古典どっぷりの私ではありますが
六本木歌舞伎の「座頭市」を拝見してきました!
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菊五郎さんのお嬢さまであり
名女優の寺嶋しのぶさん…
想像通り、とても素敵でした!

男として生まれていたなら
今頃は、間違いなく
歌舞伎俳優の中心人物となっていたでしょう。

女に生まれてしまったことを
どんなに恨めしく、悔しく思ったことかと…
どんなに歌舞伎に出たかったであろうかと…
つい自分に重ねて、思いを馳せてしまいます。

歌舞伎らしさが身につくには
踊りや、長唄、義太夫などのお稽古を長年積み、
その上での 所作や口跡が生み出される訳で、
歌舞伎に囲まれて生活し、歌舞伎の感覚が どっぷり身体に染みるまで
本当に かなりの時間がかかるものなのだなぁ…と
普段から歌舞伎を拝見していて
しみじみ感じていますが

彼女のお衣装の着こなしから
歌舞伎らしい所作など
実際の歌舞伎経験は、ほとんど無くとも
さすがに、美しく、歌舞伎らしい。
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今日の「座頭市」を拝見していたら
たぶん30年位か…もう少し前か…
今は無き  銀座セゾン劇場で 
故 勘三郎さんが 勘九郎時代に なさった
「きらら浮世伝」という芝居を思い出しました

当時は、現代劇というカテゴリーだったと思いますし、歌舞伎テイストは少なかったものの、
歌舞伎と現代劇の融合に感じられ
そういうものを観るのは初めてのことで
本当に衝撃的で、すごく感激したのを覚えています。
芝居後、興奮して 故 勘三郎さんの楽屋に行き、お話した時の様子や言葉まで
鮮やかに思い出します。
私が歌舞伎や芝居全般を大好きなのを、よくご存知で(強く感じ取って)いて下さり、
熱く熱く話して下さいました。

その数年後に、コクーンを始められ、
「◯◯歌舞伎」になっていったように思います

どなたかが どこかに書いていらっしゃいましたが
勘三郎さんのスピリットを
海老蔵さんが 受け継ごうとしているのかな……私も 拝見しながら、そう感じました

途中、休憩時間の終わり頃には
衣装をつけたまま、役柄のままの役者さん達ががロビーに…‼︎‼︎‼︎
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一緒に写真撮影もOKで(笑)
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タヌキを抱えた黒子さんと。(澤村由蔵さん)

休憩後、客席通路から登場のための準備と思われますが
お芝居の世界に迷い込んだ…という感覚が
観客には嬉しいものですから
ちょっと楽しい素敵な演出でした♪

芝居の随所に
歌舞伎パロディ、歌舞伎テイストが盛り込まれ
楽しく拝見してきました。

鳥羽屋 里夕