2010-01-29 10:27:36

彼女と私の不都合な事情

テーマ:その他

ありがちな話である。しかし、直に
当事者から聞くと、やはり感情が皮膚感覚で
伝わってくるから面白い。
(ツイッターで実況すると盛り上がったのかなー)
 

昨年、暑くもなく寒くもない頃だったか、
電車に乗っていたときのこと。
二人連れの女性が乗ってきて、座っている私の前に
立った。バッグの中に教科書らしきものが、
突っ込まれているようで、身なりや年齢の印象から
大学生、あるいは専門学校生とみた。

 
はじめは、他愛もないおしゃべりをしていたようだが、
やがて、一人が「いま、彼とうまくいってなくて…」
と話しだした。ぴくり。とたんに私の耳はダンボになる。
「えー、そうなんだー」ともう一人が応えると
彼女はとつとつと話しだした。

 
ちょうどいいタイミングで隣の席があいた。
そこに彼女たちが座った。うん、そういう話は腰を
落ち着けて聞きたい、ではなく話したいもの。
彼女が話はこういうことだ。

 
最近、彼女はカレとうまくいっていない。
理由は話さないので分からないが、彼を責めている
感じはなく、彼に大きな原因があるようではないようだ。
それに、次のような話にすぐ変わっていったからだ。
最近らしいが、彼女は元カレと再会した。
(ここで、聞き役の彼女も私もえー!と驚く)

 
彼女は東京暮らし、元カレは東京には住んで

いないが、郷里は彼女と一緒である。
その元カレが東京に出てくるという。同窓会のような
集まりがあるらしく、そこに出席するらしい。
そんな連絡が彼女にあった。

 
集まりの日、二人は再会した。
ほかの友だちとも会えて楽しかったようだ。
彼女は楽しいとは言わなかったけれども、声の調子が
楽しそうだもん。ところがその声のトーンにちょっと陰りが。

 
私は本を読みながら、盗み聞きしていたので
ページが全然進んでいない。
聞くことに集中するために寝たふりをきめこんだ。
さて、一次会、二次会と楽しい時間が過ぎて、やがて
お開きになる。夜も遅い時間のようだ。彼女は
元カレと二人きりになった。元カレは翌朝に帰るという。

 
そういうわけなので、24時間営業のファミレスなどで
時間をつぶすという。そして彼女にもうすこし付き合って
とおねがいをした。

 
核心に近づいてきたなーと思っていたら、私の降りる駅も
近づいてきた。はたしてその顛末を最後まで聞けるのだろうか。
と、続きは後半で。その前にお知らせをどうぞ。
 
 
★今回のビックリマークなコピー。
 
 
「やりたい。好き。愛してる。」
「好き。愛している。やりたい。」
この順番、あってる?
 
 
うん、おおむねあっている。
映画『男と女の不都合な真実』の広告より。
コピーだけだと分かりにくいと思うが、
主演男優(ジェラルド・バトラー)の写真に
「やりたい。好き。愛してる。」が、
主演女優(キャサリン・ハイグル)の写真に
「好き。愛している。やりたい。」が
添うようにデザインされている。
 

つまり、男と女の気持ちがそれぞれ

語られているわけだ。
もし、私が電車の彼女と元カレの再会の場に、
居合わせたなら、大丈夫?」とこの広告を
見せていただろう。

 

理性と本能、上半身と下半身、
天使と悪魔。毎日、たくさんの葛藤の中で
選択が求められる。彼女、元カレはどうだ。
話は戻る。彼女の話も佳境に入りかけて
いるのだが、私ももうすぐ下車せねばならない。
あせった私は言った。

 
「ご歓談中すみませんが、もうすこし話を急いで
もらえないでしょうか。実は先を急ぐのです。
このまま結末を知らずに終わってしまう
かもしれないのです」と。もちろん、心の中で。
電車は各駅停車だが、話のピッチは急行で
おねがいしますという感じ?

 
そんな私の気持ちを無視しながら、彼女は話を続ける。
ファミレスだか、居酒屋だかに元カレと入った。
そこで、元カレは「いまの彼女とうまくいっていない」
と思わぬことを言った。さらにまだ彼女に未練があるという。
このくだりを話している途中、彼女は声をつまらせた。
思い出してつまるくらいだから、

その時はかなりぐらついたことだろう。

 
さらに元カレは帰るまで一緒に一緒にいたいと言う。
娘さん、よく聞きなよ。「やりたい。好き。愛してる。」
たぶん男はキックオフ態勢だ。

 
二人は店を出てしまう。この頃になると、
彼女の声も小さくなって聞き取りにくくなってきた。
店を出た理由ややりとりが分からない。しかし、
とうとうクライマックスがやってきた。
どうやら、二人はラブホテルらしき
場所に入った。

 

この時、聞き役の彼女も「えー!」と
声を上げる。さぁそれからどうなったという時に、
間のびした車掌のアナウンスが駅名を告げる、
電車が私の降りる駅に着いてしまった。
ロスタイムなし。歴史は夜つくられるというのに。

 
もう少し先まで乗って結末を聞くかとも思ったが、
仕事の打ち合わせなので遅れるわけにはいかない。
仕方なく私はその駅で降りた。下車した後、振り返ると
彼女たちは話を続けていた。

 
その時、彼女たちが私の方に顔を向けて、
にっこり笑って言った。「続きはWEBで!」
…そうなったらどんなに良かったのにと妄想しながら
走り出した電車を見送った。
脳内に相川七瀬の歌「彼女と私の事情」が
流れてきた。(これはウソです)

 
結局、話の顛末は聞くことができなかった。
しかし、冒頭の彼女の発言からすれば、
今のカレとはうまくいっていないが、
別れたわけではない模様。
この夜のことが原因かもしれないし、
別の理由かもしれない。

 
また翌朝、元カレはスッキリして帰ったのか、
悶々としたまま帰ったのかもわからない。
確かなのは、彼女の悩みはいまだに
続いているということ。

 
カタルシスを逃し、スッキリしないまま
私は待ち合わせ場所に向かった。遅刻はしなかった。
しかし、一人が遅れてくるという。
おやおや、こんなところでロスタイム。
盗み聴きした罰か。神様はいじわるだ。

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2010-01-21 23:42:00

ハードル下げて、説得力上げるとか。

テーマ:コピーライティング

パソコンの画面を眺めていると、バナー広告が目に入る。
その画像の中に女、かわいいじゃないか。目が合う。

 
女がわらいかけていう。「こんにちは」
「こんにちは」思わずつられて応えてしまう。
「いま何しているの、お仕事?」

 
「そう。いまは休憩中」軽い嘘をつく。
「こんなにおそい時間に?大変ですね」
笑顔から心配そうな表情に変わる。

 
「いや夜だから平気」2つめの嘘とミエ。
「そっかー。でも、夜ずっとパソコンの画面を
見ていると目が疲れますよねー」

 
「たしかに。つい長時間見ちゃうから」
「そうそう、わたしも同じ。だから最近ケア
しているの。いい方法あるよ」

 
「どんなこと?」
「サプリ。ブルーベリーの。ブルーベリーって
目にいいのよ」
「ああ、聞いたことがある。アントシアニンだっけ?」

 
「すごい。よく知っていますねー。そのアントシアニンが
いっぱい入っているの。お仕事とかでけっこう

パソコン使います?」
「1日のほとんど画面を見ているかなぁ」
「わぁ大変。だったらこのサプリ飲んだほうがいいよ 」

 
「そう。考えておくよ」
「うん、いいよ。でも今申し込むと安いかも」
「いくら?」
「ひと袋3000円、これでだいたい一か月分くらい。
それが1980円。特典もついてきますよ」
「それはお得だ、特典もあるんだ」

 
「特別会員になれるの、会員になると毎日こうして
私とお話できるの。息抜きになりますよー」
「それはいいね、面白そう。目もケアできるし」
「そうでしょ。申し込んでみる?」
「うん、申しこむ」

 
「わぁ、ありがとう!うれしい!下のボタンを
押してね。今日はこれで終わりだけど、また明日
ログインしてね。お話しようよ」

 
…と、まぁそのうちこんなバーチャル広告とか
マーケティング・システムが普通にあるんだろうけれど、
こうなっちゃうと、池の中でカッパに
尻子玉を抜かれるように
ろうらくされるんだろうなと思う。
次のもまたバーチャルということで。
 
 
★今回のビックリマークなコピー。
 
 
お金の話を
してください。

 
■「料金は、1レッスン5000円から7000円台」
□「え?いきなり公開!」
■「隠すことは何もないからな」
□「何で料金に幅があるの?」
■「主に申し込むレッスン数によるものだ。
Gabaでは目的に合わせて、レッスンも全体プランも
カスタマイズ。そこで料金に幅が出る」
□「結構するんですね」
■「グループレッスンよりは高いだろう。
しかし、一人が話す量とクオリティ、上達速度を
考えれば、結果的におトクと断言する」
□「何でマンツーマン専門なんですか」
■「会社の会議を思い出してくれ。人が多いと、
どうなる?」
□「ダラダラする」
■「では、中高の英語の授業はどうだった?」
□「池田先生が美人だった」
■「授業の内容だ」
□「人前で間違って恥ずかしかったり、友達のヘンな
発音を聞かされたり…」

■「グループよりマンツーマンである理由が、分かるだろう」
□「でも、やっぱり高い買い物ですよね」
■「もちろん、だからさらに約束しよう。内容に納得できな
かった回のレッスンポイントは変換しよう」
□「ホントに?」
■「ホントだ。あたり前の話だからな。詳しくは
無料体験レッスンを受けるといい。他のスクールと
比べてもいい。Gabaには料金以上の価値があることが、わかるはずだ」
□「ところで、あなたは?」
■「Mr.話を聞く人。このよく動く耳に、なんでも話してくれ」
□「うわぁ!ウネウネしてる」
 
 
英会話スクールGabaの車内広告より。昨年の春あたりから
よく見かける。シリーズ展開のようで、テーマごとに
コピーも異なる。今回のは、「お金の話をしてください」
ということで、テーマは受講料について。

 
Gabaの広告は、前からしっかりコピーで伝えようとする
内容のものが多く、コピーの文字量も多いので、コピーや
文章について学ぶべきことがいろいろとあった。

 
今回の広告は、電車内というわりとじっくり見てもらえる
環境なので、文字量が多いのも不利にならない。
Gabaは、マンツーマン専門のスクールということで、
以前よりマンツーマンの価値をさまざまなテーマや表現で
伝えてきており、一貫した姿勢で継続していることは、
見た人にGabaの良さを知覚させる上ではよいやり方だ。

 
消費者の頭の中にGabaの特徴が知覚されていない段階で、
あれもこれも言うと、情報の受け手は混乱して
かえって特徴が知覚されにくい。

 
紹介したシリーズのコピー、Gabaと見込み客の
やりとりを表したもので、いわばバーチャル問答という
感じでしょうか。

 

見込み客の知りたいことを想定してそれに

答えるというアプローチを、問答というかたちで

やると、見込み客主体のようなスタイルになるので、

一方的な説明より納得しやすい。
(悪徳業者の中には、こういう想定問答をマニュアル化
していますな)
 

こうしたアプローチの特長はというと、
お客の立場から見て、不安に思うこと、誤解しそうな
ことなど障害のハードルを先回りして下げること。

一種のリスクヘッジ。

 
そしてたしかに良い商品だという印象をもってもらうこと。
上のコピーでは、見込み客は受講料が高いのでは?
という不安を受け止めて、その理由と価値を話すことで
障害のハードルを下げてもらおうとしている。

 

賢い消費者は、ネットなどで口コミから調べるだろう。

広告のミッションは、マンツーマンの価値は、価格以上

だということを知ってもらう。そこまで。

ここではすぐのコンバージョン(購入や予約など) は

目的ではないはず。

 
商品の良さを理解してもらうことが
目的の場合、説得術としてのコピーになる。
(通販広告の場合は、さらに説得と販売技術の
コピーが求められる)

 
広告にもいろいろと目的があって、それに応じて
表現も考えなければならないのだが、わりと
できていないことが多く、広告や宣伝ツールが
機能していない場合、大きな原因になっていることが
あるのではないかと思っているんだが。

(広告は効かない、ではなく、効かない広告を

作ってきたのでは?)

 
説得型のコピーでは、商品によっては情報量が
多くなる場合がある。

コピーが多い方が有利というケースがいくつかあって、

たとえばその商品が、これまでなかった画期的な

ものである場合とか、しくみや機能が複雑であるとか、

 

健康とか成功につながるものとか、高価であるとかなど、
きちんと説明しないと理解、納得されない商品は
長くても読んでもらえることが多いとされている。

(原則的にではあるが)

 
それで、よい商品だと理解してもらいたいが、
Gabaのように広告にお金をかけられない場合でも、
アプローチそのものは応用できる。

 
ネットのテキスト広告で、クリックした先の
ランディングページで説得型コピーでアプローチ

するとか、商品カタログと一緒に別の宣伝ツール

(疑問に答えます!など)として渡すとか、

応用方法は、考えればいろいろあるんじゃないか。

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2010-01-12 10:35:43

マシュマロ、メロン、スイカ、ロケットまでも。

テーマ:コピーライティング

小向美奈子がスライム乳で、細川ふみえがマシュマロ乳。
ほう。いつの間にやら、ボイン市場は大きさでなく個性を
競い合っているのか。
(自分で書いておいてなんだけど、ボイン市場って
なんだよ。しかもボインって今つかわないし)
 

まぁ、そんな市場があるとしてだ、市場が成長
段階であれば、FカップよりGカップ、Gカップより
Hカップ…という按配でカップの
大きさが競われることになる。

 
しかし、大きさ競争が一段落すれば、そこに新しい
訴求ポイントが必要になってくる。
それが、ロケットとかスライムとかマシュマロとか
メロンやスイカ、マンゴーといった形状や特徴である。

(すべて乳という言葉とコラボされている)

 
大きいのは当たり前、次は差別化、そしてポジショニングだ。
(よけいなことだけど、昔は静物画において
フルーツというのは、肉体的快楽の象徴として
描かれたということを何かで読んだな、
人類ってスケベよね)

 
そして、ボイン市場における新たな競争が
始まるのだ。(本当かな~)
市場サイクルの変化によって、商品の訴求
ポイントも変わっていかねばならない。
それは携帯電話もボインも同じ。
エコが当たり前の市場に、エコですよと
強調してもそれはほとんど差別化にならない。
どれだけエコか、どんなエコかを
言わねばならない。

 
それにしても、スライム乳とかマシュマロ乳とか
スイカップとか、ネーミングした人って
いいセンスしているよなー。
それで、次の表現もいいと思うんだ。
 
 
★今回のビックリマークなコピー。
 
 
大切なモノを液もれの不安からまもりたい。いわば、親ごころ電池。
ボルテージに、かえておこう。
 
 
マクセルの乾電池ボルテージの広告より。
こちらのギャラリー では別バージョンやCMも。
広告はというと、オモチャ(電動?)をもった

子どもの写真に
 
リモコン、懐中電灯、
目覚まし時計、
おもちゃ…
電池で動く機器は、
キミの手が届くモノ
ばかりだね。

 
というヘッドコピーが書かれている。
その下の、いわば結びのコピーが
上の表現である。

 
事実の認識(商品がないことによる
不安や不便を感じさせる)から、
解決策としての商品の紹介という流れ。

 
それで、個人的には、「親ごころ電池」という表現に
目がいった。この広告の訴求相手は
子どもではなく、その親でしょう。
だから、「親ごころ電池」という、親であれば
気になる、心動かされる表現が効果的だと思う。
 

商品の特長やコンセプトを、この表現のように
いわば~とか要するに~とか分かりやすい言葉で
置き換えると、メッセージにドライブがかかって
強くなる。

 

この場合、たんに言い換えただけでなく、
訴求対象が親だけに、「親ごころ」と表現したところが
とてもクレバーだと思った。

このセンテンスがあるとないとでは、メッセージの

力が違うでしょ?

それはもうスライム乳よりもお見事。
 

話はヨコにずれるけれど、このメッセージは「誰に」言うかが
きちんと決められた上での表現。たとえば高齢者であれば
また違った言い方になる。

 

誰にどう伝えるか、誰に必要としてもらいたいかを考えるのは

大事なことで、広告主が考える場合もあるし、ディレクターや

コピーライターが考える場合もある。
たとえばゲーム機(ゲームソフトでもいいが)。
子どもにはゲームとして、大人には脳トレーニングなど
学習方法として、高齢者にはボケ予防とかリハビリ
といった健康促進方法として訴求するなど、対象によって
違った価値を見つけたり、作ったりしてアプローチ
することで、新しい客層をつかむことが期待できるわけだ。
 

初手からボインの話で、どうなることかと思ったけれど
まじめな話で締めることができてよかった。よかった。
今回も、はなまるっ!合格

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