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2005-09-30 19:51:34

その感覚、未知につき。

テーマ:その他

このブログを読んでくださっている、
男前な野郎どもにお尋ねしたい。
 
おい、あんた。マスカラを塗ったことがあるかい?
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
マスカラ感覚、男のもみあげにも効く。
 
 
化粧品メーカー、ダリヤの男性向け白髪染めの広告より。
男性週刊誌に掲載された広告なので、
当然、白髪が気になるいい年をした男性に
訴求したいのだろうが、
???となったのが「マスカラ感覚」。
マラカス感覚ではないよなと、もう一度
目を凝らしてみると、やっぱり「マスカラ感覚」。
 
僕は、子供の頃いたずらで母親のウィッグを
かぶったり、口紅を塗ったことはある。
叔母のブラをつけて、こっぴどく怒られたことはある。
しかし、マスカラを使ったことはいまのところなく、
マスカラ感覚」と言われても想像できないのである。

女性なら分かるだろうが、マスカラを使うことのない

ほとんどの男にとって、それは未知の感覚なのだ。
 
この商品のターゲットであろう、
白髪が気になるナイスミドルのなかに、
どれほどこの感覚が分かるのだろうかと
訝しんでしまうのだ。
お、マスカラ感覚。こりゃイイ。などと
このコピーに!と反応する人はあまり

いないと思う。
 
ところで、世の中には男性向けのマスカラも
すでに存在しているようで、今年の春に
日本初の男性用マスカラ「ティンテッド・ブロー&
ラッシュ・グルーマー」
が、ジャン・ポール・ゴルチエ
ブランドの男性用メイクアップアイテムとして
発売されているのだ。
 
最近「メトロセクシャル」なる言葉を目にする。
メトロセクシャル」とは、若くて高収入で
都市部(メトロ)に住み,女性的ファッションセンスや
文化的趣味をもつ異性愛者の男性
のことで、
化粧品業界にとっては、彼らは男性向けの化粧品、
エステ市場をひっぱってくれる期待の客層なんだそうだ。
 
男のフェミニン化が進む今、
男が日常的に化粧をしたり、ネイルケアすることに
驚きはしないが、昭和生まれの“男おいどん”な
僕としては、頭の中でマラカスを鳴らしながら、
腰をフリフリ、鼻歌を歌いながらマスカラをぬる
その光景を想像すると、戸惑いとパンツが
くい込んだ時のような心地の悪さを感じてしまう。
 
男にとって「マスカラ感覚」のあるコピーは、
現時点ではピンときにくいが、
将来、男がマスカラを使うことが自然になった時
には、すんなりと受け入れられるかもしれない。
 
その意味で、先をいくコピーなのだ。
 
いや、違うか。

 

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2005-09-29 18:52:04

ボクシングでいえば、ジャブ。

テーマ:コピーライティング

普段の僕は、話をしても特別面白いことを
いうわけでもない,この上なく誠実な男(うそなんですけどね)

なのだが、コピーを考えるときは、なぜか、

ああクスリと笑わせたいという衝動が、むらむらと

頭をもたげ、つい笑わせるコピーを考えてしまう。
 
もちろん、笑わせることをプライオリティの
一番に置いているわけではなく、商品の価値を
伝えることをおろそかにすることはない。
その点は押さえた上で、笑わせたいのである。
 
いつだったか、ある広告のコピーを考えた際、
なぜか全案、笑わせたいコピーにしてしまった。
(当然、訴求点は分かりやすく表現したつもり)
広告会社の担当者は、それらの案を見ながら、
にやにやしている。
僕は、お、笑っていると得意げになっていた。
全案、見終わったその担当者はニコニコしながら、
こう言った。
「いやぁ笑わせてもらいましたぁ。でも全部NG」
「………」よくあるんですよ、こんなこと。
しくしく、泣きたい気持ちー。
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
映画で泣く前から、
あまりの行列に
泣きたくなった。

 
 
ドコモのおサイフケータイが、映画館でも

使えるようになったことを伝える広告より。
ほんのりとユーモアのある表現だ。
最近は、泣ける映画がヒットしているし、
休日にヒット作を観にいくと、だいたい
長い行列にならぶはめになるから、
状況も不自然ではなく、すんなり伝わってくる。
 
コピーの切り口にしても、そんなお客側の
心理を代弁するかのようなコピーで、
商品を使う立場から考える共感を得やすい
“利用者の声系コピー”
である。
 
同じことをストレートに言えば、

 
もう映画を観る時は、並ばなくてもいい。
 

なんていう表現でもいいのだが、
ちょっとユーモアを効かしたくなるというのが、
コピーライターの性なのだ。
つい笑わせたくなるのである。
 

天才にして、広告界の巨人でもある
デビッド・オグルビィ
は、広告やコピーについて
「おどけてはいけない」と
笑わせるような
表現は慎むべきだと説いている

 
オグルビィの言っているは正しい。
特にメルセデスベンツのようなパワーブランドに
笑いは必要はない。
それでも、商品やブランド、あるいは訴求対象に
よっては、ユーモアはあった方がいいと思う。
 
なぜならユーモアは、警戒心をゆるめ

親しみやすさを与えてくれるから。
ユーモアは、広告やコピーに注意をはらわせる
ことに効果的だ。
 
とは言え、ユーモアを効かすことばかりに
重点を置きすぎると、面白いけど
「ブランドはなんだっけ?覚えてないや」
「結局何の広告?」ということになって
しまうので、さじ加減が難しいのである。
 
コピーは笑わせればそれでいい、という
わけでもないのだ。
相手の堅いガードを下げるジャブのようなものだ。
商品の価値を伝える、とどめのストレート

パンチをヒットさせるためにあるのだ。
価値を伝える前に、笑いで倒してしまっては

いけないのだ。
そこがボクシングと違うところだ。
 
って、わざわざボクシングに例えて

いうようなことでもないですね。
 

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2005-09-28 19:47:32

10のスゴイより、1つのスゴイ。

テーマ:広告

先日、お客さんと商品カタログの打ち合わせを
していた時のこと。
キャッチコピーを決めていたのだが、なかなか
OKが出ない。カタログだけではなく、広告やプレリリース
にも連動させ、営業スタッフにも浸透させたいので、
慎重になっているのだ。
 
僕は、その商品の一番の魅力に焦点をあてた
コピーを用意したのが、その魅力は競合他社のものに
比べて、圧倒的な差別化をしているわけはない。
しかし、他社がさほど強調していない点なので、
早いうちから、その魅力を軸としてポジショニングを
することが優位に立てると考えたのである。
 
それに対して、お客さんの要望は「一番の魅力は
その点だが、全体的に前のモデルよりもグレード
アップしているのでそのことも含んだ訴求をしたい」
とのこと。
 
具体的に、これらの特徴も訴求したいと
いくつかのポイントを挙げた。
その時、お客さんは苦笑いしながらこう言った。
 
 
★今回の!なコピー(を考えるためのポイント)。
 
 
分かっちゃいるけど、
いろいろ言いたいんだよな。
 
 
そう、お客さんはよく分かっている。
訴求ポイントは多くアピールするより、
訴求ポイントは絞り込んだ方が、効果的

ことを。
 
一般的に、お客さんはコピーだけでなく
広告を制作する際、なるべく多くの特徴を
入れたがる。
それはそうだ。商品を作った側から考えれば
商品に自信を持っているし愛着もある。
長所は全部伝えたいものだ。
 
高い媒体料や制作料を使って
せっかく広告をうつのだから、
あれもこれも言いたいという気持ちは
よく分かる。しかし、食べ放題のバイキングと
一緒にしていけない。
言いたいことはすべて言わないともとが取れない
と欲張るとかえってソンをするのだ。
 
訴求ポイントをパンパンにつめた、
言いたいことはすべて言わせてもらいます的な
広告、あるいはコピーを僕は<貧乏性の広告>
呼んでいる。
 
<貧乏性の広告>が効かないことは、実験でも
確認されている。
「深層心理で売る技術」 の中で、ドイツの研究
グループが、訴求点を1個に絞った広告と、
10個にした広告を読ませその評価を比較した実験に
ついて書いている。
 
実験をすると、訴求点が1つの広告の方が
商品の評価は高くなる
という結果が出た。
限られた機会、限られたスペースの中で、
商品の魅力を知覚してもらうには
あれこれ言いたいのをぐっと我慢して、
ポイントを絞り込んだ方が効果的
なのだ。

 
だいたい、ココとココとココとココがスゴイ
と言われても覚えられないでしょう?
それよりココがスゴイとひとつ挙げて
アピールされた方が印象にも残りやすいはず。
 
壊れたジェームスブラウンのように、
繰り返し、ゲロンパ!よろしく郵政民営化!と
シャウトする小泉首相の演説は、戦術としては
正しいのだ。

あれこれ言おうとして、結局何が言いたいのか

さっぱり分からないと評価された民主党が

負けるのは当たり前なのだ。
 
数多くのヒットCM音楽の作詞を手がけてきた
伊藤アキラさんキャッチフレーズを作る
コツについて同じことを言っている。
商品の特徴について、どんどんプライオリティ
の低いものを捨てていき、最後に残ったひとつを
どう伝えたらいいか工夫すると、キャッチフレーズ
になる
と雑誌「販促会議」の中で述べている。
 
広告もコピーも訴求ポイントは絞り込んで
伝えること。
これは広告の仕事をしている方だったら、
ほとんどが理解している鉄則みたいなものだ。
 
実は同じような内容を、3年前取引先限定向けに書いた
レポート「効かない広告を作らないために」でも
述べたのだが、まだ知らないお客さんはけっこう
多いようだし、この拙いブログを読んでくださっている
方の中にも、会社で広告やコピーライティングの

担当をされている方や、会社を経営されている方も

おられるので、役に立てばと思ってちょっと書いてみた。
 

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2005-09-27 19:16:51

人は、いつも物語を探している。

テーマ:広告

誰が名づけたのか分からぬが、

流行ってほしくない言葉、小泉チルドレン

すでに会社や学校で使われたりして。
そのうち、コイチルなんて呼ばれるといやだな。
ところで、首相のご子息、小泉孝太郎氏
やっぱり小泉チルドレン?
 
関連する話で、トリビアな内容だが、
イングランドのサッカーチーム<マンチェスター
ユナイテッド>の1998-1999年の三冠達成時
(つまり絶頂期)の中心メンバーは、
ファーガソンという監督が育てたということも
あって「ファーギーズフレッジリングス
(ファーガソンのヒナ鳥たち)」
と呼ばれ、
あのディビッド・ベッカムもその中の一人であった。
「ファーギーズベイブ」という言い方もするようだが、
小泉フレッジリングス、小泉ベイブ(子豚みたい)…
んー似合わない。
 
さて、今年の夏から来年にかけて東京は、
ホテルのオープンが続く。それも外資系の
高級ホテルばかり。迎え撃つ既存のホテルは大変。
あの逮捕されたラストリゾートエンペラーが
最後に賭けたホテルはというと…
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
おいしいものを食べていると、
それだけで忙しい彼のことを許せそうです。

 
 
東京プリンスホテルパークタワーの広告より。
同ホテルのキャッチフレーズは、
 
おとなの五感を満たすホテルでありたい。
 
ということで、めざしているのは、大人にふさわしいホテル。
この広告は、サイト上で
「おとなのストーリー」
題されたシリーズのグラフィック広告。
大人のホテルというイメージを、
浸透させるためのブランド広告
だ。
 
ボディコピーは、女性のモノローグになっている。
内容はというと、忙しくて全然会ってくれない彼に
頭にきた彼女が、東京プリンスホテルのレストランで
やけ食いをしているのだが、あまりの料理の美味しさに
感動して、つい彼のことも許す気になったという
やっぱり色気より食い気だねという大人らしからぬ話。
 
ではなくて、
 
それぞれ多忙な夫婦が
ようやく時間を作って、一緒にこのホテルの
レストランでランチをする。
その時に感じた喜びを妻がつづっている

そんなちょっとイイ話。(コチラ で見れます)

 
こうしたストーリー仕立ての広告を
見るとつい読んでしまわないだろうか。
僕は読んでしまう。
なぜかというと、そこに物語があるから。
どんな物語があるのか興味があるのだ。
 
人は、物語が好きなのだと思う。

そしていつも物語を探しているのだ。
人はそれぞれの人生において、経験や
体験という物語をたくさん持っているし、
それは自分以外の人から見れば、
とても興味深い物語だったりする。
 
私たちは、そんな物語に感動したり、
面白がったり、また眉をひそめたりもする。
時には、他人の話に自分を投影して
共感したり、感動を共有することもある。
いつの時代でも、物語は人々を引きつけて
やまないのだ

 
それはモノやコトでも同じだ。
それらが
商品として世に出るまでには
すでに物語を内在しているし、
世に出てからも新しい物語を作っていく

そして、そうしたモノやコトは、いつも物語りと

一緒に記憶されていくのだ。

よく思い出の品と言うが、同時にそれは

その品物をめぐる物語でもあると思う。
 
広告という商品の魅力を伝えるものを
考え作っていくプロセスで、
僕は、どんな物語で商品を語って
いけるかを考えて、コピーを考える
ことが
ある。(最近はそんな案件は少ないけど)
そのためには、その商品を
作った側からの声、使う側の声など
関連する情報をインプットしないと
いけないのだが、インプットしながら
テーマが見え出すと、そこから自然と
物語が発生することがよくあった。
 
発生した物語をそのままコピーに
すれば、先の東京プリンスのような広告に
なるし、物語のある部分を切り取って、
キャッチコピーなど短いセンテンスで
表現することもある。

 

短いにしろ長いにしろ、物語から生まれた

コピーは、インサイトをするどくつき、

受けての記憶に商品をめぐる物語として、

記憶されるのだと思っている。
 
広告やコピーの発想法、作るコツというには
漠然としているかもしれないが、

商品を主人公にした物語をつくっていく

ことは、コピーライターならではの仕事である。

それを考えると、コピーライターは

ストーリーテラーであるべきだと思う。

 

そんなこと、あまり聞いたことがないが、
コピーライター出身の作家が多い

という事実とまんざら無関係ではないはずだと

ひそかに思っている。

そんな人たちは、広告よりも物語を

つくることに魅了され、作家となったの

ではないか。
 
ところで、グラフィック広告よりも
CMの方がストーリー仕立てのものが多い。

これはドラマのように物語の中で、商品を語った方が、

記憶に残りやすいからだと聞いたことがある。

 

裏づけするデータがないので、本当かどうかは

分からないが、少なくともドラマのようなCMだと、

興味は持ちやすいし、広告ということを意識しないで

商品を知覚してしまう。

 
人は、いつも物語を探している。

そんな習性をうまく利用しているのだ。
 

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2005-09-23 23:47:21

まるで、結婚の誓いみたい。

テーマ:その他

企業広告や企業スローガンで、「未来」や
明日」なんて言葉を見るたびに、
たしかに口当たりはいいのだけれど、
共感しにくいというか、マインドに残らない

ことが多いのだが…
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
未来という言葉に、
不安がふくまれているのなら、
それも一緒に共有したい。

 
 
みずほファイナンシャルグループの広告より。
個人的なうらみなどないけれど、
グループ企業のみずほ銀行に限って言えば、
覚えているのは、ネガティブなことばかり。
 
前身の第一勧業銀行の時代に起こった、
総会屋への利益供与事件、みずほ銀行に
なった直後の大規模なシステムトラブル、
先日の顧客情報を誤って破棄した不祥事の
おかげで、僕の中では不祥事度の高い
メガバンクという変な企業イメージが
醸成されている。
 
CMで「いい知らせは、みずほから」と
言っているわりには、
なかなかいい知らせがないな。
 
…とみずほをやり玉に挙げたいのではない。
「未来」という使い古された言葉を
用いているわりには、ちょっとひっかかった。

 
だいたい、金融機関のメッセージなんて、
良くも悪くも杓子定規なところがあって、
無難なんだけれど、キレイごとを
言っている印象があった。
 
しかし、このコピーには違う印象を受けた。
「未来」という言葉に、少しリアリティがあるのだ
「未来」は、ポジティブなワードだが、
もはやそのイメージがバラ色一色でないことは、
みんな気づいている。

 
そこを無視して「未来」の明るい部分だけを
強調するような表現
がこれまでは多かったと思う。
それゆえに、「未来」を使ったコピーは、

口当たりはいいのだが、本気で信用はできなかった
 
このコピーに引っかかったのは、
「未来」には希望もあるが、また同じくらいの
「不安」があること
を言っているところ。
そう、チャレンジにはリスクはつきものなのだ。
 
それをふまえて、その「不安」を共有
していこうと自らもリスクを抱えていく
という姿勢。

 

そこに、これまで見られなかった
殊勝さを少し感じたのだ。本当に少しだけど。
不良債権の処理を終わらせ、財務を健全
にした自信からなのだろうか。

 

なんだか、あなたと幸せも苦労も共にしたい

と結婚の誓いみたいな感じもするこのコピーだが、
これは、みずほファイナンシャルグループの

公約であり、お客さんへの約束である。
 
ここまで宣言して、
もし、この約束を破るような不祥事が起きたり、
言っていることと全然違うというような
評判が立てば、それこそみずほに未来はない。
 

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2005-09-22 21:02:36

スペックだけでは、伝わらない。

テーマ:マーケティング

主にコピー用紙だが、僕のいる業界は、
昔から紙を大量に消費してきた。
コピーライターになった頃は、
毎日それは多くの紙が消費されていた。

グラフィックデザイナーのデスク周りは、
いつも切られた紙やくしゃくしゃになった紙が、
散乱したり山積みになっていたものだった。
今から考えると、相当な資源の無駄づかいを
やっていたと思う。
 
Macやインターネットが普及するにつれて、
紙の消費量は大幅に減ったのだが、
プレゼンやお客さんと打ち合わせを行う時など
は、けっこう大量に使ったりする。
 
お客さんの中には、必要以上の部数を
要求することもあって、こちらもそれを
想定して、たくさんの部数を用意することが
ある。たいていの場合、余ってしまうことが
多いのだが、足らないじゃないかと文句を
言われるよりも、余らした方がいいようで
「そんなにたくさん、もったいないよ」なんて
言うお客さんは今まで一人もいない。
 
エコロジー商品を提供している企業や、
環境マネジメントのISO14000を取得している
環境意識の高い企業もそのへんは同じで、
自社ではなるべく紙は使わないようにしているが、
他が使うのは平気のようだ。
「うちはエコロジー度の高い会社だから、
文書は2.3部でいいよ」なんて言ってくれると、
さすが!と感心するのだけれど…
 
 
★今回の!なコピー。

 
 
森の明日に
オフィスは何ができるでしょう。

 
 
アスクルのプリントやコピー用紙の広告。
アスクルの広告は、商品と価格を目立たせる、
チラシのような広告が多いのだが、
コピーはマーケティングマインドあふれるており、
このブログでも二度紹介した。
 
これらの用紙は、みな廃材や古紙が
使われたり、売上の一部がWWF(自然保護協会)に
寄付されるなどのエコロジー商品である。
ボディコピーでは、こうした環境負荷の
少ない用紙を提供することで、
間接的ではあるけれど、
オフィスも自然環境に貢献できる
、そのために
アスクルは環境にやさしい原料調達を行っている。
そんなメッセージが書かれてある。
 
アスクルの用紙を使えば、
あなた(お客さん)のオフィスだって
環境に貢献できますよ
という
部分をもう少し強く訴求すれば、
「その通りだ、今度からアスクルに注文
しよう」というアクションにつながるかと
思うのだが、今までのアスクルの広告と
比べると、その点が少し弱いと感じた。
 
しかし、メッセージがなく、商品写真と
値段だけのスペックのみであったら、

アスクル思いは伝わらずその価値が何なのか、
わからなかった
に違いない。
その意味で、このコピーは必要なのだと思う。

商品への思いも商品価値の一部なのだ。
 
ところで、この広告は新聞全15段なのだが、
一番目立っているのは、商品写真でもなく、
値段でもなく、キャッチコピーでもない。
また、アスクルのロゴマークでもない。
何だと思います?
 
それは、注文やカタログの
申し込み先の
フリーダイヤルの電話番号
である。
 
レスポンスの高いチラシの条件ということで、
よくマーケティング関係の本に書かれているが、
チラシやダイレクトメールなどのダイレクト
マーケティングツールの場合、
申し込み先の
電話番号が目立っているかいないかで、
レスポンスは大きく変わる
という。
当然大きいほうがレスポンスは高くなる。
 
以前、あるサイトのリニューアルを手がけた

ところ、問い合わせ先を目立たせたら、

リニューアル前よりも、問い合わせが増えた。

これはチラシに限ったことではなく、
Webサイトにも言えるだ。
コピーの考え方や書き方の参考には
ならないが、覚えておくといいよ。
 

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2005-09-20 19:16:55

カレシと元カノの間にだって、誰かいるかもしれないし。

テーマ:社会と広告

まだ自宅の近所のスーパーでは見たことがないのだが、
お店によっては、肉や魚、野菜や果物が、いつ・どこで・
誰が作って、どういう流通経路を経てきたのかが
その場やインターネットで分かるようになってきている。
 
このしくみは、<トレーサビリティ >と呼ばれる
もので、

ITを用いた品質管理システムである。
商品やケースに貼られたICタグに、そうした履歴情報
などが記録されており、専用の機器で読み取るのだ

 
最近では、食べ物の安全性や信頼性への関心が
高いこともあって、主に農作物や鮮魚、肉などに
この<トレーサビリティ>が活用されているが

これが人間に使われたら、どうなるか。

いつのまにか体にICタグが埋め込まれて、

個人情報や行動の履歴などが知らず知らず

のうちに記録されたりすると、ちょっと怖い。
 
そうなると、たとえばその人が、いつどんな病気で、
どこの医者にかかった、どんな治療をしたかが分かる、
病歴トレーサビリティ>なんかも可能になる。
もっと極端なケースだと、<セックストレーサビリティ>
だって可能なのだ。
 
いつ誰と何回やったか!というセックス履歴が
データベース化されるのだから、まぁ既婚者なんかは
大変である。
ピッと機器で読み取りをしたら、パートナー以外の
名前がずらずらと出ようものなら一大事。
といっても、そんなエロSFな世界が実現することは
ないと思うが、なんでそんな中学生レベルの
妄想が出てきたかというと、こんなCMを見たから。
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
カレシ。
カレシの元カノ。
カレシの元カノの元カレ。
カレシの元カノの元カレの元カノの
元カレの元カノの元カレの…
 
 
公共広告機構によるエイズ検査促進のCM。
このナレーションのあとに、「エイズなんて
関係ないと思ってた。エイズ検査は、
あなたにも必要です。」
とナレーションが入る。
コチラ から観れます)

 
CM以外に、グラフィック広告もあって、そちらの
キャッチコピーは、
 
カレシの元カノの元カレを知っていますか。
 
媒体は違うが、表現の切り口は同じ。

CMは、最後までメッセージが分からない

から、ずっと画面を注視してしまった。
たぶん潜在的にあるだろう、誰もが抱える
不安を呼び起こす
ような“自分の胸にきいて
みな”的コピーである。
 
よく使われる手法ではあるけども、
「カレシの元カノ」という身近に感じられる
切り口をもってきたところは、上手いと思う。
身近に感じさせることができれば、自分が
当事者であることを自覚せざるを得なくなって
しまうからだ。
 
一方的にエイズ検査を受けましょうと伝えるよりも、
観る人の立場にたって、“ああ、これは私の問題だ”
と思わせる方が、行動につながりやすいと思う。
 
エイズに限らず、世の中は問題だらけで
多くの人々が助けを求めているが、
広告が企業活動だけでなく、これから
もっと社会とリンクしていけば、救いを
求めている人々の役に立つことだって
あると思う。
 
その意味では、問題の多さに比べて、
まだ公共広告は少ないように感じる。
(日本は欧米に比べても、公共広告は
少ないと聞く)
自分の考えた言葉が、人に希望を与える
ことができるとするならば、
広告の作り手としては、
公共広告は、一番やってみたいテーマである。

 

コピーライターとして

少しは、社会のお役に立ちたいんですぅ。
 

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2005-09-17 18:03:34

迷った時、戻るべきルールがあるか。

テーマ:仕事

前回の記事に、laliqueさんが愉快なコメント。
そこに書かれた、笑えるコピーがこれ。
 
結婚してから悩む人は、結婚する前に悩まない人です。
 
本家IBMのコピーより面白いです。
laliqueさんは「キャバクラ営業本部長
~愛と虚像の経営学~
」というブログを

書かれている方で、笑える話あり、なるほど!

と思わせる話あれと楽しいブログです。
 
ところで、ブライダル関係のお仕事の方で、
このコピーを使ってみたい方が、
おりましたら、laliqueさんに連絡しては
いかかでしょうか。
 
さて、先日こんなキャッチコピーが目に止まった。
 
抽選で1名をハズレにする。
 
菓子メーカーの東ハトのスナック
<ハバネロ>のキャンペーン 広告。
応募者全員にプレゼント(ストラップや
Tシャツなど)が当たるということだが、
抽選で1名がハズレになるという変わった懸賞だ。
 
ハズレを引いた人には、「屈辱のハズレ缶」なる
プレゼント?が当たるらしく、考えようによっては、
こちらが欲しくなったりする。
アイデア勝ちってとこでしょうか。
 
そんな東ハトのブランドブックから…
 

 
★今回の!なコピー(っぽい言葉)。
 
 
あたりまえは、くずかごへ。
 
 
お菓子を仕事にできる幸福 」という
東ハトが作った本からの言葉の一つ。
もともと社員用に作った本なのだが、話題になって
市販されたのである。
 
ご存知のとおり、東ハトは2年前に倒産、その後
民事再生をして、生まれ変わった菓子メーカーだ。
サッカーの中田選手が役員を務めていることでも
知られている。
 
この本は、会社が生まれ変わるにあたって、
社員が楽しく、懸命に仕事ができるよう、
社員が共有できる価値観が、シンプルな言葉で
まとめられている。
 
せいぜい30ページほどの絵本なのだが、(社員向けに
作られた本は、絵が飛び出す楽しそうなつくりになっている)
実は、仕事をするとは、どういうことなのかを
語っている、世界一短くて、世界一大切なことが
つまった
本なのだ。アマゾンのレビューには、5分で読める
ピーター・ドラッカー?
(ピーター・ドラッカーは
20世紀最大の経営学者といわれる人)なんて
書かれているほど。
 
先の言葉以外にも、
 
お菓子を仕事にできる幸福。
 
壊れやすい幸福。
 
組織になるより、チームになろう。
 
うそ0%。
 
…といった仕事をする意味を気づかせて
くれる言葉が登場する。
たとえば先の「あたりまえは、くずかごへ。」の場合。

 
仕事がルーティーン化すると、だんだんと
頭を使わなくなり、仕事がつまらなくなったり、
成果もいまいちになる
事が多い。
そんな状況に陥ったら、いったん常識や前例を
捨てて、自分の頭で考えて、想像力を働かせて
仕事をする
と、やる気も上がり、その結果いい
仕事ができる。そんなことを教えてくれる
言葉じゃないかと思う。
 
巻末で、中田選手いや中田CBO(チーフブランド
オフィサー)は、迷ったときに戻るべきルールを、
共有していくことは大切だと語っている。そんな
ルールのヒントになりそうなことが、この本に
書かれている。
 
経営者、社員にかぎらず、
仕事で壁にぶち当たった時、自信を失いそうになった時、
仕事をする意味が分からなくなった時など、
仕事と自分を見つめなおしたい時に読むといいかもしれない。
 
ところで、サッカーの中田選手が、ボルトンに
移籍後初めて試合に出場、1アシストと活躍した。
まずまずのスタート。
今年の暮れには、僕のごひいきチーム、
マンチェスターUと戦う予定だが、その時はぜひ先発
メンバーであってほしい。

 
 

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2005-09-15 21:32:18

叫喚ではなく、共感させよう。

テーマ:コピーライティング

たしかに、衝動買いをして後で
「なんで買ったのだろう」と後悔することがあるが、
その場合はわりとあきらめがつく。
しかし、さんざん悩んで買ったものが、
気に入らなかった場合、それは悩んだ大きさに
比例して、落胆も大きくなることが多い。

金額というより、買うと決めた己の
判断や見る目のなさにがっくりと来るのだ。
でも、自分の経験ではあんまり悩むと、
もういいや。と結局買わないケースが多い。
直感で即買いした場合のほうが、
後悔しないことが多いのだ。
 
だから、このコピーにはそれほど
共感しなかったのではあるが、まるで自分だと
思う人もいるかと思うので。
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
買ってから悩む人は、買うまえに悩まない人です。
 
 
IBMのサーバーの広告。共感させるタイプのコピー。
「その気持ちよく分かる」とか「私と同じだ」なんて
共感を得ることができれば、その広告との距離は、
グッと近づく。つい目を止めてしまうのだ。
 
親しみがわくコピーのある広告は、スルーされにくい。
この場合、商品がサーバーなので、一部の人以外は
なーんだ。関係ないよと視線を外してしまう
かもしれないが、共感させると一度は目を止めて
もらえる。
 
人間のコミュニケーションと一緒で、
初対面の人やふだん取っ付き難い人とも
共感できる部分があると、急に仲良くなれるでしょう。
コピーも同じで、初対面の人や興味がない人と
仲良くなるにはどんな言葉でコミュニケーションを
すればいいか、そう考える
と難しくないのだ。
 
それでも、どんな言葉をかければいいか
思いつかない。そんな時はあいさつが効く
「こんにちは。」でも「はじめまして。」でも
いい。たまにあいさつから入っていくコピーを
目にするが、僕はわりと目を止めてしまう。
 
あいさつとは、不思議なもので

ついコミュニケーションのドアをあけてしまうのだ。

そう考えると、あいさつはそれ自体がキャッチコピー

みたいなものなんですな。
 

いいね!した人  |  コメント(5)  |  リブログ(0)
2005-09-13 19:53:43

いいヤツだと、思われよう。

テーマ:コピーライティング

例えば電車の中や往来で、人とぶつかることがある。
あきらかに相手に非がある場合は除いて、
たいてい僕は「ごめんなさい」というのだが、
最近はこちらがあやまっても、何も言わない人が
増えてきたように感じる。
それも、相手に原因がある場合でもだ。
すみませんも言わず平気な顔をしている。
 
自分の経験でいえば、そんなケースのほとんどが
中高年だ。最近のおじさん、
おばさんは
自己チュー度がやたらに高いのだ。
お互いが、ちょっと「すみません」というだけで、
いやな気分にならずにすむのだが、
まるで、そう言うことが自らの敗北を認めるのだと
確信しているかのように知らん顔。
舌打ちする人までいる。みなさんの周りはどうです?
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
ごめんなさい、
DVDもビデオカメラも使わない
ビデオカメラで。

 
 
はじめまして。ハードディスクムービー「エブリオ」です。
というボディコピーで始まる、ビクターのビデオカメラの広告。
この広告のボデイコピー、まるで人が自己紹介を
しているかのようなスタイルなのだ。
 
ブランドの記事でも述べたが、ブランドや商品を
擬人化させると、親しみやすくなり、コミュニケーションが
取りやすくなる

 
この「エブリオ」も、たんに機能を
訴求するのではなく、まるで初対面の人に対して、
自分はこんな人間です、どうぞよろしく。
と話しかけるように表現しており
つい読んでしまうのだ。
 
ボディコピーを読み進めていくと、
自画自賛ですが~」「特徴は器の小ささでしょうか
なかなか持ち心地のよいナイスバディです」など
と、ユーモアのある表現で、自慢話(機能の特徴)も
嫌味なく語っている。如才のないやつだと思う人が
いるかもしれないが、一般的には好感度のもてる
キャラクターである。そう思わせるところがミソ。
 
紙面の3分の2がボディコピーなのだが、まるで
「エブリオ」さんという人の自己紹介を聞くような
気持ちで読んでしまう。これが商品カタログのような
コピーであったら、全部読むのはつらいが、
こうして擬人化すると、親しみが湧いてくるため、
読んでしまうのだ

きちんと読んでもらうための、うまい表現だ。
 
キャッチコピーの冒頭の「ごめんなさい」だが、
これも効いている。人間、下手に出られると
警戒レーダーを緩めてしまうからだ。

 

なぜ謝っているかというと、
最近、他のビデオカメラを買った方がいらっしゃたら
悪いな。これを読んで買い換えたくなっちゃったら大変だな、
と思いましてはじめに謝らせていただきました
ということだが、
よく読めば、嫌味にとられそうな内容、
「ごめんなさい」でそれを緩和している。
 
まぁ、なんだか「エブリオ」くん、
好感度の高いやつとホメホメしてしまったが、
ちょっと饒舌すぎるぞ。
本当はけっこう、腹黒かったりして。
 
ハードディスクドライブ(HDD)と言わずに、
DVDもテープも使わない」という、
分かりやすい表現もうまい。卒がないやつ。
「エブリオ」くん。けっこうしたたかと見た。
 
とは言え、世の中の自己チューなおじさんも、
おばさん。少しは「エブリオ」くんを見習ってほしいものだ。

 
ついでに、電車の中でパンやおにぎりを
ムシャムシャほおばる、ボーイズ&ガールズもね、
お行儀が悪すぎです。
 
わたくし口うるさい、電車“説教”男なんです。
 


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