ベルの映画レビューの部屋

大好きな映画を紹介する自己満足&覚書ブログ(2005/09/01作成)


テーマ:
俺たちに明日はない
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(1967)



出演 ウォーレン・ビーティ (クライド・バロー)

    フェイ・ダナウェイ (ボニー・パーカー)

    ジーン・ハックマン (バック・バロウ/クライドの兄)

    マイケル・J・ポラード (C・W・モス/車修理工の少年)

    エステル・バーンズ (ブランチ/バックの妻)

    デンヴァー・パイル (フランク/保安官)

    ダブ・テイラー (アイヴァン・モス/C.Wの父)

    エヴァンス・エヴァンス (ヴェルマ・デイヴィス/車を奪われ人質となったカップル)

    ジーン・ワイルダー (ユージン・グリザード/車を奪われ人質のなったカップル)


監督 アーサー・ペン



【ストーリー】

不況時代のアメリカ30年代に実在した男女二人組の強盗、ボニーとクライドの

凄絶な生きざまを描いた、アメリカン・ニューシネマの先駆け的作品で

アカデミー二部門を受賞(助演女優賞エステル・パーソンズと撮影賞)。


ケチな自動車泥棒だったクライドは、気の強いウェイトレスの娘ボニーと運命的に出会い、

コンビを組んで強盗をやりはじめる。二人は順調に犯行を重ねていくが……。

まるでスポーツを楽しむように犯罪を繰り返す二人の姿は、

行いこそ異端であれ青春を謳歌する若者像そのままであり、

犯罪者である事すら忘れ奇妙な共感を覚える。

近年では、「ナチュラル・ボーン・キラーズ」などに代表されるアンチ・ヒーロー物の

オリジナルであり、他の追随を許さぬ一つの頂点を築いた傑作である。



【感想】

子どもの頃この映画を見て、ものすごく印象に残っている。

彼らの生き方と、壮絶な死に方。

彼らはどう贔屓目に見ても、彼らは犯罪者であり、義賊でもなんでもない。

それでも、なぜかとってもかっこよく、何をしでかすのか、見ていてわくわくしてしまう。

しかし、この映画が「ナチュラル・ボーン・キラーズ」の元になってしまうというのもなぁ・・・

未見なので、ハッキリ言うこともできないけど、あっちは人殺しを楽しむ?映画なわけでしょ?

確かに「俺たちに~」でも人は殺してしまうが、銀行強盗のために、やむを得ずであって

好んでとは違うと思う。

「マーダーライドショー」も人殺しを楽しむ映画だし・・・

ああいったものと同レベルのアンチヒーロー物だと思ってほしくないなぁ。


世間的に見て、とても悪いことをしているくせに、全く自分たちが悪人だなんて

思っていないところがとんでもない(^^;

一種の遊び感覚なのかな? 

覆面もせずに、堂々と銀行強盗をする二人。顔を見られても全く動じもせず・・・

すでに「太く短く生きる」と思っているとしか考えられない。


ボニーとクライドは恋人同士というわけでもない。

クライドは女性が苦手だと言っていて、ボニーには特に触れようともしない。

厭世感?というかが似ているのか、肉体ではなく、精神的なつながりがあったのかな?


運転手を仲間に入れ、銀行強盗をした後、兄夫婦と合流する。

兄嫁はヒステリーだし、運転手は頭が弱いし・・・だんだんイライラする要素が増えていく。

ボニーとブランチの間にも確執が・・・

行動派のボニーからすれば、ブランチはうるさいばかりの役立たずであることは間違いない。


繰り返す銀行強盗。

バリー一味がやってきtことで、その場に居合わせた人々っは新聞に載ったりで、大騒ぎ。

決して貧乏人からは奪わない彼らを、ヒーローのように思う人々も出てくる。

「死んだら花を添えてやる」とか。

銀行強盗をして、人を殺して、それが大々的に新聞に載って・・・

そのあと、ボニーの家族に会いに行くのだが、みんな平気な顔をしている。

だた一人、ボニーの母だけが、「恐ろしいことをしている」と指摘する。

他の家族は、クライドたちが怖くて何も言えないだけ。

母は一人、真実を指摘する。

「一生逃げ続けなければ捕まってしまうよ」

そして「さようなら」と言い、行ってしまう。

このとき、親子の縁を切られたようなかたちになったボニーは

自分を待っている末路が見えたのではないかしら?


その後、愛してると言われ、束の間の幸せを味わったボニーたちだが、

その夜、襲撃に合う。

逃げおおせたのは、ボニーとクライド、そしてモスだけ。


銃弾に倒れ、死にかけているボニーとクライドをつれて、

モスは助けを求めて実家を訪れる。

息子のことを思う父の愛と、ボニーたちに恥をかかされ復讐を誓った警官の執念。

そして、その後、衝撃のラストが訪れる。



この映画当時のフェイ・ダナウェイの美しさ。

シャープでクール。

逆にウォーレン・ベイティは、温かみのある優しさを感じる。

その対比がGood。



最期を迎えるまえの二人は、とても幸せそう。

「ジェシー・ジェイムズ」を引き合いに出したボニーの詩が新聞に載る。

それはクライドの一生を書き綴ったような詩だった。

そして、やっと愛し合うきになった二人。将来を誓い合う。



久々に見て、ちょっとホッとした部分がある。

それは、C.W・モスの裏切りではなかったということ。

C.Wは、あくまでもクライドたちのことを好きで、信じていた。

それが救いかな?



それにしても、このラスト・・・・

このシーンのあと、誰かが何を語っても仕方ない。

だから、このさっぱりした終わり方。

物足りないように感じてしまうかもしれない。

最近見たものでいうと「ブラック・サイト」みたいな感じかな?



【俳優紹介】

ウォーレン・ビーテイは、「シャンプー」「天国から来たチャンピョン」「レッズ(監督)」

「バグジー」「ブルワース(脚本)」

 妻は、アネット・ベニング


フェイ・ダナウェイは、「華麗なる賭け」「小さな巨人」「ドク・ホリディ」「三銃士」「チャイナタウン」

「タワーリング・インフェルノ」「チャンプ」「ドンファン」「アルビノ・アリゲータ」「ジャンヌ・ダルク」


ジーン・ハックマンは、「ポセイドン・アドベンチャー」「スケアクロウ」

「ヤング・フランケンシュタイン」「遠すぎた橋」「ポール・ポジション」

「スーパーマン1,2,4」「訴訟]「許されざる者」「ザ・ファーム/法律事務所」

「ワイアット・アープ」「クリムゾン・タイド」「目撃」「エネミー・オブ・アメリカ」

「アンツ(声の出演)」「リプレイスメント」「エネミー・ライン」「ザ・メキシカン」

「ニューオーリンズ・トライアル」


マイケル・J・ポラードは、「愛しのロクサーヌ」「ダーク・エンジェル」「マーダーライド・ショー」


エステル・バーンズは、「ディック・トレイシー」「リチャードを探して」


監督のアーサー・ペンは、「奇跡の人」「小さな巨人」「ミズーリ・ブレイク」「冬の嵐」



【映画賞】

  ■受賞、 □ノミネート

1967年


アカデミー賞 

  □作品賞
  □主演男優賞 ウォーレン・ビーティ

  □主演女優賞 フェイ・ダナウェイ

  □助演男優賞 マイケル・J・ポラート

            ジーン・ハックマン

  ■助演女優賞 エステル・パーソンズ

  □監督賞    アーサー・ベン

  □脚本賞    デヴィッド・ニューマン

            ロバート・ベントン

  ■撮影賞    バーネット・ガフィ

  □衣装デザイン賞 Theodora Van Runkle


全米批評家協会賞

  ■助演男優賞 ジーン・ハックマン

  ■脚本賞    デヴィッド・ニューマン

            ロバート・ベントン


NY批評家協会賞

  ■脚本賞    デヴィッド・ニューマン

            ロバート・ベントン


英国アカデミー賞

  □作品賞(総合)
  □男優賞(国外) ウォーレン・ビーティ

  □新人賞      フェイ・ダナウェイ 「夕陽よ急げ」に対しても

              マイケル・J・ポラート


アメリカ国立フィルム登録簿

  1992年 ■新規登録作品


お勧め度 ★★★★☆



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