鯨の食習慣と体内へのメチル水銀摂取の関係について、国立水俣病総合研究センター(熊本県水俣市)は9日、調査した和歌山県太地(たいじ)町の一部町民の毛髪から世界保健機関(WHO)の基準を上回る水銀を検出したと発表した。メチル水銀中毒の疑いのある症例はなく、今後も調査を続けるという。捕鯨発祥の地で消費も盛んな同町の要請で初めて調査していた。

 夏季(昨年6~8月)と冬季(今年2月)の2回、町民約3500人のうち計1137人の毛髪を調べた。平均値は夏季で男性11.0ppm、女性6.63ppmと、同センターが00~04年に全国14地域で実施した平均値(男2.47ppm、女1.64ppm)の4倍程度だった。神経症状が出る可能性があるとしてWHOが定める基準値50ppmを上回る町民が夏冬で計43人おり、最大で139ppm。鯨類をよく食べるほど濃度が高い傾向があるという。岡本浩二・センター所長は「健康への影響を継続して調べる必要がある。センター外の専門家を含めた研究班を設置し、幼児への影響などを今後調べたい」と話した。

 食物連鎖の上位に位置する鯨類などは水銀を比較的多く含むため、厚生労働省は05年、妊婦などを対象に「バンドウイルカは2カ月に1回」などと摂食の目安を示している。【神門稔】

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