春麗伝説　春麗 VS サイクロプス

-１９８７年-　　 in X-MEN VS STREET FIGHTER （春麗　１９歳）

１９８７年、春麗19歳のときにZEROの物語と並行して進んでいたのが、
アメリカン・コミックスのスーパースター達・X-MENと対戦する物語。
X-MEN VS STREET FIGHTER　です。

今夜ご紹介するのは、サイクロップス。

本名・スコット・サマーズ。アラスカ生まれのアメリカ人です。X-MENのリーダーです。

コードネームのサイクロプスは、ギリシャ神話に登場する一つ目の巨人の名前。

彼の独特な形のサングラスに由来します。

ミュータントの彼は、生まれつき両目からオプティック・ブラストという光線を発射できる能力を持っていて

子供の頃に飛行機事故に遭ったことがきっかけになって

この光線がストップできなくなりました。２４時間大放出中。

optics　は光学。 blast　は爆発。目から破壊光線を爆発的に放射しつづけるのがサイクロプスです。

ちなみにサングラスはルビーで出来ています。（公式設定）

ここから現実世界の話をします。

X-MENが発表されたのは１９６３年。この３年前の１９６０年にアメリカ・ジェネラルモータス社の

ヒューズ研究所でセオドア・メイマン博士がルビー結晶を使って世界初のレーザー発振機を発明しました。

レーザーというのは、光を拡散させないように一方向に収束させる技術や機械や光そのものの総称です。

その光の特性によって、赤外線だけをレーザー化すると高温ビームになってレーザーメスができるし

紫外線だけをレーザー化すると高い殺菌力を持つ（菌以外も死んでしまうけど）光線ができます。

それで、レーザーっていったら赤でしょ？っていうイメージがあるのは、世界初のレーザー発振機が

光を集約させるのにとても硬度が高いルビー結晶をつかったから。

ルビーはどんな光をあてても赤い光線にしてしまうという

特徴をもっています。だからレーザーといったら赤！が定着しました。

ここまでが現実世界であった話。

だからサイクロプスのサングラスが赤いのは、目からダダ漏れしている破壊光線を

遮断したり、照準あてて発射したりさせるためにルビーを使用しているから。

出てくる光が赤いのはルビーを通しているから。です。

ちなみにサングラス外したら、破壊光線制御不能状態なので見るもの見るもの全部壊れていきます（原作）

なんて危ない人がリーダー勤めているんだ、X-MEN！

怖くなったので調べました。

ルビーレーザーは光を増幅・集約させる力があまり強くないので

現在、産業用にはほとんど使われていません。現在使われているのは４準位レーザーと呼ばれるものです。

詳しいことは別分野のお話なので割愛。

でもメラニン色素は赤色の波長の光を吸収しやすいという特徴を活かして

ルビーレーザーは現在、ほくろやシミ取りの医療用レーザーとして活躍しています。

結論。サイクロプスに全開で見つめられると美白効果抜群。

うそです。通す光がそもそも破壊光線なので、やっぱりサイクロプスのビームは

破壊力未知数のヤバい光線です！

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