毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。
担当は「池尾昌紀」・「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。
日本人は、海外の人から見るととても幼く見えるようです。
見かけも、若く見られる傾向がありますし、日本人の嗜好に対しても、そういった印象が強いようです。
例えば、「アイドル」。
制服を着た若い女性たちの人気は、男性だけではなく、女性にも人気がありますよね。
制服を着ていなくても、ベイビーフェイス&グラマーな女の子がグラビアを多く飾っていることでも、日本人の好みがよく出ています。(傾向があるというお話ですが)
メイドカフェも珍しくない昨今ですが、そこにいるメイドさんは、オバちゃんではありませんよね。可愛いエプロンを着けたドーリーな女の子と決まっています。
その女の子たちが、お客さんを「御主人様」と呼び、おもてなしをするスタイルは、メイドとして、お客さんの下に入ることで「あなたの言うことを何でも聞きますよ」という特殊な空間を作り、優越感を味わわせています。
メイドカフェは、最近のものですが、少々高くてもお金を払って出かける、女性が隣に座ってくれるお店は、今も昔もありますよね。
決して同じではないかもしれませんが、男性が女性に優しくしてもらうとか、気遣ってもらえる、また、自分が上にいられるという点では、満たす部分が似ているともいえるでしょう。
自分に相応しい手に負えそうな人
成熟した女性と、若いベイビーフェイスな女の子。
どちらが自分に相応(ふさわ)しいのだろう、と考えた時、例えば、どちらが自分の手に負えそうか、もっと言えば、相手にしてもらえそうか、のような基準になると、自分より相手が上で、自分が下のような感覚や、自分を好きになるはずはないというような感覚が出てきて、そうなると、自分が優位になれるほうを選ぶなんてことは、不思議なことではありません。
そう考えると、「男女が対等である」という時代に生きながら、男性には本来、女性より上にいなければいけないという思いがあり、それは、自己顕示欲や支配欲というだけでなく「女性を外敵から守る」という原始的な目的からのものかもしれません。
男性の持つ「男」とはこうあるべきという観念
日本男児(この言い方、昭和的)は情けなくなってしまったの?!という声が聞こえるようですが、こんな見方もできるのではないでしょうか。
もともと日本男児とは、冷静沈着、強く、正義感があり、物事を主導し、英雄であらねばならない・・といった、武士のような存在を良きものとして、代々、刷り込まれている背景があります。
実際、そういったものを意識した家に育っていたりすればもちろんのこと、そうでなくても、日本の歴史が生む価値観に影響を受けますから、「男」とはこうあるべきというものがあるはずです。
すると、オートマチックにその理想像と現実の自分を比較しますから、なかなか追いつけない、足らないところがたくさんあると、自分自身に厳しい採点をし続けてしまっていることは、どの男性にとっても、珍しいことではないのかもしれません。
現代の女性が「女」とはこうあるべき、という母や祖母から代々受け継いだ観念に、大きく影響を受けるのと同様に、男性にも同じことが起こっているといえそうです。
時代による変化と選択
古い観念と、今の感覚がズレることは、時代の変化の中では起きるべくして、起こるものではあるのだけれど、そのズレによって、自分の評価が下がってしまうということが起きやすいのは、今の時代ならではともいえるのではないでしょうか。
政治的や文化的に束縛の強い国は、世界中には今もたくさんあり、そういった意味では、日本はずいぶんおおらかで、自由なのではないかと感じます。
しかし、そんな中に生きているにもかかわらず、私たちが、生きづらさや不自由さを感じるのも事実です。
なぜでしょう。
そこにあるのは、外からの影響ではなく、私たちの内側にある「こうあるべき」という観念です。親、そのまた親、そのまた親・・たちが貫いた生き方に私たちは習っています。刷り込みがあるのです。
その部分が私たちを縛ることもあれば、戦いになったりもするのですね。
私たちは無下に出来ないのです。親や、そのまた親・・のこと、また彼らの生き方を大事にしたいと、本当はどこかで思っています。もうそれは、古いやり方で、もううんざりだと感じていたとしても、無闇に捨てられず、不自由になるのはこのせいです。
時代の変化が、私たちの生き方に影響を与え、代々受け継いだやり方にも変化を迫られた時、私たちに、抵抗や躊躇が出るのは当然のことかもしれません。
男性と女性のバランスと対等さ
男性の持つ女性性が、女性の持つ男性性が、少しずつ今の時代に合ったバランスに変化しつつあるステージを、どう生きるか。そんなテーマが出てきている時だと思います。
「強くあらねばならない」という男性の観念は、優しさや包容力へ。
「女らしくなければ」という女性の観念は、リーダシップへ。
そこには、私たちができる選択があります。
古いやり方を続けることも、新しいやり方を取り入れるのも、私たちが選べるのです。
どちらか片方だけを満たすものではなく、ふたりにとって一番良い方を、そして幸せな方を選んでいきたいですね。
今の若い世代のパートナーシップが、「男だから」「女だから」ということにこだわらず、自然体で必要なものを取り入れていく傾向があるように、これからはもっと、内面的な男性と女性のバランスが取れていき、対等さも、どんどん進んでいくでしょう。
あと10年くらい経ったら、メイドカフェはどうなっているんでしょう。
執事カフェとバランスを取っているのでしょうか。
男性の持つ武士のような観念を知ることで、パートナーを理解できる部分もあるかと思います。
お役に立てれば嬉しいです。
池尾千里
池尾昌紀・千里による『カップルカウンセリング』もご好評いただいております。お客さまのパートナーとご一緒にカウンセリングを受けていただくこともできます。
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池尾家カップルカウンセリングは、名古屋市の鶴舞にておこなっております。
カップルカウンセリングの料金
1時間 ¥14,500-(税込)
2時間 ¥27,000-(税込)
次週、12月11日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
こちらの「カップル・カウンセリング」のブログ連載は、「池尾昌紀」「池尾千里」が担当し、「男性心理」「女性心理」を紐解いていきます。
恋愛・夫婦問題で悩んだり、パートナーをみつけようと思っている方、将来の結婚に役立つご提案を、毎週月曜日に発信していきます。
手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。
>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ
「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。
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