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2005-06-30 21:42:10

買う理由を、教えて。

テーマ:コピーライティング

商品の価値を、ここがスゴイとコピーで
強調するのもいいが、そのスゴさに気づかない
人だっているわけだ。
そんな人には、こんな表現の方がいい。
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
「娘の写真集をつくろう。」
と、本気で思いました。

 
 
先々週の「レアな豹柄。」 という記事でも取り上げた、
キヤノンのカメラ<EOS>に使われている
大型CMOSセンサー」というテクノロジーの広告である。
この広告はシリーズ展開をしており、動物や自然などの写真を
ビジュアルに取り上げ、「大型CMOSセンサー」による
高画質を訴求している。コピーもその画質再現力を強調した
表現になっている。
 
今回はちょっと違う。ビジュアルはドレス姿の女の子が
ピアノの間にちょこんと座っている
写真。
(ピアノの発表会らしきシチュエーション)
このコピーは、その娘の親の言葉である。
 
当然、<EOS>で撮影した写真であるから、
写りは美しい。その機能のすばらしさを

強調してもいいのだが、
今回は、そうではなく娘の写真集をつくりたいという
親心を表現している。
 
見方を変えると、ここでカメラを買うきっかけを
作っている
のである。子供の写真集を作りたい、
ならば美しく高画質なカメラで撮ってあげたい

そんな気を起こさせるのだ。
 
「子供の写真集」という具体的な使い方を示すことで、
感情を動かし、「ボーナスが出たからよいカメラでも買うかな」と
アクションのスイッチを押すのである。

つまり買う理由を教えているのだ。
 
もし、画質の再現力を強調していたら、たとえ娘を持つ親でも
漫然と見ていたら、なにも感じなかったかもしれない。
それを考えたら、小さな子供を持つ親ならば誰しも思うであろう
インサイトをつくような表現の方が、コピーの効きはいいと思う。
 

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2005-06-29 18:17:23

諭吉の上に諭吉を造る。

テーマ:キャッチコピー

天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。
なんて言葉がある。
人間の自由、平等、権利の尊さについて書かれた
「学問のすゝめ」の書き出し。
これを書いたのは、福沢諭吉。幕末日本を生き抜き、
慶応義塾大学を作った人である。
 
しかし、現代社会では時々1万円の隠語として
使われることが多い。「今月最後の諭吉くんが~」、

「諭吉3枚!」とか。天国の諭吉くんもトホホな気分だろう。
ところで現実社会では、残念ながら人間は不平等である。

 
人がだめなら、せめてお金は平等であってほしいと
いうことなのか、いまではすっかり1万円札の
顔として“天は1万円の上に1万円を造らず、
1万円の下に1万円を造らず”を死守しようと
しているように思えるのだが、そんな諭吉の
お金の価値だけは平等なんだ!を揺るがすコピーが…
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
1万円より価値ある1万円。
 
 
プリペイドカードの<QUOカード >の広告。

ビジュアルなしのコピー一発で勝負します、というような
ポスターだったので、最初宝くじの広告かと思ったが、
1万円という妙にリアルな数字に???となった。
 
このキャッチコピーの下に、小さくこう書かれてある。
 
とは言っても180円ですが、
10,180円分使えるQUOカード1万円券新登場。

 
お分かりだと思うが、10,180円分の1万円券
1万円より価値ある~」と表現しているのだ。
180円お得です」とか「コーヒー1杯分お得です」という
言い方もあるが、それではありがたみが薄いゆえに

インパクトが弱いので、強気に言っているわけだ。
 
意外性をつく表現は、コピーライティングで
よく使われる方法。意外性があればあるほど
コピーのインパクトは大きいのだが、このコピー、
強気にいったものの、わずか180円のお得では
言い過ぎかと弱腰になったのか、
「とは言っても180円ですが、」と小さくフォロー
しているところが奥ゆかしい。
その実直さに笑ってしまう。東スポの見出しのようだ。
 
とはいえ、この商品の価値を分かりやすくずばりと
表現しているので、読んだ人は!となるかと思う。
願わくば、180円ぽっちではなく、1万円の

消費税分500円くらいの付加価値があればいいのに。
 
世の中キャッシュレス化が進んでいるが、
お札や硬貨の方がありがたく感じてしまう、
大切に使おうと思ってしまうのだ。
お札や硬貨の手触りや匂い、存在感。
やっぱり実物のお金、現ナマっていいなーと思う。

そんなわたくしのもとには、諭吉くんが少ないのは
なぜでせうか?
 
やっぱり人の世は不平等である。
さびしがりやの諭吉くん、なぜ出て行く
そんなにわたくしのお財布は居心地わるい?
 

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2005-06-28 17:05:16

今日は、ミュージックバトン。

テーマ:その他
philosophia-betaさん  から、<Music Baton>が回ってきました。
ありがとうございました。友達が少ないのでうれしいです。
せっかくのご指名ですので、参加させてもらいます。
 
1.今PCに入っている音楽ファイルの容量

(Total volume of music files on my computer)
 
約3G。
 
2.今聞いている曲(Song playing right now)
 
タイガー&ドラゴンクレイジーケンバンド
 
「タイガー&ドラゴン」は久々にはまったドラマ。
おかげで、主題歌がいつも脳内でリピートする。
いつも笑わせてホロリとさせるストーリーと、
魅力的な登場人物たち。続編を作ってくれないかなぁ。
 
3.最後に買ったCD(The last CD I bought )
 
異国の香り~アメリカンソングス(A foreign sound)
カエターノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso)

 
先月のコンサートの余韻がまだ続く。
カエターノの歌を生で聴けたおかげで
死ぬ前に残すであろう悔いが一つ減った。
ジョビン、ジョアン、ミルトン、カエターノ。
ブラジル音楽は、まさに神だらけ。
エルビスからニルバーナまで、アメリカの名曲カバー集。
でも、出てきた音はカエターノ以外の何者でもないスタイル。
 
4.よく聞く、または特別思い入れのある5曲

(Five songs (tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me )
 
ワン・ウェイ・オア・ジ・アザー(One way or the other)

フィフス・アベニュー・バンド(The fifth avenu band)
 
フォーキーで軽やかなグルーブ、爽やかなコーラスに小粋なメロディ。
60年代末期のニューヨークのサウンド、舞い上がりたくなるような曲。
山下達郎はシュガーベイブを作る際に手本にしたのかなと思う、
そんなバンドのたった1枚のアルバムからの2ndシングル。

 

ア・プリズナー・オブ・ザ・パスト(Prisoner of the Past)

プリファブ・スプラウト(Prefab Sprout)
  
B・バカラック、P・マッカートニー、B・ウィルソンと並ぶ、
ポップマエストロだと思うパディ・マクアルーンの
バンドの5thアルバムの1stシングル。
傑作は2nd、4thかもしれないが、一番聴くのはこのアルバム。
ヒップホップ全盛の今、まだこんな美しいメロディが
残っていたのかと感動。まさに英国の至宝。
 
ダウンタウン・ライツ(Downtown Lights)

ブルーナイル(The Blue Nile)
 
これまた英国の至宝。霞のようなエレクトロニクスと、
洗練されたメロディ。ゆったりしたグルーブにちょっとソウルな歌声。
R・スチュワートやA・レノックスもカバーした隠れた名曲。
この曲を含めた1~4曲目までの流れの美しさにいつも恍惚状態。
 
夜に抱かれて(More than this)

ロキシーミュージック(Roxy Music)
 
高校当時は、そのルックスもサウンドもジャケットのアートワークも
すべて斬新でカッコよく感じた。40歳になったら
ブライアン・フェリーみたいになりたいと思っていた。
そのフェリー率いるロキシーミュージックの
最もロキシーらしくないアルバムの1STシングル。
初めて聴いた時、恍惚感でよだれがでた。
 
エイジャ(Aja)スティリー・ダン(SteelyDan)
 
この曲を聴くたびに、4分半あたりから始まる
クライマックスにいつも恍惚状態。
WショーターのテナーサックスソロとSガッドのドラムは、
どこか神がかっている、無形文化財もの。
 
というわけで、こんな音楽を聴いているので、
友達が少ないのだなと納得したわたくし。
 
では、次の方にバトンをお渡しします。よろしくどうぞ。

そしてできればまた5人の方へまわして

もらえたらうれしいです。

強制ではないみたいなので、お気軽に。

 
○読者登録第1号の元しめ鯖太郎こと枝豆太郎さんへ

○アメブロ以外で最初にコメントを下さった若手コピーライターのヒロ詩さんへ
○最近はコンビニのコーヒー評論が絶好調?の吟遊庵さんへ
○広島カープと音楽をこよなく愛する、だんすまさんへ
○どのへんが武士なのかよく分かりませんが志は大きな広告武士さんへ

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2005-06-24 20:03:59

ホンネを、えぐるべし。

テーマ:コピーライティング

よくお客さんの本音を知ることは
大切だと、そこにマーケティングやセールスの
ヒントが隠されていると言われるが、
意外にそれをきちんとできている会社は
少ないような気がする。
自分の経験では、そんな資料がオリエンテーションで
出てきたことはあまりなかった。
 
なぜ、その商品を買ったのか、
どこに満足しているのかなど
消費者の本音を把握していると、
効きのいいコピーが生まれやすいのだが。
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
このまま11万の家賃を払い続けても
後には何~にも残らない、と
思った時から
急に家賃がうらめしくなった。
 
 
不動産会社<ロイヤルリスト株式会社>の
情報サイト<いい物件リスト >の広告。

「誰」に言っているのか。それは賃貸住宅で暮らしている人。
「何」を言いたいのか。それは賃貸よりも
マイホームを持つことの方が良いということ

 
つまり、賃貸暮らしのお客さんに、家を買う気にさせたい
これがこの広告のねらいだと思う。
 
家賃と同じくらいの金額でローンを組んで、
マイホームを手に入れることができますよ。
取得した不動産は、あなたの資産になりますよ。
そちらのほうがお得です。
とストレートに言っても悪くはないのだが、

このコピーの注目したい点は、消費者の視点、

心理から表現していること。
それと、表現の切り口。
 
消費者の本音の部分から考えられた
コピーは、読むと共感しやしすい

「ああ、なるほどね。確かに言われてみればそうだ」と
思われやすいのだ。

同じ11万を払うならば、
将来資産になる、マイホームを購入したほうが
断然いいやという気にさせやすいのである。
 
同じ訴求でも、消費者の心理にたって
表現した方が、共感しやすいだけに
消費心理のホットボタンは押しやすい。
この場合だと「マイホーム購入を考えようか」
「このまま賃貸だと損する気がする、考え直そうかしら」
とアクションのスイッチが入りやすいのだ。
 
表現の切り口にしても、
家賃をうらめしくとまで
思わせようとしている。
家賃を払うことは結果的に損であることを
強調することで、マイホーム購入の優位性を
浮かび上がらせようとしているのだろう。
 
このコピーを考えるにあたっては、
お客さんの声をたくさん聞いてきたか、
あるいはそういう情報を数多く蓄積してきたか、

または消費者の気持ちになって、それを掘り下げて

考え抜いたか。
そうでないとなかなか発想しにくいのではと思った。
 
というわけで、企業のみなさん、
お客さんの本音をたくさん集めたほうがいいですよ。
 


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2005-06-23 19:17:38

ビズ、冷えています。

テーマ:コピーライティング

コピーライターになりたての頃、
ああ、キャッチフレーズをちょろっと考えて、
いいお金を取っている仕事でしょう?
」なんて
冗談半分に言われたことがあった。
 
当時は1980年代半ば、世の中は元禄時代の
ように華やかであったので、広告の表現もまた
ポップアートのように、洒落て面白いもの
ばかりであった。
 
人によっては、軽薄と思われかねない
コピーもたくさん出回っていたので、
きっと楽で儲かる商売、いいかげんな
商売と思われていたと思う。
そのせいだろうか、いまだにコピーライターの
価値が正しく認識されていないような気がする。
 
それもこれも、こんな面白いコピーが溢れていたからだ。
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
クール・ミズ。
 
 
あの遊園地<としまえん>のプールの広告。
これが目に入った瞬間、このユルさに脱力、
笑ってしまった。
としまえん>のプールの広告といえば、
80年代に話題になった
 
プール冷えています
 
が有名であるが、今回のコピーは、表現の切り口から
さしずめ、その2005年バージョンといったところか。
ビジュアルは、一面プールの青い水面、

まさしくクールな水である。

そこにこのコピーがでかでかと鎮座している。
 
ポスターという媒体をよくわかったデザイン。
数メートル先から、キャッチフレーズが目に
飛び込んでくるコピーの大きさ。
こんな広告をやるアミューズメントは

としまえん>くらいしか思い浮かばない。
 
時代は情報過多、そして人は忘れやすい。
前回の<いいちこ>の記事にも書いたとおり、
これもまたブランドを維持するための広告。
としまえん>のプールという、埋もれた記憶を
思い起こさせてくれる
わけだ。
 
コピーライティングという点から見ると、
言葉であれ、現象であれ、人であれ、
タイミングと表現にもよるが、
旬のものを上手く取り入れるのは、広告に注視させる
ための効果的な方法
である。
 

<クール・ビズ>をもじった、パロディ的な表現、
「クール・ミズ」は、まだ<クールビズ>の
鮮度が落ちていないだけに、グッドタイミングである。

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2005-06-21 21:13:22

リズムのりのり、思わず読み読み。

テーマ:ブランド

CMは別にして、そもそもコピーは、読んだり
見たりすることはあっても、声を出して読むことはあまりない。
しかし、たまにだが思わず声を出して読んでみたくなる
コピーに出会うことがある。
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
とびこぷちぷち
ぷちぷちお寿司
お寿司パクパク
パクパクカウンター
カウンターキビキビ
キビキビ板さん
板さんテキパキ
テキパキ握り
握りたべたべ
たべたべ一杯
一杯いいちこ
いいちこはうまい
 
とくとくいいちこ、
しみじみうまい。
 
麦焼酎<いいちこ>の広告。
これを見つけたときに、わたしは
ナレーターのような気分で何度か声を出して読んでしまった。

そんな気にさせるのである。
コピーというよりも詩に近いのだが、とびこから<いいちこ>に
いたるまで、シーンがさくさくと七変化していくさまが楽しい。
 
とびこ>というのは、トビウオの卵を塩漬けしたもので、
寿司ネタによく使われている、粒状で赤い色をしている。
イクラより小さい。
ビジュアルは、<いいちこ>のボトルと、このとびこだけ。
 
コピーを考えた方も楽しんだに違いない表現である。
しかし、これは<いいちこ>というブランドがあるから、
成立するコピーである。
認知度が低く、ブランド力のない銘柄が同じような
表現をしてもあまり意味がない。

その商品の価値が分からない広告を
見ても、人はその銘柄を飲んでみたいという気にはならない。
もし、味には自信があるが認知度が低いのであれば、
美味しいという価値を伝えるべきである。
 
いいちこ>の広告は、売るための広告ではなく、
ブランドを思い出させる、あるいは忘れさせないための
ブランドを維持するための広告である。
よって、思わず<いいちこ>を買う気にさせる、
コピーでなくてもいいのである。
 
ここ最近、ブランディングの重要性が言われているが、
いったんブランドを消費者に知覚させてしまえば、
広告展開において、表現に頭を悩ますことなく
相乗効果を生み出すことができるのである。
そういうアドバンテージがあることが、ようやく
知られてきたために、今日企業はブランディングを
無視できなくなっているのである。
 
もし<いいちこ>にブランド力がなければ、
先の楽しいコピーは、少なくともマーケティングには、
あまり役に立たないのである。
 
そんな話は別にして、
まるで落語のじゅげむのような<いいちこ>の
コピー。一度声を出して読んでほしい。
読んでいくうちに自然に言葉に
グルーブが生まれちょっと楽しいぞ。
 

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2005-06-20 19:06:12

うんと、出そう。

テーマ:その他

注!お食事中、お食事前の方は後でお読みください。
 
電車の中でぼんやりと佇んでいた時のこと。
ある広告が目に入った。するとそこにはこんなコピーが。
 
うーんこ、すっきり。
 
うろ覚えなので、正確なコピーでは

ないかもしれないが、

広告は大正製薬の便秘薬<コーラック>。
なぜコピーに「うんこ」の文字が。
もう一度よく見る。そこには…
 
うーんと、すっきり。
 
」を「」と間違えたのだ。便秘薬だし

脳が早合点をしたのだろう。
ふつう間違えないよな。
間違えたわたくしの脳がおかしいのであった。
 
しかし、「]
も「」も母音が「o」なので
音声で聞くと、「うーんと」が「うーんこ」に
聞こえることも…ないことは…ないよな。
どうです、みなさん?
声に出して読んでみたい日本語ではないが、
声に出すと似ていませんか?
大丈夫?わたくし。
 
 
★今回の!なコピー。
 
 
ウー、がスー。
 
 
便秘スッキリの<イチジク浣腸>の広告。
コピーを見ただけでは何の広告か分からない。
ビジュアルは、つらそうな顔(ウー)と
ホッとした顔(スー)のイラスト。
 
私は便秘で悩んだことがほとんどないので、
この手の薬の広告をあまりしっかり見たこと
がなかったのだが、やはりスッキリ感の

ある言葉は常套句だろう。
問題は(別に問題にしなくていいのだが)、
ウー」である。つらい、苦しい気持ちを表現したのか、
あるいは「ウンコ~」という意味が

込められているのか、つい考え込んでしまった。
 
コピーライターは、そのコピーがどのような
思考プロセスを経て、ひねり出されたのだろうか
考えるクセがあるのだ。(そうですよね、他のコピーライターのみなさん)
 
冒頭の「うーんと」だって、もしかしたら
うーんこ」と語呂が似ているから、
サブリミナルのように意識下にするりと入るよう
考えられたかもしれないのである。
 
今日はなんだか飲み屋でする話になってしまった。

 
さて、「うんこ」という言葉はいくつ出てきたでしょう?
 

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2005-06-17 20:00:15

最後に、川の字になったのは。

テーマ:キャッチコピー

子供のころ、家の庭にノラ猫が
半ば住み着いたことがあった。
ニャーニャーうるさいし、
ところかまわず糞をするし
いつも家族で追い払っていた。
 
いつのまにかノラ猫は家の屋根裏で
子供を生んだ。受験生だった私は、
いつも天井裏をネズミのように走る子猫の
騒々しい音と泣き声にいらついていた。
 
ある日、母親が私を縁側に呼んだ。
近づくと、「静かに」という。
母は縁側を指差す。
そこには、母猫と3匹の子猫たちが
縁側の陽だまりの中で、
同じ方向に横向きに寝ていたのである。
全部で4匹なので、川の字という訳ではなかったが、
猫も川の字に寝るのだなと思ったものだ。
 
その愛らしさにほだされたのか、
その日から、ノラ猫ファミリーと
私たち家族は休戦協定を結んだ。
それはノラ猫ファミリーが出て行くまで
破られることはなかった。
遠い日の猫と人間の平和な日々。
 
私はその年の受験に失敗した。もちろん猫のせいではない。

 

★今回の!なコピー。
 
 
30年ぶりの川の字を、
予約します。

 
 
ANAの<超割>9月分の広告。
ビジュアルは、父、母、娘3人が
宿の部屋で川の字になっている
様子のイラスト。
別に家族向きの商品ではないのだが、
なぜこのコピーなのか。
 
それは<超割>を利用してもらう理由を
気づかせたいからである。
久しぶりの家族旅行はいかがですか、
超割を使うとお得ですよ
」と。
 
私はこの広告を見て、そういえば
最後に、家族旅行をしたのはいつだったかと
思わず記憶をたどってしまった。
 
この広告を見た方も、私と同じように
家族旅行の記憶を思い起こしてしまった。
そんな反応をした方もいるだろう。
そして、今度は自分が家族旅行をプレゼント
しようかなという気になった方もいるだろう。
 
久しぶりの家族旅行を、「30年ぶりの川の字」と
した表現がいい。情緒レスなコピーが多い中、
やはり旅のような思い出製造装置商品の
広告には情緒があると、かえって
消費者のマインドは動かしやすい。
 
情緒的な表現ながらも、買う理由を気づかせる
マーケティングな表現を同時に成立させた
ラブリーなコピーである。
 
ところで、子供のころから個室がある今の時代に
川の字という意味はどこまで通用するのか。
 


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2005-06-16 20:59:33

レアな豹柄。

テーマ:広告

左のプロフィールに、別に聞かれてもいないのに、
動物占いではクロヒョウと書いている。
いい年した男が動物占いというのもなんだが、
これは4,5年前に漫画家玖保キリコさんのイラストでは流行った
動物占いによるもの(サイトは
コチラ 、あなたの動物キャラが分かります)


実は、新動物占いというサイトもある。

ためしに占うとやっぱりクロヒョウ
(サイトは
コチラ 、あなたの動物キャラが分かります)

そんなどうでもいいこととまったく関係ないのだが…
 
★今回の!なコピー。
 
 
やはり、クロヒョウは、豹柄だった。
 
 
キヤノンのカメラ<EOS>の広告。
正確は<EOS>に使われている「大型CMOSセンサー」という
テクノロジーの広告である。
 
最近、キヤノンは自社製品のテクノロジーを前面にだした
広告を展開しており、動物などのカラー写真を

メインビジュアルに使っている。
上のコピーのビジュアルはクロヒョウ
「大型CMOSセンサー」を搭載したカメラEOSで撮影した
データ
を再現したものだ。
 
コピーにつられてよく見ると、本当にうっすらとだが
黒と茶色による豹柄のような模様が見える。へえ~。
 
アイデアの勝利である。「大型CMOSセンサー」の
価値をうまく伝えている。その説得力はクロヒョウの写真で
一目瞭然である。
おっかない顔をしたクロヒョウの写真だけでも目立つ
のだが、クロヒョウは真っ黒で豹柄なんてないだろうよという
先入観
を逆手にとったコピーでさらに注視させよう
としたわけだ。
 
写真あってのこのコピーでアイデアは面白いと
思ったが、個人的な意見として、視線が泳いでしまう、
焦点をあわせにくいレイアウトが少々気になった。
 
オーソドックスなレイアウトとして、
写真のビジュアルの下に、キャッチコピーを
置いて、ボディコピーを置い方が、
視線を走らせやすく、見やすいとされており、
読まれやすい
とされている。
1960年代にアメリカの広告界で話題になった、
エージェンシーDDBが手がけたフォルクスワーゲン
「Lemon.」「Think small.」の広告は、
まさしくこのレイアウト。
DDB
サイト のheritage
中のHistoryMakersで見れます)
 
キヤノンの広告の場合、「やはりクロヒョウは~」のコピーが
一番上にあり、次にクロヒョウの写真、そして
カメラの写真、リードコピー、横にボディコピー×3
そして、最後に一番大きなサイズで
「世界一新、第2世代デジタルテクノロジー。[フルサイズ・CMOSセンサー]」
というキャッチコピーがある。

 
このレイアウト、少々、視点が落ち着かないのだが、それが狙いであると
言われればそうかと思う。わざと見る側を混乱させて
長く注視させる方法だってあるわけだから。
 
デザイナー、アートディレクターの方はどう思う?
 

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2005-06-14 21:10:18

かるくヘン。

テーマ:CMとグラフィック

まずは間違いのお詫びから。
以前の<
不倫中の方は、通話料タダ。 >という記事
の中で、ウイルコムという企業についてKDDIグループと書いていたが、
事実はKDDIの資本は入っているが、グループ企業ではない
よって、記事を訂正しておきます。誤解を招いてすみません。
指摘してくれた、アリステさんどうもありがとう。
 
さて、ここからが本題。
職業柄、コピーだけでなく世の中の(国内ね)
言葉(活字だけでなく、会話の言葉づかい)すべてが気になる。
さまざまな言葉を見たり聞いたりする度に、きれいだとか変だとか、
あるいは面白いとか、自分なりに何かしら感じている。
 
あきらかに、変な言葉づかいを聞くと、

その言語感覚を嘆いてしまう。
その割には、わざと変な言葉づかいのコピーを考える時もある。
あきらかにおかしな表現なのだが、見た人、聞いた人の
マインドにスッと入り込み、感情のホットボタンを押す。

そんな表現だってあるのだ。
最近のケースでは、これ。
 
★今回の!なコピー。
 
 
かるくヤバイ。
 
 
サッポロのビール風味のアルコール飲料<スリムス>のCM。
先月25日に関東甲信越地方で発売された。
今月22日には全国発売が予定されている。

たぶん今日現在では、このCMは関東甲信越以外では、

まだ観られないと思う。(コチラ から観れます)

そのCMには、工藤静香観月ありさが出演している

2つのバージョンがあり、彼女たちがCMの中で言うセリフが、

紹介したコピーである。
 
かなりヤバイ」は、私も使うが「かるくヤバイ」は意表をつかれた。
「かるく」の次は、ふつう動詞がくるものだと思っていたからな。
それでも、意味、ニュアンスが伝わるから不思議なのだ。
しかも、覚えやすいし使いやすい。
 
流行りそうな表現である。(すでに流行っているかもしれないが)
あちらこちらで、「かるくヤバイ」と聞こえてきそうだ。
若者もそうだが、いい年した連中も子供も使いそうである。
   
許される範囲ギリギリの言葉づかい、表現だと
思った。しかし、今の世の言語感覚にフィット
しているし、CMの中ではこの商品の魅力を
端的に表現していたと思う。
 
最近はCMの中の表現が原因でオンエアが中止になる
ケースが見られるが、コピーの表現が文法上おかしい、
正しい使い方をしていないという理由で、
中止になったケースはまだない模様。
おかしな日本語が蔓延しているので、
いまのところ許されているのだろうか。
そんな世の中が来たら、コピーライターは絶滅するしかない。
 
この<スリムス>の広告(グラフィック)には、
このコピーは使われていない。
こちらのコピーは、
 
スリムにならなくちゃいけないのは、
お酒のほうでした。
 
このコピーはCMには使われていなかったから、
広告のためだけに考えられたのだろう。
どちらも!っと気になった。
 

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