20141021日 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会 議事録

医薬食品局食品安全部

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000065469.html

 

○仲川専門官 

リステリア・モノサイトゲネスの規格基準設定。

河川水など環境中や動物の腸管内などに広く分布している食中毒菌

4度以下の低温や12%食塩濃度下でも増殖可能。加熱せずに喫食するような調理済み食品、レディートゥーイート(Ready to eat)食品と呼ばれ、乳製品食肉加工品、調理済みで、比較的長期間冷蔵庫で保存されるものが食中毒の主な原因。

 ヒトのリステリア感染症は、宿主側の要因により症状の重篤度に差が出る。軽度な場合は、発熱、下痢、筋肉痛、ほかの食中毒などの感染症との鑑別が容易ではない。重度の場合は菌血症髄膜炎などで重篤な感染症。

 妊婦が感染すると、流産胎児乳幼児の重篤なリステリア感染症を起こす。

平成21年7月に国際基準であるコーデックスの中に微生物規格としてリステリアについて基準値が設定され、我が国でも検討をしてきた。

海外では、生ハムなどに含まれます非加熱食肉製品、ナチュラルチーズなどで大規模な食中毒の事件が起こって、規制を強化、輸入などの禁止措置がとられております。

 妊婦が感染すると、胎児乳幼児に重大な影響を及ぼす、妊娠中に注意

我が国では、リステリアによる食中毒の報告はございません。リステリア感染症の推定患者数、年間大体200人前後

国内に流通している食品のリステリアの汚染実態調査

 リステリアは、加熱すれば死滅、主にレディートゥーイート食品加熱せずにそのままの状態で食べるような食品、野菜、チーズとか食肉製品、ほとんどが10個未満で、菌数的には少なかった。

 乳製品食肉製品魚介類の製品からリステリアはある程度の検体数も、定量的に汚染菌量は総じて低かった。

 保存可能期間内に100/gの基準を適用、我が国もこれと同じような基準を設定。

食品のさまざまな要因はリステリアの増殖に影響を及ぼす。例えば、pH4.4未満水分活性その組み合わせによってリステリアの増殖が抑制される。

保存料その他添加物の存在によってもリステリアの増殖が抑制される。

喫食時のリステリアの汚染菌数が1万個/g以下であれば、発症リスクは、健常者に限って言えば低いレベル、保管期間を設定することのリスク管理が有効ではないか。

 環境中にいる菌で、二次汚染を防止、製造環境対策としての一般衛生管理や環境モニタリングなどを行うことが有効。

発症している人が65歳以上の高齢者が77.6で、感受性集団に焦点を絞ったリスク管理措置が効果的。

規格基準の検討について

 全てのレディートゥーイート食品にリステリアの規格基準は設定しない。

 一方、現在規制をしている非加熱食肉製品とナチュラルチーズは、国際的な整合性や食品安全委員会からの評価結果を踏まえた管理を行う、品目について規格基準を設定。

 食品健康影響評価では、製造管理の対策や保管期間の設定などのリスク管理措置を前提にして成分規格は100/g

 保存基準、コーデックスガイドラインでは、6度、できれば2~4度を超えないような温度管理が重要pHとか水分活性、食品添加物の使用、保存基準は一律に設定しない。

 ただし、非加熱食肉製品ナチュラルチーズの中で、pHなどでリステリアの増殖を抑えられない食品は、6度以下の保存、管理目標として指導。

 成分規格、販売時に適用、保存可能期間内は100個、事業者は科学的な根拠により示さないといけないを通知で指導したい。

○河野委員 

パブコメ、製造輸送等で6℃が担保できないんじゃないか、実際に流通の場面で、6℃を保てるのかどうか。

 平成25年度の輸入食品の中に、幾つか違反ナチュラルチーズからのリステリア菌検出。菌数は大体どのぐらいだったのか、割合はどの程度だったか。アメリカのスーパーで桃とかネクタリン、生鮮の果物、回収騒ぎがあったと報道、ナチュラルチーズ非加熱食肉製品、果物でもそういうことが起こり得る、それはどういうふうに理解したらいいのか。 

○仲川専門官 

アメリカでメロンの一種、カンタロープでもリステリアの事件が起こっています。具体的にどの段階で汚染されたのかはわからないが、製造工程中に環境からの汚染の可能性。

○三木室長 

 改正に当たって、定量の検査法が今検討されている、定量の検査法でモニタリング検査、ある程度はわかる。

 幾つか、イタリアとかフランスとかのチーズ、スペインとかイタリアの生ハム、輸入時の検査命令が幾つか、今回の改正にあわせて、実際どのくらい現地で出ているのか、状況も踏まえて、検討を現在している。

○山本委員 

非常に高いレベルの汚染は通常起こっていないだろう、食品制度における衛生管理の充実も含めて推進、総合的な安全対策は考えております。

○毛利委員 

感受性集団非感受性集団があるときに、感受性集団に基準を合わせるのが普通。お話を伺いますと、環境からの汚染で少量の汚染が起こって輸入ができなくなることがあるので基準をゆるめたととれた、学的な根拠とは具体的にどのように示すのか。

○仲川専門官 

食品等事業者の科学的根拠の示し方、添加物pH、水分活性等である程度リステリアの増殖は抑えることができる、添加物をどの程度使っているのか、製品の性質がどのようなものかというデータ。例えば、2度から4度で保存したときに、十分に100個以下を下回るかどうかを踏まえて、賞味期限の設定、リステリアやほかの指標となる菌を使いながら、賞味期限を設定する際に、事業者は何かしらのデータは持っているので、そういったものを用意しておくというイメージ。

○仲川専門官 

感受性集団である妊婦に対しては、現在も注意喚起を行っている。日本で大規模なリステリアの食中毒が頻発しているわけではない。年間200名、推定患者数、冷蔵庫に食べかけのものも保存、長期間保存、多量の菌数が増えてしまったものなのではないか推定。今の段階では、どういった製品に厳しい規制を設けたら感受性集団に対してより安全側に立つか、具体的にはわからない。特定の食品に限定せずに、リステリアが増えている可能性もある、賞味期限とか保存温度、適切に守って、できれば加熱を周知していくほうが効果的ではないか。

○渡邉委員 

今までは、日本だとリステリアの頻度が低いだろうと思われていた。そのデータは1999年のデータ、日本は米国、ほかの国に比べるとリステリア10分の1、最近のデータを見ると、ほぼ同じぐらいで、日本は少ないというわけではない。

 食べた後に実際に病気が出現してくるまでに潜伏期間が結構長い、1カ月か2カ月、食材が何であるか把握しにくいJANISのデータで、病院でリステリア感染者がこのぐらいいるということがわかったけれども、その人が何を食べてこういうふうになったのか、何が原因かがまだわかっていない。非常に日本のデータは乏しく、アウトブレークの例が1例か2例。アウトブレークかどうかわかれば、何を喫食しただろうという想定のもとに、大体食品は推定できる、そういうデータも非常に少ない。米国の場合は、結構リステリアの集団事例がある、そこで原因食材がわかる、

日本人は、今のところナチュラルチーズよりもむしろプロセスチーズをメイン、日本のプロセスチーズとかナチュラルチーズの汚染率は高くない。食材の中には、野菜とかいろいろなものの汚染が時々ポッと汚染率が高いものが出てくる。その辺が罹患の原因と推測。

○仲川専門官 

RTEレディートゥーイート食品、どういった食品なのか、レディートゥーイート食品というものはありとあらゆる食品が含まれて、牛乳とかチーズとか食肉製品とか、そのまま食べるようなものが含まれます。今後、リスコミなどでレディートゥーイート食品ということを使用する際は、わかりやすく使用していきたい。 

情報提供について、

感受性の高いグループに対しての注意喚起は重要、現在、厚生労働省のホームページにもリステリアのページを設けて、注意喚起を始めている。関連部署と連携して、母子健康手帳にリステリアの注意を追加で調整。今後も高齢者などにもわかりやすい情報提供ができるように検討を進めていきたい。

○寺本委員 具体的に言うと、妊婦高齢者、そのほかに、200人の方々のバックグラウンドの分析値。

○仲川専門官 200人の方はちょっとわからない、免疫機能が低下した方、例えば基礎疾患のある方、HIVとか免疫機能不全の方とか、そういったことも含まれます。

○寺本委員 その辺は具体的に。

○仲川専門官 そういった方々にも届くように情報発信していきたい。

○岸分科会長 それでは、リステリア・モノサイトゲネスの規格基準設定について、答申に向けた手続を進めていただくことになります。WTO通報、パブコメの結果等につきましては、また分科会の皆様に送付して御確認いただきます。よろしくお願いいたします。

<抜粋終了>

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