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今回は、三島の短編集『岬にての物語』に収録された作品の一つ、『親切な機械』(1949年)についてご紹介しますキラキラ



吸う三島由紀夫(1925~1970)




舞台は戦後の京都大学。チャラい男子学生の主人公、主人公の元カノの女学生、彼女に恋する冴えない男子学生の三角関係が、ある事件で終末を迎えるまでを描いています。



実際の事件を基にした作品らしいですが(そういうの好きよな~三島って)……、それはまあ、どうでもええとして。←ええんかい



個々のキャラクター設定が非常にしっかりしてましてね……



斜に構えたチャラい主人公と、冴えない男子学生とを巧く対比させ、主人公の元カノの女学生も加わり、めんどくさい話になってます(良い意味で)。



主人公が、別れた後も自分に未練タラタラな女学生の存在をウザいと思ってて、彼女を、冴えない男子学生に擦り付けようとするんですが。



その女学生というのが、高飛車な割に鈍感な人物でして。



彼女の鈍い言動が、いちいち主人公をイラつかせる辺りの描写がリアルで、あるある感満載でしたね笑



しかも、この女学生……自分が捨てられた屈辱から、主人公に「殺して」と頼んだり、かなり滅入ってるんです(鈍感なのに)。



そんな彼女に恋する冴えない男子学生……彼も悩みを抱えてたり、彼女にクソ長い手紙を送ったりと痛々しく滑稽でして。
 
 

チャラい主人公も含めて、三人全員、キャラが濃いんですよね(;´д`)



そんな個々のアクの強さ故に、彼らの三角関係は必然的にめんどくさくなり……



読んでて飽きないんです。短い作品なんですが。一気に読みましたからね、私ねー←知らんわ



興味深いのは、三人それぞれが、各々に湧き上がる衝動や情念、観念などを常に見つめて解析したりと、どこか客観的である所。



みんな、やたら自分自身について考察したがるんですよ。



更に、著者(三島自身)が、そんな登場人物たちから一定の距離を取り、彼らを俯瞰しつつ嘲笑うかの様に描き出している所。



三島……これ、すごい楽しんで書いてるな~、というのが、読み手にも伝わってくる……



そんな感じが良くてですね( ´∀`)←わからんわ



書く三島由紀夫(1925~1970)



んで、ラスト……事件が載った新聞についての記述があるんですが、むっちゃサラッとしてて……



「その事件の記事の下に、ガチョウが盗まれた事件の記事も載っていた」、的なことを書いてまして……淡白なんですよww(狙ったんやろうけど)



問題の事件が、新聞ではガチョウと同列に扱われてる事実を匂わすことにより、全ての事件が軽く捉えられるという俗世の虚無が、浮かび上がってくる様で……



淡白であるからこそ、酷薄さが際立つラストでした。



加えて、思想面で影響力大な主人公と、彼の影響を受ける冴えない男子学生との関係性なんですが……



またしても、三島著『金閣寺』の柏木と主人公や、オスカー・ワイルド著『ドリアン・グレイの肖像』のヘンリー卿とドリアンの関係性と同じでして。



ワイルドと三島を比較していた学生時代が、再び懐かしくなりましたきら



ところで、題名の「親切な機械」というのは……、チャラい主人公のことなのか、冴えない男子学生のことなのか……



事件に至るまでの彼らの思考回路のことなのか……



それとも、全く別のものを指すのか……



もしくは、何も意味しないのか……



……全然、わかりませーん笑(解りたくない)



ただ、良い作品でしたキラキラ以上。






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