東京 埼玉 カフェカウンセリング&訪問心理療法 えむ心理研究室です。


ご覧いただきありがとうございます。



三重県の高校3年生の事件、
報道によれば
なくなった女子高生は
親友の男子高校生に殺害を依頼していた・・・とのことです。

 http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2601647.html


とても痛ましく、ショッキングな事件ですね・・・


「死にたい」と考えていた女子高生、
友人から自殺について相談されていた男子高校生。

報道の通りだとすれば、
どちらの立場に立ってもとてもしんどい状況です。


しかし、
「自分も似たような経験がある」
「ややもすればこの事件のようになっていたかもしれない」
と思った中学生・高校生の方も
多いのではないでしょうか。


友人関係で悩んでいる中学生さん高校生さんはとてもたくさんいらっしゃいます。
今回の事件も氷山の一角に過ぎないと思います。



また、
若い(幼い)世代の人が
友人関係が複雑に絡まりつつ悲しい事件に巻き込まれたり
被害者として最悪な結末を迎えたりすることが増えてきたようにも思います。
スキャンダラスに報道される機会が多くなっただけかもしれませんが・・・


例えば、
大阪の中1少年少女殺害事件
佐世保の女子高生殺害事件
横浜の暴行および遺棄致死事件などもありました。

また、
平成の「失われた10年」の象徴的事件のひとつとして数えられる
神戸連続児童殺傷事件」の加害者が本を出版したことも話題になりました。


これらの報道を見て、
お子さんの友人関係について
心配していらっしゃる親御さんも増えていることでしょう。

中学生高校生の皆さんは、
お父さんお母さんから
友人関係についていろんなことを言われて
救われることもあれば余計混乱することもあるでしょう。



今回は、
このような事件に巻き込まれないために、
また、
中学生高校生の皆さんが現在抱えている友人関係の悩みを少しでも解消するために、

中学生・高校生の皆さんの友人関係について
いっしょに考えていきたいと思います。





<目次>
最近の中学生・高校生の事件から
中学生・高校生の心理と友人関係
  心が揺れて不安なときは・・・
  心は揺れても社会性ある行動を。
  思春期特有の心性
学校の友人関係・ケースごとの対処方法
  ■友だちから「死にたい」と相談されたら?
  ■誰にも相談できない悩みはどうしたらいい?
  ■友人の誘いを断りたいけど断れないときは?





最近の中学生・高校生の事件から


この記事の冒頭に挙げたいくつかの事件に対して、
中学生・高校生の皆さんの中には
共感する面がある方もいらっしゃるでしょう。

被害者に共感することもあれば、
加害者に共感することもあるかもしれません。

また、友人関係の複雑さに共感する方もいらっしゃるでしょう。


「自分も死にたいと思ったことがある」
「友だちから『死にたい』『自殺したい』と相談されて悩んだことがある」
・・・そんな体験がある人や
今、現在進行形で悩みを抱えている人も大勢いらっしゃることでしょう。



思春期には、
極端な感情や思想が生まれることもあります。

かなり極端で「一般的でない」「社会的でない」感情や思想でも
抱くことはあります。
多くの中学生高校生が一度は通る道です。

「中2病」「高2病」という用語がいとも簡単に世間に浸透していったのを見ればわかりますね。


一般的でも社会的でもない感情や思想を抱いたことに
罪悪感や背徳の感情を抱かないならば、
何かに問題があるといえるでしょうが、

基本的には、
思春期にはとても心が揺れ、
一時的に、
暴力的な気持ちになったり
暴力をしてみたい衝動にかられたり
することがあります。






中学生・高校生の心理と友人関係


自分の中に生まれる感情は、
否定せずに認めてあげてください。

感情を否定すると、
心の中で歪んでしまうことがあります。


押さえつけられて歪んだ感情は、
心身の症状としてあらわれたり、
学校や社会に適応するのを難しくしたり、
本能のまま行動してしまったり、
・・・自分も他人も望まない形で発露してしまうことがあります。



中2病あるいは高2病的な感情や思考が
心の中で歪んでしまい、
反社会的な、暴力的な行動としてあらわれるようになってしまうと、
また問題が出てきてしまいます。

自分や誰かを傷つけてしまうからです。



自分や誰かを傷つけずに、
思春期特有の感情や思想を自分のものとして受け止める・・・

それが、健康な発達です。




心が揺れて不安なときは・・・

中学生高校生の皆さんは、
いきなり極端な感情や思想が自分の中に生まれても
それを感じないようにとか考えないようにせず、
自分の中で感じ考え、対処方法を編み出すようにしてみてください。


誰かに相談するのも良いでしょう。

お父さんお母さんに言いづらければ、
友だちや学校の先生、先輩などに相談しても良いと思います。


ただ、今回のいくつかの事件にも見られるように
友だちにあまりに重たい内容の話を相談し続けたり
同級生や年の近い友だちだけで、解決し切れなさそうな大きな問題を解決しようとしたりすると
余計につらい結果を招く危険性もあります。


友だち同士で共倒れになってしまっては元も子もないですね。


自分を守るために、
そして友だちを守るために、
社会的な行動を取るようにしましょう。


思春期には、
感情や思考は、どれだけ反社会的でも構いません。
自分の中で処理するならば、です。


ただし、行動だけは
しっかり社会性を身につけてください。



心は揺れても、社会性ある行動を。

社会性ある行動とは、次のようなものです。

■「危ないな」「ヤバイな」と思ったら、親や先生など大人に相談する
■望んでもいない非行に走らない
■NOと言う勇気を持つ
■勢いで突っ走るだけでなく、冷静に考える時間と空間を保つ

・・・ほかにもいろいろあるかもしれませんが、
一番大事なのは最初の項目です。


困ったら、大人に相談することです。


「何かあったら相談できる大人」を、
ひとり作っておきましょう。


身近に誰もいなければ、学校や児童相談所、警察を頼りましょう。
本気で「ヤバイな」と思ったときは、迷ってはいけません。


とはいえ、
本気で「ヤバイ」と感じられるときほど
中学生・高校生は
自分たちで物事を解決しようとする傾向があります。




思春期特有の心性

思春期は、
「大人はわかってくれない」という気持ちが強いからです。

年の近い自分たちで問題を解決することで
強い達成感を抱くことができると信じています。

それがもし悲劇的な結末になったとしても
受け容れてしまうほどに「思春期」をこじらせている子もいます。


大人への反発、
自立と依存の相反する願望、
悲劇のヒロインorヒーロー願望、
自己愛の肥大、
集団共鳴性、
仲間意識の強さ、
・・・いずれも思春期特有の心性です。


中学生高校生の皆さん、
自分や友達の心が揺れているときは、
思春期なのだと思ってください。

そして、思春期ゆえに危険な行動に出てしまうことも多々あるということと、
適度に大人の力を借りることを、
どうか忘れないでください。






学校の友人関係・ケースごとの対処方法
 ■友だちから「死にたい」と相談されたら?



友達から相談されるのは、
中学生高校生にとってはとても気持ちの良いものです。


友達の相談を受けていると、
「自分は頼られている」
「自分でも人の役に立てる」
・・・そんなふうに自己愛が満たされる感じがしますし、

友達と秘密を共有することによって
仲間意識が強まります。


思春期においては大事な体験です。


ですが、
友達からの相談が
「死にたい」
というものだったら。


親友の悩みを、
あなたと親友のふたりだけの秘密にしておくのは、危険になることがあります。


心理の専門家のところへも、
「死にたい」といって訪れる相談者さんがたくさんいます。


「死にたい」という気持ちは、重たいものです。

「死にたい」という気持ちを受け止めるのは
訓練された心理の専門家でも心に来るものがあります。


心理の専門家は、
相談者さんの「死にたい」という気持ちを受け止め、
出来るだけ早くに死にたくなる悩みを軽減してもらうために、

その人が希死念慮(死にたい気持ち)をどの程度実行してしまいそうか、
心理面接や心理査定を通して
だいたいの見通しを立て、
カウンセリングに移行したり
投薬や入院が必要だと思われれば病院を紹介したりします。


希史念慮は、
心理の専門家でも、
デリケートに扱う問題です。

なので、
中学生高校生の皆さんがお友だちから「死にたい」という悩みを相談されたら、
「正直、重たいなあ」と思うことは当然だと思ってください。


一方で、
中学生高校生のときには
思春期まっただなかで自己意識も高まっていますから
ちょっとしたことで死にたくなることもあります。

「親にも先生にも怒られた! もう、死んじゃいたい!」
「成績が落ちた! もう生きてけない!」
「失恋した! もう死ぬしかない!」
・・・そんなふうに思ったことは誰しもあると思います。

中学生高校生の頃の日記を読み返せば、
(なかなかマゾヒスティックな作業ですが)
きっと一行くらいは「死にたい」と書いてあることでしょう。

そんな、軽い気持ちで「死」を考える年頃ではあるのです。


でも、死にたい気持ちが継続してしまうのはとてもつらいことですし、
友達から死にたい気持ちを継続して相談されることもとても重荷になります。


友達から「死にたい」と相談されてつらくなったら、
出来るだけほかの人に相談するようにしてください。
出来れば、親御さんや先生など、しっかりした大人を選びましょう。

相談されたあなただけが我慢して話を聴いている必要はありません。
あなたが我慢に耐えられなくなったら、
あなたも友達も、今よりさらに困った状況になってしまう可能性があります。

あなたが我慢に耐えられなくなる前に、誰かほかの人に頼りましょう。

相談してきた友達から「秘密にして」と言われていても、
継続して真剣に「死にたい気持ち」の相談をされている場合は
早めに大人に打ち明けましょう。

あなたが弱いとか受け止める力がないということでは決してありません。
あなたが正しい判断力を持っている、という証明です。
あなたも友達をも救うことにつながるはずです。





学校の友人関係・ケースごとの対処方法
 ■誰にも相談できない悩みはどうしたらいい?


中学生高校生の皆さんは、
誰にも相談できない悩みを抱えることもあるでしょう。


そういったときに、
しばらくひとりで考えてみるのも、
思春期には必要なケースもあります。

しかし、
しばらく悩んでも、
どんどんネガティブな思考の渦の中に飲み込まれるように
全く気持ちが晴れていかない場合は、
ひとりで抱えるのは、やめましょう。

勇気を持って、大人に相談してください。


また、
「○○ちゃんになら話せる」
と思って
親友にだけ打ち明ける場合は、
その親友のことを思いやってあげてください。

親友と一緒に考える体験もとても大切だけれど
親友にとって過度に重荷になっていないか
もし考えられたら、考えてあげてみてください。

きっと、この記事を読んでくださっているあなたなら
親友を悩ませないような気遣いが出来ることと思います。


親友のことを悩ませてしまっては悪いから、と
再びひとりで抱えるのはさらにつらくなってしまいますから
大人に頼るという選択肢も入れてみてください。

中学生高校生の皆さんが予想するより、
マシな大人は結構たくさんいるものです。

「どうせ大人はわかってくれない」
とたかをくくっていても、
お父さんやお母さん、また学校の先生等と、
腹を割って話してみると
大人たちも意外と面白い考え方を持っていると気づくこともあります。


悶々とひとりで悩んで、
心身がつらくなってしまう前に
大人と話をしてみてくださいね。






学校の友人関係・ケースごとの対処方法
 ■友人の誘いを断りたいけど断れないときは?


友達から誘われて、どうもその誘いに乗ると
あまり社会的によろしくない結果になりそうなとき。

思春期には、たいていの人が通る道ではありますが、
・・・断るか、誘いに乗るか。
難しいところです。


というのも、
こんなことを言ったらお父さんお母さんには怒られてしまうかもしれませんが、

適度に痛い目に遭ってこそわかることもあると思うのです。


でも、
暴力の被害者になってしまうとか
自分や他人が傷ついてしまうとか
もしくは最悪の結末を迎えるなどということは
当然避けるべきです。


友達から誘われたときは、
さきざきの見通しを立てる力を、つけていきましょう。


少しでも「危ない」と思ったり
「ついていったら死ぬかもしれない」と感じたら
絶対についていかないようにしましょう。


自分は行くべきじゃないな、と思う誘いを何度も受けて困っている場合は、
中学生高校生のうちは自分で解決しようとせずに
親御さんや学校に相談しましょう。


もし、親御さんも学校も信頼できない場合でも
行くべきじゃない、と思う誘いに対しては
何でも良いから言い訳をして断るようにしていきましょう。





結局、
「大人に相談して」という内容が多くなってしまいましたが、
昨今のニュースを見ていると
思春期の子どもさんたちが
自分たちで問題を解決しようとして
痛ましい事件が起きてしまうことが多いように思います。


「自分たちだけでは手に負えないかもしれない」

・・・そう思うのは、決して弱音ではありません。

一足先に、あなたが大人になったということなのです。



学校での友人関係は
危険を伴うことも稀にありますが、
基本的には、誰にとっても、精神的に大きな糧になるものです。

大切にしたい友達を、大切にし続けられるようにしていきましょう。





---------- 追記(2015.10.2) ----------

三重のニュースの続報がありました。

伊勢高3女子殺害:殺人容疑の男子生徒「何回も頼まれた」(毎日新聞)

殺害を何度も頼む女の子と、
死にたいから殺してという気持ちを受け止め続ける男の子。
女子高生も、男子高校生も、本当にしんどかったと思います。


誰のことも責められません。

ただ、

死んでしまったら、もう生き返れないし
殺してしまったら、どんな理由と背景があろうと「殺人者」です。


「この悩みは、親には知られたくない」
・・・その気持ちの中には
「親が理解してくれない」という批判もあれば
「親に心配をかけたくない」という愛情もあるでしょう。

死んでしまったら、殺してしまったら。
大事な家族が、
被害者家族、加害者家族と呼ばれ続けます。
そして、死んでしまった人と殺してしまった人の、
業・・・と言ってしまってよいかはわかりませんが
事件のことを一生、家族も背負っていくことでしょう。
愛情深い家族なら、なおさらです。

自分と家族の今後を守るためにも
大きく何かが変わってしまう行動を起こす前に、
誰か大人に相談してください。


一方で、
この事件に関して
すでに「前兆」はありました。

女子生徒は別の男子生徒と
この事件の前に家出をしていたそうです。


大人も気づいていたということですよね。


こういう事件に至ってしまうのを止められなかったから、
「やっぱり大人はダメだ」と思われてしまうかもしれません。

でも、事件になったから報道されたのであり
世界中で、大人に相談したために事件にならずに済んだケースがたくさんある・・・
そのことを忘れないようにしてください。

心理学や教育学の論文の載っている学術誌などを読むと、
思春期の人たちと大人が協働・連携したことで
おおごとになるのを避けられたケースがあるのがわかります。


ぜひ、いろんな事件のニュースを通して
友だち関係について、自分の家族について、そして自分の将来について
多角的に考える機会を持ってみてください。

きっと今後に役立ちます。





【参考サイト】
 http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2601647.html
 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201505/2015050100727&g=soc
 http://www.j-cast.com/2015/08/24243385.html
 http://www.j-cast.com/tv/2014/10/06217644.html
佐世保女子高生殺害事件(ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E4%B8%96%E4%BF%9D%E5%A5%B3%E5%AD%90%E9%AB%98%E7%94%9F%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6
神戸児童連続殺傷事件(ウィキペディア)   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E9%80%A3%E7%B6%9A%E5%85%90%E7%AB%A5%E6%AE%BA%E5%82%B7%E4%BA%8B%E4%BB%B6
伊勢高3女子殺害:殺人容疑の男子生徒「何回も頼まれた」(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/select/news/20151002k0000e040246000c.html

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