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プロ家庭教師の学習支援&臨床心理士のカウンセリング えむ心理研究室です。

 

今日は、テストの減点について考えていきます。

 

特に小学校や私立中の算数や数学のテストで「えっ、この答えじゃあ×(バツ)なの?」とショックを受ける意外な失点を経験したことのあるお子さん、親御さん、ぜひご覧ください。

 

Photo Credit: woodleywonderworks Flickr via Compfight cc

 

 

小学校に通うお子さんがいらっしゃるお父さんお母さんをはじめとして、小学校算数に苦労した経験を持つ方は、

こちらのニュースや茂木さんのブログを見て複雑な気持ちを抱いたことでしょう。

「3.9+5.1=9.0」は減点対象 小学校算数の奇習に茂木健一郎が苦言“子どもたちへの虐待である”(ねとらぼ)

 

話題の発端となったtweetは、こちらです。

 

 

小学校3年生の算数テストの、

「筆算でしましょう」という問題の画像が掲載されており、

「3.9+5.1=9.0」

↑この、9.0のゼロを斜線で消していなかったために×がついています。

 

 

これ、実は私も最初見たとき

「あれ? 9.0じゃダメなんだっけ?」

と思いました。

 

高校で習う有効数字の件もそうですが、

心理学の(特に実験や調査研究の)習慣として、

「小数点以下のケタは揃えて書く」

というものがありまして、

そちらとごっちゃになりました。

 

 

正解か、不正解か

数学的観点においては、

「3.9+5.1=9.0」

・・・間違いではありません。

 

 

「3.9+5.1=9.0」は正解か不正解か、

という話であれば、むしろ正解です。

 

twitterにあげられていた算数テストのように、

×をつけられて不正解とされてしまうのはおかしい話です。

 

茂木さんはブログで「奇習」「虐待」とまでおっしゃっています。※1

 

 

小学校教育の意味

数学的に合っていても×がつけられてしまうのはなぜか、を考えると、

日本の小学校教育のあり方の問題になってきます。

 

 

たしかに、

「3.9+5.1=9.0」は、

数学的には正解と言える答えです。

 

ただ、この9.0という答えを×にしたからといって、

現代日本の小学校教育が間違っている、というふうには一概には言えません。

 

 

つまり、小学校の算数テストではかりたいものは

「数学的に合っているか」

ではなく

「習ったことを習ったとおりに解くことができているか」

という点になっているのです。

 

 

肝心なのは、フェアか、フェアでないか

ここで、家庭教師カウンセラーとしての私の意見を申しますと・・・

 

 

小学校の算数テストではかりたいものが

「数学的に合っているか」

ではなく

「習ったことを習ったとおりに解くことができているか」

になっていることの是非はとりあえず置いておいて、

 

 

まず、テストをフェアにしてほしい、と強く思います。

 

テストには必ず、

「〇月〇日~〇月△日の間の算数の授業で習ったとおりの方法で解くこと」

と記載しておくべきだと思います。

 

そうでなければ、

数学的に正解しているのであれば

〇にすべきです。

 

記載がないのに

数学的に合っていても×をつけるのは

フェアではありません。

 

 

また、

小学校の算数のテストは

「数学的知識や思考力の確認」ではなく

「授業中に習ったことの確認」であると認識を改める必要があるように思います。

 

これも、子どもさんの発達や個性育成を考えたときには賛否両論あると思います。

 

私も、賛成とは言い切れません。

 

しかし、

授業をしっかり聞くというのも大事なことではあります。

 

「数学的に合っているか合っていないか」

というよりも

「テストは授業をしっかり聞いていたかを試されるもの」

だと割り切ったほうが、

イライラせずに済むかもしれません。

 

再度になりますが、「テスト=特定期間の授業をきちんと受けていたかの確認」であることへの賛否は置いておいて、です。

 

 

小学校教育の「暗黙の了解」

なぜ、算数のテストに「授業中にならったとおりの方法で解きなさい」という記載がないのでしょうか。

 

小学校教育には、

「教わったとおりの方法で解きなさい」

という暗黙の了解があるようです。

 

教科書に書いてある通りの方法で、

授業で先生から教わった通りの方法で

解いたのでなければ、正解にはできませんよ、

という暗黙の了解です。

 

この件も、すでにネット上でたたかれている問題だと思います。

 

最近では、

小学校だけでなく私立中の定期テストなどでも

この「教わったとおりの解法でなければ×」傾向が目立ってきているように感じます。

 

 

暗黙の了解は「了解」されているか?

ただ、この暗黙の了解が

「了解」されていないために

「正解してるのになんでバツなの?」

としょんぼりする子どもたちを生み出してしまいます。

 

このことは、すごくもったいないことだと思いますし

無駄に子どもさんたちの自信をなくさせたり

無駄なはてなマークを増やしたりしてしまうので

本当に不毛ですから

早くなんとかしたほうが良いと感じる問題でもあります。

 

 

暗黙の了解を「了解」するには、

「納得」が必要です。

 

子どもたちが、

「小数の計算の答えの小数点以下がゼロ(.0)になった場合、ゼロを斜線で消す」

と教わったとき、

その理由も含め、納得できていたら、

たぶんテストでも

みんなゼロに斜線をつけて消しているはずだと思います。

 

 

授業中に、

「小数の計算の答えの小数点以下がゼロ(.0)になった場合、ゼロを斜線で消す」ことの理由も教わったかどうか、

確かめたいですね。

 

 

類似のケースでは

生徒さんに「先生はなんて言ってた?」と聞くと

ほとんどの場合

「『●●のときは△△にするんだよ』としか言われなかった」

とおっしゃいます。

 

今回のケースなら、

「『ゼロになったら斜線で消すんだよ』としか言われなかった」

ということです。

 

もしかしたら、算数担当の先生に訊けば

「授業中にちゃんと理由も説明していますよ」とおっしゃるかもしれません。

 

けれども、

授業を受けていた子どもさんが「〇〇としか言われなかった」

と不服そうにするなら、

先生の説明した理由が

合理的でないもの、納得できないものである可能性が高いです。

 

小学生相手ですから難しい面もあると思いますが、

小学校の授業の「ちょっとした決まり事」、

たいていは指導要領に基づく決まり事が、

結果として、子どもたちにとって算数がつまらなくなる原因になってしまうのでは、本当にもったいないなと思うのです。

 

 

別の解法ではダメなのか?

「授業で教わった方法でなくても解けるのに・・・」

「授業で教わった方法が思い出せない、でも別の方法は思い浮かんだ・・・」

と、テスト中に思っている子もいると思います。

 

まぁ、ぶっちゃけめんどくさいですよね。

別の解法で解けるならそっちで解いてもいいじゃん!

と思います。

 

ですから、

別の解法でも完全に×ではなくちゃんと部分点はあげてほしいです。

 

 

テストが主従関係になったら、教師生徒関係は、終わり。

「とにかく、先生が×つけたら×なの!」というふうでは

単なる独裁政治です。

テストを出す側の独裁政権では

テストを受ける側のモチベーションも下がるというものです。

 

もし、独裁政治しちゃってる先生がいるとしたら、

テストをボイコットされないだけでもラッキーと思うべきです。

 

奴隷じゃないんだから。

テストが主従関係になったら、終わりです。

 

教師と生徒の関係も終わるし、

割り切って適応できる子もいるでしょうが、

「伸びしろ」の終わってしまう生徒も少なからずいるでしょう。

 

かといって、

友だち関係のなあなあではもっとまずい。

 

教師・生徒は

適切な師弟関係を結んでおくのが理想です。

 

そのためには、

テストはフェアにすること。

 

不透明な確認方法(テスト)では、

子どもたちから「師」と尊敬されるのは難しいでしょう。

 

尊敬される「師匠」なら、例えば、

「テストではね、こういうふうに書かないと×になるんだよ~。

なんでかっていうと、〇〇という理由があるから。

別の解き方もあるけど、

今はこの解き方で解いてみてね」

と、生徒を楽しませながら納得もさせる授業やテストが出来る・・・と思います。

・・・たぶん。

 

 

 

 

・・・ちょっとごちゃごちゃと書いてしまいました、すみません。

 

申し上げたかったことは、

ひとつめは、

テストはフェアに行うべきということ。

授業中教わった方法で解くこと、と明記していないなら、別解も正解にすること。

これだけでも統一すれば、

子どもさんや親御さんも納得せざるを得ないと思いますから、

相当、混乱や批判は免れると思います。

ただし、このようなテストのあり方については別の機会に相談していくべきことだと感じます。

 

それから、

指導要領の中の「決まり事」を、児童生徒が納得いくように説明していってほしいなという点がひとつ。

なかなか難しいと思います。先生方の中にはすごくがんばっておられる先生もいると把握しつつも、そう思います。

指導要領だけに、要領よく教えていきたいものですよね^^: 

あんまオチないな・・・失礼しました。

 

 

以上、

小学校算数テストの減点対象に関する一意見 ~小学校教育とフェアなテストへの期待~

でした。

 

 

参考・引用サイト

※1

小学校の算数にまかり通っている「奇習」は、子どもたちに対する「虐待」である

(茂木健一郎オフィシャルブログ)

 

 

 

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