深沢直人展

先だっての台風の日、カプセルタワーの目の前とあってこちらにもお邪魔してきた。




パナソニックミュージアム。ショールームと併設されてて、パナ製品を見に来たことがあったっけ。ユニットバスがとにかく格好良かったんだけど、諸事情あって他社のになっちゃった。
深沢直人って名前はよく聞くけど実体はよく存じ上げない。でも日本人なら誰しも1度は見たことがある、もしくは使ったことがある、くらいの知名度。オレも何気なく愛用させてもらってる物もあった。




照明はもう出尽くした感じがあるけど、デザイナーの手にかかればこんなにも素敵な物ができちゃう。敢えて光源を見せない間接照明が今のトレンドの1つ。




椅子、スツール、コーヒーテーブル。どこか既視感がある。もっとも、見たこともない物を人はつくれないからね。天童木工や無印良品のデザインもこの人だそうな。




このスツールに至っては、どこかの展示会に出品されてたにも関わらず、深沢氏の目の前で普通に座って休憩してる人がいて落胆したとある。でもそれを作品と意識させない自然体な造形は流石だとフォローされたともある。




カトラリーといえば柳宗理のほうが有名かも。




リビングステーションもこの人のデザインだったんだ。3つ横に並んだコンロって他になくて、使いやすそうだなとは思った。




どこか北欧を思わせるインテリア。好きな人は大好き、そうでない人は見向きもしないという不思議なジャンルでもあり。




あのめっちゃかっこいいガラケーもこの人のデザインだったとは。ちなみにINFOBARのスマホを使ってたけど、バッテリーすぐなくなるわ、いきなりフリーズするわでもう散々、2年縛りを待たずに機種変してしまった。

やはりというか、女性率高し。外は大荒れの台風だというのにみんな濡れてない。なぜ?と思ってたら駅から地下経由の直結通路があったのね。知らなんだ。

今回の展示は撮影OKにも関わらず、入り口のポスターはなぜか撮禁。ここの守衛はうるさいし愛想が悪くてあまり好きじゃない。
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中銀カプセルタワー part3

テーマ:
A棟とB棟をつなぐ連絡通路で説明を延々と。なにも吹きさらしの場所でやらなくても、と思ったが意外に狭く、これだけの人数をいっぺんに集めて話す場所など他にない。高所恐怖症には本当にしんどかった。




なんだろう。配電盤だろうか。




今はグレーに塗られている壁も当初はピンクだったそうな。消火栓のドアだけ面影が残っている。もう1棟は水色だったとか。そういや昔はピンクだの水色だのといったパステル調のマンションをちょくちょく見かけたような。




パッと見、CGのようだが無加工。たしかに夜はちょっと恐いぞ。それでも人はちゃんと住んでる。




いよいよカプセル室内へ。原状保存されている数少ない部屋の1つが今回の見学対象。写真ではよく分からないが、ものすごく狭い。3畳あるかないか。天井も低いし、窓もはめ殺しなので圧迫感がハンパない。居住空間というより、セカンドオフィスとして設計されたともある。




たびたびネットでも目にするコンソールボックス。レトロフューチャーという言葉がこれほどしっくりくるものもそうはあるまいて。45年前の設備が手つかずで残っているとは。こいつ、動くぞ!さすがにオープンリールは知らない世代だけど、それ以外は使い方は分かる。参加者に若い人もちらほらいたけど、今はネットがあるからそう珍しくもないんだろうか。
ここにベッドを置き、寝ながらにして音楽を聴いたりテレビを観たり電話したり。。。今はスマホ1つでこれがオールインワンだもんね。




当時、といってもつい20年くらい前まではソニーブランドは別格だった。ウォークマン、トリニトロン、ベータマックスと常に他社を一歩も二歩もリードし、デザインも革新的で斬新だった。CMもナウかったし。今じゃ耐久性能が著しく落ちてソニータイマーなどと揶揄される始末。シャープは身売りし、東芝も満身創痍。なんだか栄枯盛衰を感じて少し寂しくもなった。




窓は二重構造になっていて、内側の窓は開閉する。でも外側はフィックスなのであまり意味がないかも。真ん中の丸いものはブラインドの支え軸。扇形に開閉するブラインドだったのだ!




ちょいと汚いがユニットバスもしつらえてある。わざわざこのカプセルのために特注したらしい。今でこそ一般住宅にも普及したユニットバスは、東京オリンピックに間に合うよう突貫工事で出来るようにとTOTOが開発したのが初だそう。

家を建ててからというもの、建築が面白くて仕方ない。このカプセルタワー含め、後世に残していく価値ある物件を保存していこうという運動がそこかしこで起こっているのを知った。とはいえオーナーの一存で物件の存命が左右されてしまうから悪あがきと言えばそれまでだけど。ホテルオークラがそのいい例だった。

主催者の方が、どういう経緯でこういう運動に身を投じるようになったかまでは聞かなかったが、やはり思うところあってのことだろう。なんとここのカプセルを15戸ほど個人所有されているとのこと。取り壊し反対派として議決権を確保するためには致し方ないとはいえ、敬服に値する。

オレらの後にも見学客が控えてるらしく、ドイツはバウハウス大学からの団体客だそうで。つい数年前まで黙認されてきた民泊でも利用され、外国人が連日のように泊まりに来ていたそうだ。日本スゲー的な番組も悪くないけど、こういう日本の建築を紹介していく番組もつくってほしいね。
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中銀カプセルタワー part2

テーマ:
定刻になり、ロビー前に参加者とおぼしき人が集まってくる。総勢7名だったかな。主催者の方から簡単な説明があり、エレベーターで最上階へと移動する。




最上階の12階に到着。全員揃うのを待って主催者から見学会の意図説明、質疑応答が行われる。聞けば参加者のうち数人が建築関係に携わっているとのこと。中国系とおぼしき若いカップルも1組いた。




タワーは築45年を経過し、さすがに老朽化が否めず何度となく取り壊しや建て替えの話もあったそうだ。しかし不思議にもその度に計画が頓挫し、今に至っている模様。直近だと取り壊しが決まった直後にリーマンショックが起こり、携わっていたゼネコンが倒産して取り壊しの難を逃れたんだそう。見えざる力を感じる。。。




この赤錆びた建物はカプセルタワーB棟。外見からはよく分からないが、2棟が並行して建っているツインタワーなのであった。




屋上からカプセルを見下ろす。天井に貼った防水シートもめくれ、鉄の壁は錆び落ちている。ちなみにオレは高所恐怖症だ。折からの台風は徐々に勢力を増し、横殴りの雨と突風に体をもっていかれそうになる。気のせいか建物が風で揺れている。何度も言うがオレは高所恐怖症だ。




カプセルごとに巡らせた配管もご覧の有り様。カプセル同士の隙間が30cmしかないので人が入れず、事実上メンテナンスは不可能。水漏れが深刻で熱湯が天井からダダ漏れしたことがあって給湯は停止されているとのこと。なんでも浴槽に水を張り、電熱ヒーターでお湯を湧かして風呂に入るんだとか。ちなみにお湯が湧くのに夏場で2時間、冬場は4時間かかるそうな。

断熱材として今は御法度のアスベストも使用されており、中には基準値を超えてしまい業者に撤去させた部屋もあったなんて話も出た。なんでこんな無茶な設計をしたのか。当初はカプセルを十数年ごとに交換する予定だった。そのとき一緒に配管も設備も交換したらよろしい。そうなるはずだった。本来は。
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中銀カプセルタワー part1

テーマ:
ネットでたまたま見つけた、銀座カプセルタワーの見学会の枠が取れたので台風の中行ってみた。
まだ台風は九州のほうにいるというのに、雨風はなかなかすごい。ときおり傘が吹き飛ばされそうになるのを必死にこらえる。わざわざお気に入りの傘を出すまでもなく、二番手をさしてきた。




新橋駅前からパナソニックミュージアムを裏手にまわりこむとチラッと見えた。あれがそうか。なるほど、レゴブロックを積み上げたようでもあるが、斬新とも古臭いともどちらとも言えない。デザイナーズマンションかアパレル関係の会社と言われれば疑う余地もない。




まだ集合までに時間があったので建物のまわりを歩いてみる。真下から見上げてみると3Dテトリスのようだ。世界で唯一のメタボリズム建築の傑作。設計は黒川紀章。
実はこれ、カプセルが1つの部屋になっていて、ユニットのように後からカプセルごと交換できるよう設計されているのだ。構造駆体にドアの穴が開いていて、そこにカプセルをフックで引っ掛けボルトで固定してあるという。理論上ではOKでもちょっと心配。。。震災にも耐えたのだから。。。きっと大丈夫。。。




で。メタボリズムとは何ぞやと。メタボというからには肥満だとか中年だとかそういう類のものかと思いきや、建築の世界ではメタボリズム=新陳代謝から転じて「社会の変化や人口の成長に合わせて有機的に成長する」という風に定義しているようだ。(wiki出典)

なので、カプセルごと交換していけば構造駆体はそのままでその時代に合わせて順応できる云々と言いたかったんだろう。今でこそ当たり前のスケルトンインフィルの礎かもね。結局、諸事情あってカプセルは1度も交換されず今日に至っている。




子供の頃によく見かけた覚えがあるどこかレトロなエントランスの小丸タイル貼りの滑り止め。これを施工するのにどれだけの時間と労力が。。。コンクリートは雨水に侵蝕されて割れてきちゃうものであり、耐久性としては今ひとつのようでもある。




首都高を挟んだ向かいには渦中の電通本社がそびえ立つ。銀座の一等地にあって存亡の危機にある建築遺産と労働環境の在り方を世に問う事件を起こした企業。両者とも利益を追求するあまり、大切なものを失っていくようでもあり。現代日本の闇だ。




濁点と半濁点が欠落したビルのロゴがまたなんとも。竣工当時はさぞモダンな外観だったんだろう。


いとこちがい

いとこの子供を「従姉妹違」と言うらしい。ずっと気になってググってみたら、やはり気になってる人も多いらしく記事がわんさか出てきた。

たまに帰省すると従姉妹違が遊びに来ているのだけど、いっつもいるのは妹のほう。お兄ちゃんのほうは思春期真っ盛り、さぞや好きな子でもできて青春してるんだろうなと思っていたら先日久しぶりに会った。部活やってて真っ黒に日焼けし、声変わりもしてもはや少年ではなく青年である。聞けば好きな子はいるけど、どうにも欅坂のナントカという子らしい。おい。覚える気もさらさらないし、覚えたところですぐに忘れるだろうて敢えて名前は聞かなかった。写メ、もといインスタを見せてもらったけどどこにでもいそうな普通のちょっとかわいい子である。その「どこにでもいそうだけど、なかなかいない、でもよく見たらクラスメートの子がテレビに出てた」的な微妙な距離感が今ドキっぽい。←そうなのか?

で。その欅坂について熱く語り出したらもう止まらない。いい歳したおっさんがアイドル論を語るとむさ苦しいことこの上ないが、男子高校生なら可愛いもんである。現にオレもそうだったしね。。。ちょうど「月曜日の朝にスカートを切られた」とかいうタイトルの歌が物議を醸していたときだったので、それについて意見を求めると



秋元康の中には少女が住んでる



だと。「サイレントマジョリティ」の歌詞を読んでドキッとさせられたと言ったら激しく同意された。