2008-07-29 00:36:22

ワタシはコトバ、オシャレもしたいの。

テーマ:コピーライティング
そのとき、テレビから聞こえてきた言葉に、
おや、洒落たことをいうじゃないかと思わず反応。
テレビの中で料理研究家は、こんなことを言ったのだ。
「ナスの瑠璃(るり)色が‥」とね。
 
その言葉につられて画面に目をやると、
そこには揚げられたナスがお皿にお行儀よく
盛り付けられている。ナスの色がでもなく、
ナスの青色がとか紫色でもなく、瑠璃色なんて
言うもんだから、なんだかナスが油の照りと
も相まって艶っぽく見えてしまう。
 
面白いもので、これが言葉のマジックというのか、
化粧と同じように言葉にもすっと紅を引いてあげると
あれ、不思議。ベッピン度が増すもんです。口紅
「お、ナスの姐さん。今日は一段と艶っぽいね」
「あら、そう。うれしいことを言ってくれるじゃないか。
新しい紅をつけてみたのさ。ま、これから食われて
しまうんだけどね、ホホホ」ってな感じで。
 
たかがナス、されどナス。
ナスがままに(←はい、ココ笑うとこグッド!
写実しても伝わるし、理解もできる。
でも、ナスの色は青紫と言い切ってしまえば、
どこまでいっても青紫。そこから想像は広がらない。
 
ところが、瑠璃色というと(瑠璃色がどんな色彩か
分からないと困るけど)、脳内にほわんと趣が
立ち上り、ナスの色が艶やかに見え、美味そうに
感じてしまう。少々大げさですが。
 
伝われば十分という類もあるけれど、
読み手の脳内を刺激する、想像を広げるような
言葉で表現する心意気は大切にしたいじゃないか。
とりわけ広告のコピーにはそれが必要なんだけど。
 
ということで、どうでしょうか。
ナスの次は、ニンジン。一本でもニンジン。
ジンジンジン、僕らはニッポンジン。
(注:別に変なクスリはやっていません)
 
 
★今回のビックリマークなコピー。
 
 
一年に一度の贅沢です。
まろやかに甘い、
冬にんじんのしぼりたて。

 
 
通販限定のカゴメの「冬しぼり」の広告より。
ここのところ、山椒のような小粒でもぴりりと
辛いコピーが少ないので、半年前の広告を
引っ張り出した。
 
それで、「一年に一度の贅沢です」という表現が
いやにベッピン言葉なんだな。このフレーズがなくても、
冬季限定とか旬のおいしさ、数量限定なんて言葉が
使われているので、言いたいことは伝わるし
マーケティング的引きもある。
 
でもね、一年に一度の贅沢という表現が
伝えたいことの価値を最大にしているように
思えてくるわけ。商品のモノとしての希少性の
価値は分かるけれど、それを味わうコトの価値まで
感じさせ
、想像させればもっと欲しくなると思いません?
 
モノの希少性を、旬のおいしさを味わう喜びという
コトへと拡大して言ってあげることで
イメージをくっきりさせる
というのかな。
 
それを「贅沢」という平易な言葉で表している
ところが良いんだね。
日々の暮らしの中で、大きな贅沢は無理だけど
小さな贅沢ぐらいは楽しみたいやねと思うのが人情。
 
丑の日には奮発してウナギを食うぜとか、昔の
我が家のように「お父さんのお給料が出たから、
今日は奮発してビフテキよ!」
なんて奮発したくなる力があるんじゃないかなと、
一年に一度の贅沢という言葉にはさ。
 
でも簡単な言葉だから、簡単にできそうだと
思ってしまうかもしれないが、案外難しい。
限定とか旬を、年に一度の贅沢へと変換するのは、
けっこう頭使いますよ。それでも、普段何気なく
使っている言葉にヒントがあったりするから、
耳をすませておこうよ。
 
ところで、ナスの色についてだが、
調べてみると茄子紺というそのまんま
ナスがまま(←はい、ココ笑うとこグッド!)な
言葉もある。他にも濃い青色系では紺青、
群青、藍、褐(かつ)、紫色系では紫紺、
濃紫、暗紫色、江戸紫などと
実にいろいろな言葉がある。
 
まぁこじゃれた言葉を使えばいいというわけでなく、
話すにしろ、書くにしろ伝えたいことの価値や意味、
そのイメージを最大化するという努力は
忘れたくないもの。
言葉の使い方ひとつで、うまみが引き出されたり、
ベッピンになるわけですから。
スゴイとかカワイイとかビミョーとかヤバイだけで
おおむね通じちゃったら味気ないじゃありませんか。
 
音譜ワタシはコトバ、おしゃれもしたいの。
 
 
そういえば、この人の歌には
「Mr.ブルー」とか「パープルタウン」とか
ナスの色味に近い色の名がついた、ヒット曲が
多いことに気づく。もっとも有名なのは「みずいろの雨」。
そんな色したナスはないけどさ。
オジサンは「思い出は美しすぎて」や「夜間飛行」が好きです。
(昭和ポップ・アーカイブその2)
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2008-07-09 23:49:42

みんなの不安は、蜜の味。

テーマ:コピーライティング

アメリカの大統領予備選でのバラク・オバマの躍進に
便乗して、勝手応援なる運動でちゃっかりと全国へPRした
福井県小浜市のことをニュースで見ながら思ったものだ。
 
うまいことやりよるな。それなら、僕も思いつく。
月に一度の火曜日の大セール
“スーパーチューズデー”はどうかと。
ところが、近所の商店街やスーパーではそんな
イベントをやっているふしは全くなく、つまんないなー
とふてくされるわたくし。
 
もし、この秋の大統領選挙で共和党のマケインが勝てば、
どんなに不利でも負けいん!とマケイングッズを
考えると売れるかなとほくそ笑む。
 
こういう商売のやり方を、世間では便乗商法と言う。
別に卑怯な手ではないのだが、どうも他力本願というか、
人のふんどしで顔を拭く 相撲をとるようなやり方が
ネガティブな印象を与えるようで評価されにくい。
 
まぁクリスマスセールだって便乗商法だとは
思うのだが、きっと「便乗」や「商法」という言葉が
マイナス印象を作っているのではと思う。
そうならば、最近ビジネス書のタイトルや金融方面で
使われているカタカナを使ってはどうか。
 
で、考えたのがレバレッジ商法。レバレッジというのは
テコのことで、小さな力(資本)でもテコの原理で大きな
力(リターン)をもくろむイメージとしてはOKな感じ。
「商法」もセールスやマーケティングに差し替えれば、
なんとなく格好がつく。少なくともネガティブな印象はなかろう。
 
でも、レバレッジ・マーケティング。それは何?と

聞かれれば、簡単に言えば便乗商法だよと

答えた方が分かりやすいのが悲しい。

 
分かりやすさVSカッコよさ、ま、どうでもいいですが
世の中の状況や空気をレバレッジすれば、メッセージも
強くなるかもしれないなー。
(簡単に言えば、世の中の空気に便乗しろやということで‥)
 
 
★今回のビックリマークなコピー。
 
 
バター不足の折ですが…。

 
 
北海道の菓子メーカー六花亭の広告より。
創業75周年の広告なんだけど、いきなり
「このたび当社は~」なんて定型的なことでなく
バター不足という誰もが痛感している、世の中の
状況から語りだすところがミソ

 
その中で、あくまでマーガリンなどの
代替品を使わずにバターにこだわると言う。
そうでないと今まで守ってきた味が変わるから。
 
それは分かるとして、もしバターが手に
入らなくなったら、確保している分だけしか
お菓子を作らないと言う覚悟には驚く。
逆風にさらされてもなんとか変化に対応していく
のが生き残る道なら、こだわりに殉ずるのも
のれんを守る道
か。
 
これってアメリカ産牛肉にこだわった
吉野家と似ていますね。
以前、吉野家が倒産したとき、コストダウンのために
フリーズドライの肉や粉末のつゆを使ったため、
味が落ちてますますお客が離れていったのを思い出す。
お客は、ごはんに牛肉の煮込みがかかったドンブリでなく、
吉野家の牛丼が食べたかったんだね。
 
話を表現に戻すと、世間の状況や人々が感じている
(に違いない)ことを添える、あるいは便乗する

いうことで、メッセージを読ませる力やその中味に
対する共感を強める
ことができる。
 
バター不足のことが冒頭にあるから、
すわっ値上げかとか大変なことが起こるのかという
関心を引き込むフックの強さも含めてね。
 
オリンピックがあるので、大型液晶テレビを売ろう!
というタイミングをいかした便乗商売と同じように
広告のメッセージもタイミングをテコにすれば
強さも増幅されるというもんだ。
 
最近の広告を見ていると、そういう表現が目につく。
たとえば、JR西日本のエキスプレス予約の広告では、
 
なんでも値上がりの時代ですが、
せめて出張や観光はおトクに。

 
なんて言っているが、値上がり続きの今
(そしてそれをメディアが盛んに取り上げる今)
だからこそ、おトクなネタがいつもより際立ち

つい目がいく
世の中のすべての商品が値上がりしている
んじゃないかという錯覚も作用するけど。
 
その風は、ある商品にとっては向かい風かも
しれないが、ある商品にとっては追い風
となるわけだ。
原料高騰のいま、パンにとっては向かい風でも、
お米(ご飯や関連商品)にとっては追い風だろうし、
車の広告でも今まであまり訴求してこなかった燃費の
良さを強調するというのもひとつのアイデアかもね。
 
世間の空気という状況によって、どのように
商品価値が切り取れるか。それをどういう表現で
最大化させて伝えるか。
バター不足や値上がりの時代という言葉を
使うのもまたひとつのアイデア。

 

まぁ世の中の不安は蜜の味ということですか。
最近はエコばかりだけど、ピンチはチャンス、
向かい風に便乗、いやレバレッジを効かすこと
だってアリなのだ。
 
ところで、ここ最近の値上げラッシュ。
僕らのアイデアや制作のフィーも値上がり…
という噂をなぜか聞かない。
物価の優等生といわれる卵だって値上げするのにだよ。
あ、もしかして僕たちはニワトリ以下ってことですか?
ああ、そうですか。そうですか。むかっ
 




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