東京 埼玉 訪問心理療法・カフェカウンセリング「えむ心理研究室」です。

ご覧いただきありがとうございます。



最近、「毒親」という言葉をネットでよく見かけます。

『毒になる親』という本を知っていますか。

毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫)/講談社
¥842
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原題も「toxic Parents」となっています。

この本から、「毒親」という言葉が生まれたとのことです。



子どもの成長にとって「毒」となってしまう親。
成長した後も「毒」のようにその子の生き方を侵害する親。



子どもにとって、
自分の親が「毒親」だと
成長のための苦労が二倍三倍になってしまいます。

そして成長した後も、
人間関係や自己評価に
「毒」の影響があらわれることがあります。



むしろ、
子どもの頃は「毒」に気づかなかったけれど
大人になってから「毒」の影響に気づいた
という方のほうが多いかもしれません。



当研究室へ相談にいらっしゃる方で
親子関係に悩みがある方も
「大人になってから毒に気づいた派」が多いです。


カウンセリングをしていて相談者さんからも
「毒親」というワードを聞くことが増えてきました。



そういった背景をかんがみ、
当ブログでも「毒親」についてシリーズ化して記事をUPしていこうと思っています。



今日は、
毒親の「特徴」について考えていきましょう。


毒親の概念を整理したあと、
毒親の特徴をチェックリストにしてみます。


チェックリストを
自分や自分の親に当てはめて考えてみてください。


また、後半は精神分析的に「毒親」について考察していきます。



<目次>
「毒親」とは
「毒親」チェックリスト
「毒親」を精神分析的に考える





「毒親」とは

毒親とは、もともとは虐待をする親のことを指しました。 ※1

『毒になる親』に載っているケースの多くも、
虐待かそれに順ずる親子関係です。



現在では、
毒親はより広い概念として受け取られているようです。


「虐待とは言えないが、明らかに親の『毒』が子の成長に影響を及ぼしているケース」
と考えていただくのが適しているかと思います。



どんな子だと、毒親の影響を受けていると考えられるでしょうか。

例えば・・・

■親が過干渉していたために、自分の判断で生活できない子
■親のしつけや怒りを恐れて、親の言動に過剰に敏感な子
■親に褒められず、自己評価が低い子
■親と適度な「甘え」関係が作れず、家族以外の対人関係にも問題が及んでいる子
■自分の親と似た人に対して、過剰に不安や緊張を感じる子

このようなケースも、毒親の影響と言えると思います。



親の不適切な養育が、
子どもの心身の成長に影響を及ぼしていたら
毒親・・・と言えるのではないかと思います。





「毒親」チェックリスト


まずは、親御さんのためのセルフ毒親チェックです。
お父さんお母さんは、自分が当てはまるかどうか、考えてみてください。


<毒親チェックリスト(親ver.)>

■自分はダメな親だと思う
■自分の愛情は歪んでいるなぁと思う
■自分はいつもピリピリしているなぁと思う
■自分の親子関係もかなりおかしかった、と思う
■配偶者とうまくいかないと子どもに当たってしまう
■子どもをしっかりしつけなければと思っている
■自分の子は、今のままでは自立できないだろうと思う
■自分の子は、褒めたら調子付いて堕落すると思っている
■子どもは、厳しくしつけないと親をナメてかかると感じている
■感情のままに、子どもを怒鳴りつけてしまったことがある
■感情のままに、子どもに手を上げてしまったことがある
■子どもに、自分と似た部分を見つけてイラッとすることがある
■どうしてうちの子は言うことを聞いてくれないんだろうと思う
■子どもがもう少しマトモなら育てやすいのに、と思う
■正直、子どもが何を考えているのかわからない
■自分の子どもの長所を、10秒間に3つ以下しか挙げられない





次は、子どもさん側から見ての毒親チェックリストです。
子どもの立場から、
お父さんお母さんの言動が当てはまるかどうか、考えてみてください。



<毒親チェックリスト(子ver.)>

■親の言うことを聞かなければいけない、と思う
■親は自分に対して過度な溺愛(または束縛、放任)をしていると思う
■「自分は親のおもちゃじゃないのに」と思う
■親に対して、適度に反発できたことがない
■そもそも「親に適度に反発する」とはどうすればいいのか、わからない
■親に、感じたことや思ったことを素直に言えない
■親は、妙に優しいときもあればいきなり怒り出すこともある
■友だちや友だちの親から「いいお父さん(お母さん)だね」と言われることが多かった
■親から頭をなでてもらいながら褒められたことがない
■親から言われたことで、意味がわからなかったことが多々ある
■正直、親のことを「キモい」と思う
■気づくと、親の期待に沿った選択をしている
■親と一緒にいないときでも、親の「呪縛」を感じる
■親から褒められた具体的な思い出を、1分間に3つ以下しか挙げられない
■親の長所を、10秒間に3つ以下しか挙げられない




いかがでしたか。

当てはまる項目にもよりますが、
3つ以上当てはまったら、
親御さんは毒親的な養育態度をしている可能性があると思われます。
また、
お子さんは、無自覚に親から毒されている可能性があると思われます。


当てはまるものが多ければ多いほど毒親度は高いでしょう。





「毒親」を精神分析的に考える


誰も、毒親になろうとして毒親になる人はいないと思います。


むしろ、
社会的にもしっかりしていて
育ちの良い人が
毒親になりやすいとも感じます。



どうして毒親になってしまうのでしょうか。



毒親と思われるケースや
これまでの学術論文などを振り返って、
毒親になってしまう親御さんについて
精神分析的に考えてみたいと思います。





「毒」は、親の「不安」

誰しも、親になるのは不安なものです。
また、誰しもなんらかの不安を抱いて生活しています。


毒親になってしまうのは、
その不安感の裏返しのように思います。



「子どもが心身ともに健康に育たなかったらどうしよう」
という不安から、
過干渉をしてしまう親御さん。


「自分のようにダメな人間にはなってほしくない」
という不安から、
厳しくしつけてしまう親御さん。


「叱ったら子どもに嫌われてしまうかもしれない」
という不安から、
叱るべきときに叱れず、甘やかしてしまう親御さん。



いずれのケースも、
毒親関連では非常によくある話です。



親御さんの中で解決しておくべき不安感が、
子育ての中に顕著に現れてしまっています。





「ちゃんとした親」幻想

毒親になってしまう親御さんのほとんどが、
「ちゃんとした親」を目指す傾向があるように思います。


社会的にも認められていて、
それなりにお金も持っている。
さて、あとは子育てをちゃんとすれば完璧だ。


・・・そんなふうな思考が働いているようです。



完璧主義で、世間体を重んじるタイプの親御さんは要注意です。


子育てに完璧などありませんし
完璧を求めようとするところに、すでに問題があります。


そして、
完璧主義で世間体を重んじるからこそ
「困ったときに、人に相談できない」
・・・というスパイラルにハマります。



子育てで困っているのに、
「自分の子育てがダメと思われるのが怖い」
という不安から
誰にも相談できない。


そして、
言うことを聞かない子どもに
親の不安のしわ寄せが訪れる。。。


このような「ちゃんとした親」幻想が原因の毒親ケースも、
とても多いです。



そして、
悲しいことに

完璧主義で世間体を重んじる「ちゃんとした親幻想」タイプの「毒親」は
専門家を頼るのを最も嫌います。


子どもさんがカウンセリングを受けたいと言っていても
受けさせないケースもままあります。


なので、子どもさんがカウンセリングに訪れるのは
成人して家を出てから・・・となります。





呪縛の世代間伝達

親御さんが自分自身の親(子から見たら祖父母)の
「呪縛」にとらわれている場合もあります。



よく、「虐待の世代間伝達」といいますね。


最近はマスコミでも取り上げてくれる機会が増えたので、
ご存知の方も多いと思いますが

「親に虐待された人が親になると、子に虐待してしまう」

・・・そういうケースが非常に多いのです。



もちろん、虐待したくてしているわけではありません。


むしろ、
「自分がつらい思いをしたから、子どもには絶対に虐待しない」
と強い信念を持っている方が、
いつの間にか虐待してしまっている・・・

そんなケースが後を絶ちません。



毒親に関しても同じようなことがいえます。



毒親に育てられたから、
自分はそんな育て方をしないようにしよう・・・

そう心に決めていたのに、
いつの間にか、「毒になる親」になってしまっていた・・・



このような、世代間連鎖型の毒親は、
親子間の呪縛と申しますか、

「親子は○○でなければならない」

といった強迫観念が強いように思います。



また、
子ども時代に受けた傷が
自分で思っているよりも大きなトラウマになっている場合、

トラウマがねじれた形で
子育てに影響することが非常に多くあります。



そして、
その強迫観念やトラウマに無自覚だと、
自分の子育てにも強迫観念がにじみ出てしまいます。



このようなケースでは、
まずは、
強迫観念やトラウマを自覚することが大切です。


配偶者や家族、知人と協力して、
自分を振り返ることが必要になってくるでしょう。





***





以上、毒親の特徴について考えてまいりました。


ご覧いただきありがとうございます。
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【参考文献・参考サイト】
毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫)/講談社
※1 毒親(wikipedia)

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加筆修正しました 2016/9/24
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