これが、サバやサンマだと申し分ないのだが。 | ★コピーライターが思わず ! となったコピー。

これが、サバやサンマだと申し分ないのだが。

なぜ秋は「食欲の秋」と言われるのか。
それは食材が旬を迎えておいしくなるからだよん。
と、そこまでは分かるけれど、
なぜおいしくなるのかな?と聞かれると
さぁ知らない。そんな方もけっこうもいるよね。
 
これは生き物としての本能なんだそうで。
厳しい冬を乗り切るために、エネルギーが
いる
わけで、そのため皮下脂肪を

つけようとするのだとか。
秋から冬にかけてのサンマやサバに、
脂がのっているのは、そんな理由からだ。

 
野菜も同じで、厳しい夏の暑さを乗り切って、
がんばって光合成をするから、秋には
栄養たっぷりになるんだそう。
 
人間も例外ではないんだ。
秋に食欲が旺盛になるのは、生き物の
本能で、
冬を迎えるためにエネルギーを
貯めておこうとするのだ

ちょっとした野生の証明。ぶーぶー
 
ただ困ったことに、食物連鎖上、
人は食べられないので、(レクター博士
みたいな人もいますが)、おいしいね。
なんて言われることがありませんから、
ついのせすぎちゃうんですね、
何をって、脂でんがな。フグ
 
 
★今回のビックリマークなコピー。
 
 
「最近ますます脂がのってきたね」
と言われても素直に喜べない。
 
 
オムロンヘルスケアのカラダスキャンの広告より。
体重体組成計で、内臓脂肪レベルをチェックできる器具。
同社の広告は前にも紹介したけど、トホホな
コピーでのシリーズ展開の模様。
 
僕としては、このコピーよりも下に告知していた
「健康警察 内臓脂肪取締強化キャンペーン」という
タイトルの方が気になりましたが。
 
仕事で脂がのってくる年齢になると、
おなかにも脂がのってくるわけだなと
なんとも身につまされる。

オッサンになると、脂ぎってくる人もいるし。
サンマだと、食べごろなんだけど、
人の場合だと危険年齢ということだね。ドクロ
 
まるで飲み屋での世間話のような
トホホ感漂う表現である。
よくコピーを考えるときは、
その商品を使うことで享受できる
メリットを言うのが大切なのだが、
それが一通り出ると、今度
その商品がないことで被る
不便や不満や「不」を言う
と、
またアイデアひらめき電球も増えてくる。
 
商品の価値をポジティブで言うか、
ネガティブで言うかということだが、
ネガティブに伝えるときは、
ちょっとデフォルメして、
トホホに伝えるくらいがいい。

「不」の部分をあまりストレートに言うと、

かえって不安を増大させて

商品の方に気が向かなくなることも

あるようなので。さじかげんが必要なのです。
 
とは言っても、トホホな表現が
苦手という人は、無理に笑いへ
持っていかないこと。
狙いすぎると、だんだん商品の
価値を伝えるより、ウケねらいの
コピーになってくる。
本人以外は、ちっとも面白くない
何を伝えたいのか分からないコピー
になる
のである。
 
駆け出しのコピーライターは
なぜか、この轍を踏むことが多い。
だから、注意してね。