思い出の追体験 | いつかまた君と会う日のため(自殺・自死遺族ブログ)

いつかまた君と会う日のため(自殺・自死遺族ブログ)

2013年12月、最愛の妻をうつ病による自死で亡くしました。
結婚して1年1ヶ月、あまりにも短すぎました。
体に障害があったけど、懸命に生きていた妻。
妻の事を忘れない為、初めてブログを書きます。

◎初めて当ブログへいらっしゃった方

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『生きている感覚=感情を強く動かされた事。』

 

ここ最近はこんな風に考えています。

 

今回の一人旅は、今まで行ったことがない場所にしようと思いました。

 

日本国内で、僕が足を踏み入れた事がなかったのは東北です。

(仙台のみ言ったことがありますが)

 

以前ブロ友さんに、「フェリーで旅行するのも、あみさんとのハネムーンを思いだしていいかも」と言われ、いつか乗りたいと思ってました。

 

名古屋からは仙台経由で苫小牧まで行くフェリーが出ています。

 

今回はまず、フェリーで仙台まで行き、そこからレンタカーで宮城→岩手→秋田→青森とめぐる旅行にしました。

 

各県のベタな観光地に行きましたが、今回は感情を動かされた出来事を書いて行きたいと思います。

 

 

フェリーは高校の時、修学旅行で一度乗りましたが売店とゲームコーナー以外ただ乗っているだけという雰囲気でした。

 

でも最近のフェリーは意外に豪華ですよね。

クルーズ船までは行きませんが、僕が乗った太平洋フェリーはごく軽めのクルーズ船の雰囲気です。

 

 

船内に入ると、こんな吹き抜けのエントラスがあります。

乗客が行き来できる3層が吹き抜けになっています。

 

 

エントランスもそうですが、各階の共用部にはソファーがいくつも置いてあって、乗客がゆっくりとくつろげるようになっています。

 

昔のフェリーにはこんなのなかったなー。

 

そして一番感激したのが、このお風呂です。

*画像はHPのものをおかりしました。

 

お風呂は3種類もあり、そしてサウナもあります。

 

大海原を見ながらのお風呂はとても贅沢です。

僕は夜、朝と2度入りました^-^

 

夕食はバイキングでゆっくり食べ、飲み、お風呂に浸かった後はこれです。

 

 

シアターラウンジで、生演奏を楽しみました。

 

その後、この場所では映画が上映されます。

 

上映されたのは「ホビット 決戦のゆくえ」です。

 

 

僕は「ロードオブリング」含め、JRRトールキン原作のこのシリーズが小説の時から大好きです。

 

でも死別後は映画館に行く気にもなれず、この作品は家でDVDで鑑賞しました。

 

まさか船内で大画面で観れるとは!

 

シアターラウンジのソファーは二人掛けで、真ん中に小さいテーブルが付いています。

 

そこにビールとつまみを置き、ゆったりと鑑賞しました。

 

妻とは付き合っている時から、よく映画をみました。

 

映画館もよくいきましたが、お気に入りは家で二人掛けのラブソファーで一緒に観てる時でした。

 

ハネムーンクルージングのラウンジショーの事も思いだし、映画を観ていた時も妻は横にいてくれていたと思います。

 

 

次の日の朝、朝食を食べに窓際の席に座りました。

 

 

僕の横には、カップルが座って楽しそうに話しています。

 

少し悲しい気分になりましたが、僕はその時ハネムーンの朝食を思いだしていました。

 

 

エーゲ海の大海原を見ながら、目の前には妻がいてこれから行く観光の話や、昨日のショーの話をしたりしました。

 

「あの時は楽しかったよね。」

 

心の中で妻に語り掛けながら、ぼーっと海を眺めていた時です。

 

すぐそばで、イルカの群れが泳いでいるのを見つけました。

 

10頭×2グループほど、泳いでいます。

 

「あっ!!イルカ、イルカ!」

 

感激して外を眺めて、写真を撮るのも忘れていました。

 

あっという間の出来事でしたが、イルカは幸運のシンボルとも言われています。

 

あみちゃんが呼んだのかな?

 

そんな想像をしながら、少し幸せな気分になりました。

 

 

途中、名古屋行のフェリーとすれ違います。

 

船内では10分前に、「フェーリーとすれ違います」とアナウンスが流れます。

 

みな一斉に船外に出ました。

 

 

風がとても強く、立っていてもバランスを崩しそうになるほどでした。

 

ただとても近い場所ですれ違うので、迫力はありますよ。

 

動画もアップしました。↓

https://youtu.be/kLY0WhTg8iw

 

そして、夕方には仙台港に着岸です。

 

ゆったしとした船旅、ハネムーンクルージングを少し追体験できて感情が動き、少し生きている感覚がしました。

 

そして仙台港から仙台駅前行きのバスに乗っている時に、衝撃の店名を見つけました。

 

 

これを言われて嬉しい人もいるのかな?

なあ?あみちゃん。

そんな想像して、ひとりニヤニヤしながら仙台駅に向かいました。

 

 

*あくまでも感情を動かされた出来事を書いています^-^

 

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