リハビリ。 | しじみなる日常

しじみなる日常

ひとつひとつは小さな蜆(しじみ)でも、蜆汁になったときの旨みは格別な幸せをもたらしてくれます。私の蜆汁は「クラシック音楽」。その小さな蜆の幸せを、ひとつひとつここで紹介できたらなあと思っています。

「ヤバイ」と思っています。

 

約10年ぶりにブログを本格再開してそろそろ半年。
自分の感性が恐ろしいほど鈍くなったのははっきりと感じていたのですが、そろそろ限界です。


音楽を聴いても、書きたいと思うこと、伝えたいと思うことが分からないのです。

 

ベートーヴェンを書いていた頃は、しんどかったけどまだよかった。
彼の人生と音楽の探究は面白くてしょうがないので、苦にならなかったのですね。

 

でも、ベートーヴェンを離れると、ダメですね。
CDを聴いても、ワクワクすることが本当に少なくなったように思います。
心躍るようなワクワク感。
これこそが音楽の面白さ、音楽のステキさを書こうと思う私の原動力なのです。

 

それなら無理して書くことないんじゃないのと、どこかで思う自分もいるのですが、それはまた悔しい。
どんどんつまらない自分になっていくような気がします。

 

私の感性はいったいどこにいったのでしょう???

 

お習字は上手く書けないとき、とにかく数を書くしかないと先生に言われます。
何回も反復して書くことで、身体に覚え込ませる。
不思議なもので、本当にその通りなのです。
数を書いたほうが、上手い具合に仕上がる確率が上がる。
たまーに、「神、降臨!」的な一枚が書けることもあります。

 

では、音楽は?

 

私は楽器は出来ないので、演奏はダメ。
となると、やっぱりコンサートをなるべく多く聴きに行くしかないようです。
生の音楽をそれこそ身体全体で感じることでしか、感性を取り戻すことは出来ないような気がするのです。

 

リハビリ。感性のリハビリ期間。
これから12月まで、少なくとも月1回はコンサートに足を運ぼうと思います。
30代の頃のように年に30回行くのは時間的にも金銭的にも体力的にもきついので無理ですが、月1なら何とかなるかも。

 

とりあえず今週末から。

来週はコンサート評をお伝えできることを願っています(心底から)。