もしいまも魔界勤めが続いていたら、自由民主党大会という禍々しい祭典のため、休日出勤だったさくらです
去年はこんなことを書いていますが、いまのさくらは健康を取り戻して、どこに行くのにも私を運んでくれる美しいソウルレッドのさくら号があって、
そして何より、自由と希望と夢がある
我慢するしかなかった頃に比べて、いまはずっとずっと幸せだなあ・・・としみじみ思います
さて前回は起業女子的ビジネスを選挙にあてはめてみましたが、
お客様=有権者
この観点から考えると、さくらの見てきた永田町はハロウィーンランドそのものでした
ティム・バートン監督の「ナイトメアー・ビフォー・クリスマス」のジャックのように、お客様=有権者に喜んでもらおうと、政権与党はさまざまなプレゼントを繰り出すわけです
その様子はまさに、ハロウィーンランドそのものだといつも思っていました
だって、そんなもん誰も欲しくないのに・・・というようなものが配られるのです
やたら立派なハコモノ施設、無駄な道路建設などの公共工事をはじめ各種補助金、
多くの人が無駄遣いだと感じる税金の使われ方は、いまも全国あちこちで行われています
実はさくらの住まうここ徳島市でも、アホみたいに無駄に立派な音楽ホールを兼ねた公共施設を、なんと225億もかけて作ろうという西新町再開発計画というのがあります
これは今月下旬投票の徳島市長選の最大争点となっておりまして、しかも当初の見積もりから予算が知らん間に50億も増えていたり、市民のあいだでも根強い反対があったのですが、
昨年、この西新町再開発計画を住民投票にかけるよう市民が求めると、なんと市議会はそれを否決
それでいつのまにやら50億も増えた計画を修正せずそのまま通してしまうという、良識ある市民の思いが反映されないまま、ここに至ったという次第
現職市長はそのまま計画通りに作ると言って再選を目指すなか、反対(白紙撤回)を掲げて立候補した新人2人との三つ巴の戦いですが、
国民的関心事となった新国立競技場のような話は、各地方都市にいくらでも転がっていて、この西新町もそのひとつです
なんでこんなふうに無駄なハコモノ建設(しかも建てたあとの維持運営費は住民負担)が作られるのかというと、
それで儲かる人たちがいる
その「儲かる人たち」こそ、政治の世界のロイヤルカスタマー
つまり、確実に選挙に行ってくれる人たちです
そしてさらに、選挙を手伝ってくれる
人もカネも出されたら、その方々の方を向いてしまうというもの
だけど行政府(国や地方自治体)は、会社やお店ではありません
なぜなら行政府の運営費用は、税金というみんなから広く集めた(むしり取った)お金だから
お金を払っている人がお客様なら、国民全員にとって恩恵のあることに使われるべきです
それがロイヤルカスタマーの皆さまが最も喜ぶように差配されてしまうのは、
常日頃から足しげく政治家と役所のもとに通い、「お願い」(陳情)を欠かさない
政治家にとって最もありがたい選挙応援も熱心
彼らは彼らで、努力しているわけです
となれば、何にも言わない、求めてこないうえ力になってもくれない普通の、そして圧倒的大多数のお客様は後回しにされるのは当たり前のこと
選挙では、票のことを「札(ふだ)」と言うのですが、勝つためには確実に札が取れることをやる
選挙やる側からしたら、投票に行くかどうかも分からないような人たちの売り上げ(集票)には、恐ろしくて期待できませんから、ロイヤルカスタマーの意向には勝てない
となると、選挙に行くということは大前提のうえで、
もっと多くのお客様=有権者がメニュー(政策)に口を出していけばいい
それをやらない限り、いつまでも既得権益にあずかるロイヤルカスタマーの意向が反映されてしまう
そのパワーバランスをひっくり返すには、選挙的ビジネス論では、やはりお客様=有権者が政治に参加して、自分たちの声を伝えることが大切だとさくらは考えています
地方選挙は、最も身近な地域の問題を扱うので、本来はいちばん大事なのですが
徳島市長選は、反対派の市長が誕生すれば、西新町の再開発は止まって、やっと住民の意思が反映されることになる
こうやって、アホな案件は選挙でひっくり返すというのが各地で起きて、そして住民も自分の住んでいる街をどんなふうにしたいのかということを考えるよい機会だと思います
相変わらず泥臭い昭和型選挙のあり方を見ていると、もっと選挙や政治参加が気軽でオシャレなものになればなあと願わずにいられないのですが、これも公職選挙法を変えてほしいというお客様=有権者の大きな声を伝えるべきところですよね(「選挙カーはうるさいし迷惑だから禁止」とか)
こちらからお借りしたのですが、可愛いし選挙の本質をあらわしていると思います
さくら的には、
Your vote is your voice, and your choice.
その一票は自分の声を届けるために投じ、それは自分の「選択」でもある
お客様は神様というのは、政界でも同じなのだから、有権者が日頃から自分たちの声をうるさく伝えていけば、メニュー変更は可能だし、良いお客様がお店を育てるように、良い政治家を育てていくというのもまた同じであるともさくらは思います
しばらく続きます