2005-09-20 19:16:55

カレシと元カノの間にだって、誰かいるかもしれないし。

テーマ:社会と広告

まだ自宅の近所のスーパーでは見たことがないのだが、
お店によっては、肉や魚、野菜や果物が、いつ・どこで・
誰が作って、どういう流通経路を経てきたのかが
その場やインターネットで分かるようになってきている。
 
このしくみは、<トレーサビリティ >と呼ばれる
もので、

ITを用いた品質管理システムである。
商品やケースに貼られたICタグに、そうした履歴情報
などが記録されており、専用の機器で読み取るのだ

 
最近では、食べ物の安全性や信頼性への関心が
高いこともあって、主に農作物や鮮魚、肉などに
この<トレーサビリティ>が活用されているが

これが人間に使われたら、どうなるか。

いつのまにか体にICタグが埋め込まれて、

個人情報や行動の履歴などが知らず知らず

のうちに記録されたりすると、ちょっと怖い。
 
そうなると、たとえばその人が、いつどんな病気で、
どこの医者にかかった、どんな治療をしたかが分かる、
病歴トレーサビリティ>なんかも可能になる。
もっと極端なケースだと、<セックストレーサビリティ>
だって可能なのだ。
 
いつ誰と何回やったか!というセックス履歴が
データベース化されるのだから、まぁ既婚者なんかは
大変である。
ピッと機器で読み取りをしたら、パートナー以外の
名前がずらずらと出ようものなら一大事。
といっても、そんなエロSFな世界が実現することは
ないと思うが、なんでそんな中学生レベルの
妄想が出てきたかというと、こんなCMを見たから。
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
カレシ。
カレシの元カノ。
カレシの元カノの元カレ。
カレシの元カノの元カレの元カノの
元カレの元カノの元カレの…
 
 
公共広告機構によるエイズ検査促進のCM。
このナレーションのあとに、「エイズなんて
関係ないと思ってた。エイズ検査は、
あなたにも必要です。」
とナレーションが入る。
コチラ から観れます)

 
CM以外に、グラフィック広告もあって、そちらの
キャッチコピーは、
 
カレシの元カノの元カレを知っていますか。
 
媒体は違うが、表現の切り口は同じ。

CMは、最後までメッセージが分からない

から、ずっと画面を注視してしまった。
たぶん潜在的にあるだろう、誰もが抱える
不安を呼び起こす
ような“自分の胸にきいて
みな”的コピーである。
 
よく使われる手法ではあるけども、
「カレシの元カノ」という身近に感じられる
切り口をもってきたところは、上手いと思う。
身近に感じさせることができれば、自分が
当事者であることを自覚せざるを得なくなって
しまうからだ。
 
一方的にエイズ検査を受けましょうと伝えるよりも、
観る人の立場にたって、“ああ、これは私の問題だ”
と思わせる方が、行動につながりやすいと思う。
 
エイズに限らず、世の中は問題だらけで
多くの人々が助けを求めているが、
広告が企業活動だけでなく、これから
もっと社会とリンクしていけば、救いを
求めている人々の役に立つことだって
あると思う。
 
その意味では、問題の多さに比べて、
まだ公共広告は少ないように感じる。
(日本は欧米に比べても、公共広告は
少ないと聞く)
自分の考えた言葉が、人に希望を与える
ことができるとするならば、
広告の作り手としては、
公共広告は、一番やってみたいテーマである。

 

コピーライターとして

少しは、社会のお役に立ちたいんですぅ。
 

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2005-07-13 19:33:07

タバコくさいKISS、男もイヤ。

テーマ:社会と広告

D-specってご存知?
私は広告を見るまで知らなかった。
これは、タバコの臭いを抑えて、よい香りを出す技術で、
JTが開発した。このD-spec仕様の新製品が登場している。
地域限定で、バニラやストロベリー、ピーチの香りがする
タバコが売られているそうだ。
 
私はタバコを吸わないので気づかなかったが、
臭いがしないので、じゃんじゃん
吸ってねということか。JTも大変だ。
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
もし女性がいなかったら、
男たちは髪型を
気にするだろうか?
体を鍛えるだろうか?
においの少ない
たばこを
すうだろうか?
 
 
JTD-spec仕様のタバコの広告。
健康に悪影響をおよぼす商品だけに、
せめて臭いはなんとかしようと、
臭いものにはフタをするつもりである。
 
それにしてもこのコピー、髪型や体型など
ルックスへのこだわりは個人の美意識に
よるものが大きいと思うが、言い得て
妙なところもある。
 
昭和の時代ならば、出てこないような表現.

最近は政治家から一般ピープル
まで女性に嫌われては、肩身の狭い思いをする
世の中なので、男たちは女性の
価値観にあわせて、自らをカスタマイズ
いくのに必死である。JT同様、男も大変なのだ。
 
ところで平成13年度の調査
女性の喫煙者推移 )では、
20歳代の女性の4人に1人が喫煙者ということで、
この40年間に4倍も増えているという。
同じ年代の男は、年々減少傾向である。
 
4年前のデータなので最近の状況は分からないが、
この傾向が続いているとするならば、
先のコピーのように男性に向けるよりも、
女性に向けた方が販促上いいのかもしれない。
 
教えてgoo>で、ある女性が彼にいわれて
禁煙したのだが、喧嘩した勢いでタバコを
吸ってしまい、明日キス!をするときに
臭いで吸ったことがばれないか心配して相談
しているケースがあった。(
コチラ でどうぞ)
 
女性向のD-spec仕様のタバコの広告の場合は、
案外こんな心理をもとに考えると、ツボをついた
コピーが考えられそうである。

それにしても、JT。
バニラやストロベリーの香りがする
タバコを出すのは勝手だが、
女性の未成年者の喫煙者増加に
拍車をかけやしまいか

 
 

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2005-05-13 19:14:25

人としてよりも、霊長類として許せんな。

テーマ:社会と広告

今週は東京も季節はずれの寒さ。
といっても、夏日のような天候の日もだんだんと
多くなり、女性のファッションもだんだんと
薄着になって、スカートの丈も昼の時間と反比例して、
短くなってきている、今日この頃。痴漢指数も上昇中。
 
★今回の!なコピー。
 
 
今日、痴漢の
現行犯逮捕を目撃した。
人として情けないと思う。
 
 
東京の鉄道会社と警視庁による、
痴漢撲滅キャンペーン?のポスター。
東京のJRや私鉄の駅構内やホームに貼られている。
ご覧になった方も多いだろう。
 
汚いものをみるような表情をした
サラリーマン風のおっさんのビジュアル。
JRに続き、東京の私鉄も、今月から
女性専用車両を導入したりと、痴漢対策に本腰を
入れ始めた。
 
警視庁の発表によると、昨年の電車内の痴漢件数は、
計2203件(前年比143件増)で過去最多。

届け出ていない被害者を入れれば、実際はその数10倍だとか。
 
 ワースト路線のベスト3は、埼京線、中央線、総武線とJRが独占。
そんな背景もあるのだろう、この状況を重く見たゆえの
痴漢撲滅キャンペーン。そして、このコピー。
 
痴漢の心理、インサイトを知るよしもないが、
このポスターでどこまで痴漢防止に機能するのか、
今ひとつ期待できない。
 
だいたい、貼る場所が違うだろうよ。
駅やホームに貼るのもいいが、それなら車両内に貼るとか、
最近よく見かける、電車のボディに貼る方がいいのではないか。
たいてい、痴漢はホームや構内ではなく、車内で起こるだから
 
さらに、このコピーの表現だと、
分別や常識のある人ならば、注意しようかという気に
なるかもしれないが、相手は痴漢である。
これしきの物言いで、痴漢行為を止めるのだろうか?
 
常習犯など、情けないとか恥ずかしいなんて気持ちは
とうに忘却の彼方に追いやっているのではないか。
中には、スゴ腕のスリのごとく、変なプライドとプロ根性を
もって確信的に罪を犯すものもいるかもしれない。
痴漢は一種の病気で、偏執狂(パラフィリア)と言う声もある。
 
酔っ払ってついムラムラと…というような、うっかり型の
痴漢でも、その時点では、理性のタガは外れているはず
「ちょっとあんた、人として情けないよ」と言っても、
どうだかなぁ。行為を思い止まらせるにはちょっとやさしい。

そうでなくても、車内には人として情けない、
マナーの欠けた人は少なくないのに。
 
ともかく、痴漢撲滅キャンペーンはけっこうなことだが、
もう少し強烈なメッセージがほしいところだ。

本能にびんびんくるようなメッセージにしないと、効き目はない。

 
痴漢は、被害も軽視できないが、冤罪が生まれやすい犯罪でもある。
どちらも人生がオシャカになるくらい、大きなダメージを被るのだ。
女性のリスクほどではないにしても、男性のリスクも小さくない。

想像以上に大きな社会問題だと思う。
 
東京はカラスの撲滅よりも痴漢のほうが先だな。

 
中学生までスカートめくりをして喜んでいた
私が言うのもなんだが。

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2005-04-25 20:53:00

安全のない国に、安心して暮らす。

テーマ:社会と広告

当たり前の話なのだが、
毎日、広告を眺めていると、その商品や業界のトレンド、
世間の空気などを感じる。
不動産、住宅業界はそれが如実に出る。
  
★今回の!なコピー。
  
  
地震や泥棒が存在する世界に、
僕の愛する家族は住んでいる。

  
  
トヨタホームの一戸建て住宅の広告。
このコピーがなんの違和感もなく成立し、
読む側も納得してしまう今、
本当に安全な国、ニッポンというのは、
もはや過去のものになってしまったのだと
つくづく思う。
  
トヨタホームだけが、特別でなない。
例えば、積水ハウスの広告には、

 
しかし、泥棒にだけは、やさしくない家です。
というコピー。
 
最近の一戸建て住宅の訴求ポイントで多いのは、
防犯、耐震性、エコを実現した上での快適性。
地震や物騒な事件が頻発する今の世情が
商品やその広告によく表われている。
 
ところが面白いことに、CMでは相変わらずの
夢のマイホーム路線が多い。
家族のだんらん、快適な暮らし、
住まいをもつことの喜びをイメージ
させる
ものばかり。
 
一方で夢を語り、一方で現実を語る。
この2正面作戦、ブランディングという点では
どうかとは思うが、この二つが重なり、

焦点がくっきりするような
広告が展開できるハウスメーカーは

今後の市場では優位に立てるのではないか。
 
今後、こうした路線の広告表現がどうなるか、
予測しづらいが気になるところだ。
CMでも、防犯や耐震性といった現実が
当たり前のように語られるようになった時は、
いよいよ日本も、危ない大国になった時だろう。
 
では分譲マンションもそうかというと、
これまた違う世界。
最近の都市回帰というトレンドや、
高級マンションの需要が高くなってきている
事情を反映してか、
その場所、そのマンションに住むことの
ステータス
を訴求している傾向が多い。
郊外ではなく、都心の物件ほどそれが強い。
 
都心の高級マンションを
買ってほしい客と、買いたい客の
プロフィールが、一戸建て住宅のそれとは
あきらかに違う事がわかる。
 
高級マンションを欲しいお客にとって、
ニーズのプライオリティ第一位は、
ステータスであって、防犯やエコではない
ということだ。
 
同じ住まいの広告でも、
商品によって全く訴求が違う。
広告を眺めていると、ニュースでは分からない、
普段気づかないことが見える。
 
しかし、住宅の広告に泥棒という言葉が
当たり前のように出てくるとは、厄介な時代だ。
窃盗団や殺人犯という言葉が出ないことを望むのだが。
 

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2005-04-07 20:11:30

この問題、まちがえると大問題。

テーマ:社会と広告

4月4日の記事で、数件出版の広告のコピーを取り上げ、
そこから見える日本の教育問題について、
少し触れたのだが、現状は、予想を超えて深刻のようだ。

 

記事について『究極の決断 ひよこ教師』を書いておられる
現役の数学教師<blog414>さんからいただいた
コメントを一部紹介すると…

 

「数学を教えていて思います。明らかに子どもの
レベルは落ちています。なにより、数学の単純な計算の速度、
工夫の仕方、ひらめきなど、確実に落ちています」

 

と相当深刻。現場からの声だけにとてもリアルだ。

 

おりしも先日は、中学生の教科書検定の結果が報道された。
一応方向性は<脱・ゆとり教育>のようだが…

 

★今回の!なコピー。

 

 
ここ3年間、中学生が習わなかった問題です。

 

 

年の春、教科書に帰ってくる問題です。

 

 

ベネッセの<進研ゼミ中学講座>の広告。
上のコピーは、4月3日
下のコピーは、検定結果が出た4月7日
ビジュアルは同じ。違うのは、コピーだけ。

 
ここに出てくる問題というのは、
立体の切り口を考える>問題のこと。

平成14年度に教科書から削除された。
しかし、ゆとり教育の見直しということで、
再び教科書に戻ってくるらしい。

 

ためしにこの問題にチャレンジする方はコチラ
(下に解答があるので、見ないようにご注意)

 

この広告では、文部科学省の勝手な教育方針のおかげで、
教科書から削除された、<立体の切り口を考える>問題を
前から取り上げ続けてきたという、<進研ゼミ中学講座>の
取り組み姿勢をアピールしている。

 

学校で教えない問題でも、必要なことは教える。
だから教科書が変わっても大丈夫。という
進研ゼミ中学講座>の<売り>を、自信満々に
伝えようとしているのだ。

 

広告としては良いのだが、
見方を変えれば、文科省の方針や学校での授業、
教科書は頼りにならないぞ、塾やそこで使う教材の方が
役に立つぞと言っているのである。

 

現実では、学校や学校教育が軽視される状況が
すでにできつつあるということだ。
これって、ものすごく大きな問題じゃないか?

 

ところで、<立体の切り口を考える>問題は、
頭の中で立体をイメージし、構成する力>を養うのに
役に立つとのこと。

 

アルツハイマー病に罹ると、立体をイメージ
することができなくなると、以前TVで知ったのだが、
立体感覚が衰えていないか、そんな不安を感じた方は、
この広告にある問題にチャレンジしてはどうだろう。

 

ちなみに私、最初は間違えました。やばいです。
えらそうにブログを書いている場合ではなかったようです。

 

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2005-04-06 20:34:21

マナー向上に効いた、珍しい広告。

テーマ:社会と広告

東京駅を歩いていると、ギラギラした視線を感じた。
ふと見ると、そこにはマツケンこと、松平健がいた。
 
交通ルールとマナーを守るのが、
僕の安全リズムかな。
 
<春の全国交通安全運動>のポスター。
だが公共機関や官庁のPRにありがちな
トホホな仕上がり。
柔道の金メダリストが出て、<~に1本勝ち>というように
いつもこの手の表現はベタで!とならない。
写真もマツケンサンバの衣装ではないし。
いじりがいのあるキャラクターなのに残念である。
 
マツケンも守るマナーだが、マナーの悪い奴は相変わらず多い。
いまだにタバコを歩道に捨てる人をよく見かける。
私の場合、目撃するポイ捨ては、なぜかスーツを
着たオッサンが多い。まことに恥ずかしい大人である。
 
★今回の!なコピー。
 
 
ちょっと変わった広告。
 
 
1年位前から喫煙マナー向上キャンペーン
あなたが気づけばマナーは変わる。』JT
CMや広告で行っていたのを覚えているだろうか。
例えば、
 
たばこを持つ手は、子どもの顔の高さだった。
 
吸いがらを排水溝に捨てた。というか隠した。
 
夏。たばことすれ違う腕は裸だ。
 
体はよけた。それでも煙はぶつかった。
 
煙の行方、自分だけが他人事だった。
 
捨てる人は、拾わない。捨てない人が、拾っている。
 
…といった喫煙マナーを気づかせる広告が20本以上も
展開された。
 
ちょっと変わった広告。は、そのキャンペーンの
成果を紹介した広告なのである。
ちょっと変わった」には、風変わりなという意味も
あるだろうが、喫煙マナーの意識と行動が
ちょっと変化した」ということが込められているのだ。
 
例えば、吸いがらを排水溝に捨てた。というか隠した。
の場合、「吸いがらを排水溝に捨てない」人が、キャンペーン前と
比べて3.8ポイントアップの51.7%になったことが、
紹介されている。
広告のデザインは、キャンペーン時のものと同じで、
データが追加されているだけ。
(データは、Webを使ってキャンペーン時と
半年後に調査した結果を使用している)
 
この広告には、9つの喫煙マナーの気づきが紹介されており、
ほとんどのマナーで、わずかだがアップしている。

そこが良い意味で、ちょっと変わったのだ。
唯一、ダウンしているのが、
煙の行方、自分だけが他人事だった
それに対する「歩道で吸う時も煙の行方に
気をつかっている
。」は、2.9ポイントダウンしている。
 
JTといえば、たばこ工場の閉鎖や4000人の早期退職希望の応募に
5000人以上が応募したこと、病院事業から撤退したことなどが
報道されたことで、大丈夫?とつい心配をしてしまう。

おまけにたばこメーカーであるために、今ではすっかり
肩身の狭い思いをしている気もするのだが、社会的責任として、
喫煙マナーの向上に努め、結果を出している
点はきちんと評価したい。
 
最初に挙げた、全国交通運動のように、マナーの向上や啓蒙とか、
たんなるお題目だけで終わることが多い気がするのだが、
JTのキャンペーン広告が、マナーの向上という目的達成に

機能したことは、広告業界に携わるものとして、喜ばしいかぎりである。
 
さて、マツケンを使った、春の全国交通運動だが、
どのような成果が出るのだろう?
どこまで、このポスターが機能するのだろう?
正直に言えば、あまり期待できない。
 
「僕の安全リズムかな。」といわれても、
どうすればいいのか、困ってしまうのだ。
 

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2005-04-04 17:02:11

分数計算ができない、でも生きていける。

テーマ:社会と広告

いきなりで恐縮だが、1/2+1/3はいくつ?
「そんなの簡単、1/5」と答えたそこのあなた、大丈夫?
 
★今回の!なコピー
 

森が心配です。
海が心配です。
算数が心配です。
 
 
数研出版の広告。寂寥感漂う浜辺(しかも朽ちた小舟が
突き刺さっている)のビジュアルにこのコピー。
 
環境への取り組み>かと思ったら、
算数への取り組み>だった。
最近は、子どもの学力低下に対する危機感が
よく話題になるが、ついに環境問題と同等の
レベルにまでなったのか。
 
子どもの算数嫌いが、どの程度のものなのか、
はっきりと分からないが、分数の計算ができない
大学生がいるとか、小学校の算数ができない
大学生が10人に2人
いるというご時世なので、
<チャート式>の参考書で知られる、
数研出版>もだまっていられなかったのだろう。
 
先日、子どもの学力低下を憂える学者らが、
「学ぼう!算数」という算数の「検定外教科書」
を作ったというニュースが報道されたが、
その版元が<数研出版>である。
執筆者の中には「分数ができない大学生」
編著書で知られる西村和雄氏(京都大経済研究所教授)
の名もある。
数学の参考書の老舗として、本腰を入れ始めたようだ。
 
この広告では、算数は考える力、発想力を
養う上でたいへん重要だと伝えている。
世の中、便利になればなるほど、人は楽ができる
わけだが、発想したり工夫したりすることは
少なくなる。あまり頭を使わなくてもなんとか
生きていけるのだ。
なにせ分数の計算ができなくても、
快適に暮らしていける世の中なのだ。

 

だが、確実に社会も国もゆるやかに衰退していく。
それを考えると、環境破壊と同じくらいの
怖さを感じてしまう。
一見、紹介したコピーの表現をおおげさと感じる
かもしれないが、よく考えるとそうも言えない
ところに、問題の深刻さを感じてしまう。
 
昔、「数学できんのがなんで悪いんや!」
逆ギレしながら、教師や生徒を射殺する高校生を
描いた『高校生大パニック』という映画が
あったが、いまや算数ができないと悪いのである。
おそらく分数ができないのは、大学生だけではなかろう。
いい年した社会人の中にもけっこういるはず。
 
ところで、冒頭の分数の計算だが、正しい答えは

お分かりだろうか。
もし間違っていたら、逆ギレせずに頭の体操がてらに

小学生の算数を復習してみるのもいいかもしれない。
 
※分数の正しい計算方法はコチラ
 

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2005-02-23 19:54:24

社会の問題に広告は…

テーマ:社会と広告
ここ数日、駅にて<教えてgoo>の広告と、
本物のジーンズがぶら下がった<リーバイス>の
広告が、まるで爆弾のように大量投下されている。

ブランドを思い出させるという意味では、
面白いとは思うが、少々うっとおしい。

最近は少なくなったようだが、
電車の車両を貸しきって、
1社のみの広告で覆いつくす手法。
強制的に見せられているようで、
不快なときがある。(強制を感じさせない
工夫があってもいいのだが)

私はこれを車内暴力広告と呼ぶ。

今回は、しみじみしたコピーを紹介しようと
思ったのだが、本日電車の中で見た
暴力についての広告にドキッとしたもんで…

今回の!なコピー。

親に殴られる子ども。
じゃ、誰に抱きしめて
もらえればいいんだ。


途上国の子供の生活環境の向上に
取組むNGO<フォスタープラン>の広告。

ずいぶんとストレートな表現である。
それゆえ、ドキッとする。
幼児が虐待されたり、殺されたりする事件が
後を絶たない最近の世の中。

そうしたニュースを知るたびに、
私はいつも<暴力>のことを考える。
いじめから、テロ、戦争まで、その根源に
あるのは、暴力というウイルスではないかと。

暴力は、人の心に巣食い、そこから周囲に伝播し、
次々と人の心に潜み増大しながら、心を破滅させていく。
いたん暴力に蝕まれると、そこから逃れるのは、
難しい。たいがいは暴力によって滅ぶ。

昔、何かの本でテロリストのインタビューを読んだ。
印象的だったのは、長年テロをやっていると、
いつのまにか大義がぼやけ、やられたからやり返して
いるだけだということ。あきらかに暴力に蝕まれている。

先の広告は、ビジュアルを見る限り、
途上国の子どもを意識したメッセージのようだが、
コピーだけを見れば、普遍性をもったメッセージである。

わが子に暴力をふるったことのある(今もふるっている)
親がみればどう思うだろう?
自らが、暴力に蝕まれている事実に
気づいてくれればいいのだが。

雑誌「pen」の2/1号<広告のデザイン>特集で、
海外の公共広告で家庭内暴力防止の広告がある。(87ページ)
顔に殴られた痕のある成人女性と少女の痛々しい写真。

コピーは、
because he had a shitty day
because he was pissed off

の2通り。

超訳すれば、
理由?夫の機嫌が悪かったから。
理由?お父さんが怒ったの。

といった感じか。
(正確に翻訳できる方がいたら教えてね)

暴力に限らず、社会が孕んでいる様々な問題。
それに気づかせたり、アクションを起させるような
広告は日本では少ない。もっとあればいいのに。

私はそんな広告をやりたいな。
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