なんだけど、今回見直して、正直、それほどのインパクトがなく、で、感想はパス。
去年、森崎の「喜劇・特出しヒモ天国」を観たせいでもあるまいが。これは凄かったなぁ。