せわしなかった期末を終え……

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あなたにとっての“ご褒美”といえば、なんですか? ブログネタ:あなたにとっての“ご褒美”といえば、なんですか? 参加中
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だいたいの会社は、年度末というと3月なのでしょうか?
うちの会社は、というかマスコミ系は割とそうなんですが、9月が年度末です。
つまり、今日は平成21年度の最終日……。

ということで、今月は、日々の業務に加え、事業計画の策定やら決算関連の処理、方針発表会用の資料作成等に追われて非常にせわしない日々を過ごしておりました。
5連休が憂鬱だった のは、実はこれも理由の1つだったのです。

よりによってなんでこんな時期に……ショック!
仕事させてくれ、と。

おまけに、昨日は方針発表会でほぼ1日丸つぶれ、夕方からは別の部署に異動する人の送別会があり、帰宅したのは日付が変わってからでした。
よって、仕事を持ち帰ることもできず。


忙しいのは嫌いじゃないのですが、何せうちの部署、社長のお膝元のため、他部署の社員に示しがつくよう、月々の残業をできる限りゼロに調整しなくてはいけない。
5連休前の時点で5時間ほど足が出ていたので、その後の5日間、フレックスで出社時間を遅らせたりして、いつも以上に必死で削減しましたあせる

結局、今日もやらなきゃいけない仕事ができきらなかったのですが、月末最終日なので残業するわけにもいかず、明日の朝、早く出社することにしました。
明日ならもう10月なので、8時間以上勤務しても、後日調整すればいいから大丈夫なのです。

なんだかおかしな話です。
だって、やるべきことを後回しにして残業ゼロを必達なんて、本末転倒な気がしますよねぇ。
うちの部署は特に、上司をはじめとして、いつも社長に振り回されている気がします。

明日、別の部署から1人、異動してくるのですが、上司曰く、それも“社長の尻拭い”なんだそうです。
ある団体の理事長を務めていたうちの社長が、今年の春、退任するときにその団体からつれてきた人なのですが、ちょっと性格に難があるようなのです。
女性を蔑視していて、男性がいるときといないときでは、態度が全然違うらしく、仕事中に寝たりお菓子を食べたりするのを女性が注意しても聞かないんだとか叫び

それを、最初に配属された部署のトップが社長に訴えたところ、「うーん、そうか。じゃあ、小林君(うちの部のトップ。取締役。仮名)のところに異動させよう」と言われたようなのです。

「でもさー、嫌って言えないじゃん? 社長が決めたんだからさー。自分がつれてきたんだから自分で責任取りゃいいのに、それはしないんだよな」

今日の帰り際、その上司の個室を訪れたときに愚痴られました。
うちの上司、優しいんですよね。
要領悪くて損するタイプです。

「明日から隣で申し訳ないけど、なんとかやってくださいな。何か目に余ることがあったら、何でも僕に言ってくれていいから。女性の言うことは聞かないらしいし」

そう、アタシ、明日からその方の隣の席なのです……。
歳は60前らしいので、部内で一番若いアタシの言うことなんて、絶対に聞いてくれないでしょうね。
上司もその方よりは年下だし、はたしてどうなることやら。


ともあれ、新しくうちの部に迎えることには変わりありません。
“どんな人とでもそれなりに仲良くできる”のだけが取り柄のアタシですから、とりあえずはそうした先入観を取っ払って、明日から接していきたいと思います。

ということで、まずは歓迎のしるしに、お花を用意することにしました。


素直な女になるために……-花束09.10

2つあるのは先述の上司の分です。
実は、明日は上司の誕生日でもあるんですよね。

部内でお誕生日をお祝いするなんてこと、他の部署にはもうない(昔はあったらしい)ようで、先月の部会でも議論の対象になったのですが、やはりあったほうが“うちの部らしい”ということで、継続することになりました。

お花、どっちをどっちにしようかなぁ。


これらの花束は近所のショッピングセンター内に出店しているお花屋さんで購入したのですが、待っている間に近くのケンタッキーに寄りました。
CMを見て、一度食べてみたいと思っていたのです、「旨だれチキン」チキン


素直な女になるために……-チキン

ファーストフードってめったに行かないのですが、今日は特別。
年に1度のせわしない日々を乗り切った自分へのご褒美です合格

明日の朝、早く出社して、残りを仕上げてからがホントの完了ではあるのですが、なんとか目途がついたので、ちょっとすっきりした気分だったのです。
それに、食にあまり関心のないアタシが、珍しく「一度食べてみたい」と思ったのですから、ここは自分に素直に従って、買ってみようと(笑)

いや~、なかなかおいしかったニコニコ
たまにはこういうのもいいですね!

1ピース250円、普段のアタシなら「もったいない」と目を背けるところですが、“ご褒美”だと思えば罪悪感ナシに購入することができました。

“自分へのご褒美”ってそういうものですよね。
お昼は外食という人であればいつもの定食に1つデザートをつけるとか、いつもは100円のおにぎりだけど130円にしてみるだとか……。

金額どうこうじゃない。
ちょっといつもより贅沢しちゃう、その“ちょっと”がいいんですよね音譜


まぁもちろん、高級ブランドを買ったり、高級レストランで食事したり、そういうのが“ご褒美”だと言う人も多いことでしょう。
人それぞれ価値観は違いますからねー。



そうだそうだ、ご褒美といえば、今日はKinKi KidsのライブDVD「KinKi you DVD」の発売日でした。



素直な女になるために……-KinKi you 初回

KinKi you DVD/KinKi Kids (初回生産限定盤)
¥7,399



素直な女になるために……-KinKi you 通常

KinKi you DVD/KinKi Kids (通常盤)
¥6,660

昨日は送別会、今日はお花を買いに行かなきゃならないということで、まだ予約しているCDショップに取りに行けてはいないのですが(汗)

アタシ、ライブDVDってめったに買いません。
なぜなら、ライブは生で観るからこそ楽しいと感じるから。
家で、四角い画面に収められたものを見たって、なんか今ひとつという感じがするのです。

舞台は別です。
あれは“作品”だから。
基本的に作品が好きなんですね、アタシ。
特に細かいところまで創り込まれたものが!!

まぁ、そんなわけで、ライブのDVDはいつもは買わないのですが、今回は、自分が参戦したカウントダウン&元旦(初回生産限定盤のみ)コンサートの模様が収録されているというのです。
やっぱり自分が行った回のものは見たいですからねぇ目


今週はちょっとバタバタとしていて取りに行けないかもしれませんから、来週月曜日かなー。
これはご褒美というよりは、ちょっと早い自分への誕生日プレゼントになりそうですプレゼント

あ、じゃあ、来週末の堂本光一君ソロコンサートは、ちょっと遅い誕生日プレゼント!?
いやん、幸せカラオケ

歳は取りたくないけど……。



さて、明日はウチを7時には出たいので、さっさとお風呂に入って寝ることにいたします。

“自分にご褒美”も与えたことだし、パワー満タン!
明日から始まる平成22年度も頑張ろっとグー
隣の席のおじさんのことも、まぁなんとかなるでしょ(笑)






ようこそジョージアへ
ジョージアご褒美ブレイク
ようこそジョージアへ
ジョージアご褒美ブレイク
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怒らない女

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「おいしいパン屋さんを見つける」という課題をアタシに与えた 派遣社員の子から、少し前の昼休みにこんなことを言われました。



「栞さんって、怒ったことあります?」



……仰天しました。

だって、彼女の言い方だと、まるでアタシが生まれてこのかた、一度も怒ったことがないみたいじゃありません?



「そういえば、怒ったところ見たことないな~と思いまして」


彼女はそう言いましたが、だからって、飛躍しすぎですよねぇ(苦笑)



「いや、こないだテレビでね、ある女優さんが、旦那さんに口応えをしたことがないって言ってはったんですよ。もう50代か60代の人なんですけど、旦那さんの言うことはすべて聞いてきはったんですって」

「へ~、すごいですねぇ!」

「いや、でもね、専門家の人に、それではストレスを溜めこんでしまうから、もっと自分を解放しなさいって言われてはったんですよ。なんか、厳しくてキチンとした家庭で育った人に多いらしいですよ。それを観てて、『あ、これまさに栞さんや!』って思ったんです」


再びびっくりしました。

アタシ、そんなデキた人間ではないし……。


ただ、厳しいというか、父親のことが怖くてしかたないというのはありました。

それこそ、口応えなんてしようものなら殺されると思っていましたし。


毎日父の顔色を窺い、地雷を踏まないように気をつけて行動し、自分は明らかに悪くないと思うような理不尽な怒られ方をしても、これ以上痛い目に遭いたくないがために謝っていました。


アタシ(と弟)が小さかったころというと、父も20代後半から30代前半。

まだ大人になりきれてなかったんだろうなと、今となってはわかります。


大家族の末っ子で、ワガママ放題で育ち、血の気も多く、喧嘩っ早い。

会社の人とバトることもあったらしいです。

まさに、肉食系ですね(笑)


父がアタシたちを怒るとき、母は決して守ってはくれませんでした。

背中をぶたれて息ができなくなっている娘を見ても、頬を殴られて血しぶきを散らしている息子を見ても、父を止めようとはしませんでした。

そういうときの父は冷静ではないので、火に油を注ぐようなものだと思っていたんでしょうね。

でも、幼いころはそんなことわからないので、見放されているようですごく哀しくて、次第に距離を置いて接するようになっていました。

幼稚園や学校での出来事、悩んでいること、迷っていること、決めたこと……大事なことほど親に言えない子どもになっていました。



「怒ること、あります? なんか想像ができないんですけど」

「あー、それはよく言われますねー」


そう、実は“怒るところが想像できない”というのは、これまでに何度も言われてきました。

どれだけヘラヘラしてるんでしょうね、普段(笑)


「いつも幸せそうやねー」「悩みなさそうでいいね」「“ムカつく”って言葉が日本一似合わへん」などなど、男女問わず、結構言いたい放題でしたDASH!

卒業文集の「長生きしそうな人」ベスト3に名前が挙がっていたときは、さすがにショックでしたけどあせる



「でも、怒ることありますよ、アタシも」


ちょっと意地になっていました。


「たとえば?」

「え……?」

「たとえばどんなんですか?」

「えーっと……」


こういうとき、思い出そうとすればするほど出てこないものですよね。

焦って頭が真っ白になりました。


「うーん……、そうですねぇ……、あ、母親に怒ったりとか!」

「それはどういうとき?」


厳しい……!!

まるで検事のような追及ぶり。


まぁ、アタシがその場しのぎで答えたのがいけないのですが。

なんでこんなことで冷や汗を浮かべているんだろうと、自分が情けなくなり……汗


「えっとーーーーーー。……あ! 自分にとっては大切なものを、ゴミとして捨てられたときとか!!」


よく思い出した、アタシ!

自分を褒めてやりたくなりました(大袈裟?)。


「あ~、ありますよね、そういうの」


(やったぁ! 同意をもらえたーーー!)


会議などで自分の意見に賛同してもらえたときのような喜びがありました。


「で、それ何だったんですか?」

「え……?」


またしても、答えに詰まる。

漠然とした思い出だったので、“これ”といった具体的なものがあったわけではなかったのです。

まるで就職試験の面接を受けている気分でした。


でも、そんないい加減な答えだったとバレたら幻滅されるかもしれない。

必死で、ない頭を働かせました。


「うーんと……あぁ、そうそう! CDのね、帯っていうんですかね?」

「あー、はいはい」

「あれがね、初回盤限定のものだったんですけど、勝手に捨てられちゃったんですよ」


ようやく1つ思い出せました。

それは、3年前に発売された堂本光一君ソロシングルのものでした。





素直な女になるために……-Deep(初回B)

+MILLION but -LOVE/Deep in your heart (初回限定盤B)(DVD付)

¥600

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「あー、わかります! それは大事ですよねー!!」

「そうなんですよー。でも、母にはゴミにしか見えなかったみたいで、怒るというより、号泣しました……」

「いや、でもわかります! それはそうなりますよ。ちょっと確認してくれたら済む話なのに!」


音楽(特に洋楽)大好きな彼女。

我ながら、いいネタを思い出したと思いました(笑)


「朝5時に起きてゴミ集積所に行って探したんですけどね、結局見つかりませんでした……」


ええ、かなりイタイファンですあせる

母も相当呆れていました。

だからこそ余計に腹が立つというか、悲しいというか。

でも、彼女が気持ちをわかってくれて、なんだかうれしくなりました。



「それだけですか?」

「え?」
「今まで怒ったのって、それぐらいですか?」


んなバカな(笑)


「いや、もっとありますよぉ。でも、急に言われても思い出せなくて……」


今度は正直に言いました。

またあんな冷や汗ものの追及はゴメンですからあせる


「えー、思い出せないぐらいですか!? 私なんて毎日のように怒ってますよ。ちょっとわけてあげたいです」


わけてもらっても……困る(笑)


「旦那によくイラつくんですけど、いつも『仏の心、仏の心』って自分に言い聞かせて鎮めてるんです」


あぁ、なるほど、と思いました。

確かに、恋人に対してイラついたり、怒ったりしたことは一度もないな、と。

そういうところ、淡泊で可愛くないのです。


仲のいい友達にも、お金の使い方を叱ることはあっても(笑)、怒ったことはありません。

“叱る”と“怒る”は違いますからね。


そういえば、妹にも怒ったことないなぁ……。

歳が離れているせいか、妹には超甘いのですにひひ


最初、彼女から「怒ったことあります?」と訊かれたときは仰天しましたが、言われてみれば、弟(幼いころ限定)か母(大人になってから限定)ぐらいにしか怒ったことないかも、と思えてきました。

父に対しては、上記のとおり、怖くて怒るなんてあり得ませんから(汗)


でも、それでストレスを溜めこんでいるかというと、そうでもないんですよね。



「もっと怒りましょうよ! 絶対ストレス溜まってますって!」

「えー? アタシ、たぶんストレスとは無縁だと思ってますけど……」


だからこそ、「悩みがなさそう」と言われてきたのです。


「いや、自分で気がついてないだけですって! よく意識失ったりするのも、ストレスちゃいます?」
「いやいや、あれはアタシが鈍感なだけなんですよ、体調の変化に」

「それだけじゃないですよ、絶対! もっと怒ってください」


そう言われても、イラついてもないのに怒るわけにもいかないですよねぇ(汗)
思わず、


「うーん、難しいなぁ……」


と、心の声が漏れていました。


「難しいんですか? えー!?」


半ば呆れている彼女。

もしかしてアタシ、子どものころに、大事な何かを置き忘れてきてしまった!?


「あー、そういえば前に、彼氏にも言われたんですよねー。学童保育所でバイトをしてたって話をしたら、『あなた、子どもを叱れるの?』って」

「あ~。でも、“叱る”のはできるんじゃないですか? “怒る”とは違いますし」


それが、困ったことに、できなかったのです。

友達の場合は、まぁ、叱ると言ってもジョークですよね。

でも、子どもは本気で叱らなくてはならない。

教員免許を持ってるくせして、そういう意味では教師にまったく向いていなかった……。


恋人にそう言われたとき、本気でドキッとしました。

その場は、「でもバイトやからねー。怒るのは正規の先生の仕事やし」とごまかしましたが、子どもにとっては、正規であってもバイトであっても“先生”に違いありません。

叱るべきところは叱らなくてはならないのです。


要は、子どもに嫌われたくなかったんでしょうね。

その点では、“怒る”も“叱る”も変わらない。


きっと、アタシが怒らないのも、嫌われたくないから。

恋人にも、友達にも、妹にも……。


アタシを産んだ母だけは、たとえ怒っても嫌わないだろうと、どこかで過信しているのかもしれません。


だから、アタシにとって怒らないことは、精神安定剤でもあるのです。

それだけで安心できるというか。

でも、それじゃいけないと、どこかでわかっている。

思わず「難しいなぁ……」とつぶやいてしまったのは、そういうわけだったのです。


だけど……。


“叱る”はともかく、“怒る”ってそもそも、感情ですもんねぇ。

抑えているのであれば、解放すればいいだけの話ですが、大元である“怒り”の感情が生まれていない場合はどうしようもなくないですか!?


無理やり“怒ろう”とするのも、本末転倒ですし……。

むしろそっちのほうがストレスですあせる



いつか人の親になったとき、“叱る”は頑張って努力します。

でも、“怒る”は……。


…………。


……やっぱり無理ですね(苦笑)





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大失敗の前夜

堂本光一所長率いる「アンラッキー研究所」、内藤大助選手のプチカミングアウトにはびっくりしましたにひひ

だって、奥さんいますよねぇ(笑)

はるな愛さんとあんなに意気投合しちゃってー。


光一所長にもびっくりです。

しずるはともかく、天津木村も知らないとは……あせる

エロ詩吟、気に入りそうなのに(笑)


光一君と山田涼介君との絡み、もうちょっとほしかったな~。

ていうか、山田君の“光ちゃんラブラブ光線”がほしかった(笑)


やっぱりそれは、マーチン(MA〈Musical Academy〉の町田慎吾君)にしかできないかー。

町田君、一度だけ(しかもほんのちょっとだけ)おしゃべりしたことがあるんですが、テレビや舞台で見るよりもめっちゃおめめが大きくてキラキラでびっくりしました目

まるでビー玉でしたね。落っこちそうでした。



さて、しずるとインパルスを見ていると、先日の「キングオブコント2009」 を思い出しました。

9月22日(火)、それは恋人がウチに来た日。

そう、寝坊してしまった 前の晩のことでした――。





21時ごろ、インターフォンのチャイムが鳴った。


なんだかんだで、彼がウチに来るのは約2カ月ぶり。

それでも“最近”のような気がしてしまうのは、長年プチ遠恋をしているゆえの時間感覚のズレなのだろうか。


アタシがドアを開けると、彼がするりと入ってきた。


「あー、外涼しいねー」


外の空気に触れ、アタシがつぶやくと、


「ていうか、この部屋、暑っ!」


と彼が言った。


「窓開けてたからクーラーつけてなくて」

「マジでー!」

「ゴメンな、すぐ涼しくなると思うし」

「いや、別にいいねんけどな」


彼に苦笑されつつも、アタシは冷房のスイッチを入れた。


喉が渇いたという彼に麦茶を淹れ、共にベッドに腰かける。

テレビに映っているのは、もちろん「キングオブコント」の模様。

アタシ、お笑い大好きですからラブラブ



「どうなん、これ」


ちょうど、5組目の天竺鼠がコントをするところだった。


「んー、今は東京03がトップやね。しかも結構点数ダントツで」

「東京03? 知らんなぁ。おもしろかった?」

「それがね、ちょっと出遅れて8時(20時)すぎにテレビつけたら、ちょうど東京03が終わったところやったねん。でも、エンタ(「エンタの神様」)によく出てるけど、いっつもおもしろいよ、この人ら」

「へ~、エンタとか見んしなぁ」


お笑い嫌いではないけれど、特別好きというわけでもない彼。

天竺鼠も初めて見たらしい。

彼らのコントが終わり、順位入れ替えの画面が映し出される。


「お、モンスターエンジン出てるやん! あいつら、神々以外はおもろないでなぁ(笑)」

「でもファイナリストやからすごいやん。結構おもしろかったよ」


深夜番組が好きな彼は、「あらびき団」をよく観ている。

モンスターエンジンのことはそれで前々からよく知っていて、むしろ、アタシに教えてくれたぐらいだった。

彼に促されてYouTubeで動画を見たこともパソコン



「お、サンドウィッチマン出るんや! 俺、結構好きやねん。インパルスは、今更こんなん出んでもいいんちゃうん? ていうか、インパルスのコントってまともに見たことないかも」

「そうなん? じゃあ、これからやるで♪」

「おぅ、ちょっと楽しみになってきた」

「あ、しずるや!」


舞台にはしずるが登場。


「あのさー、しずるとかはんにゃとか、最近のこういう若手の芸人な、正直、区別がつかへんねんなー。サンドウィッチマンとかやと、伊達ちゃんとか、インパクトあるしわかるんやけど」

「えー、はんにゃの金田とか、めっちゃインパクトあると思うけど?」

「うーん、まぁなぁ……。しずるも、この右側のヤツ、特徴あると言えばあるんやけど……」

「村上ね! めっちゃ人気あるんやで、イケメンやし」

「なんか、どれも一緒の顔に見えるねんなー」

「えー、外国人じゃあるまいし(笑)」


まぁ、興味がなけりゃ、そんなものなのかもしれない。


「あー、このコント、見たことあるわ」

「そうなん?」

「たぶん、『レッドシアター』でやってたと思う。あの番組、ほとんど毎回観てるから。今回、8組中3組が『レッドシアター』の若手芸人やねん」


しずるのほかに、ジャルジャルとロッチ。

まぁ、ロッチは両方30代だし、若手と呼べるのかどうか疑問ですが(笑)


しずるのコントが終了。

なかなかいい点数をはじき出す。

お次は、彼が結構好きだというサンドウィッチマン。


しずるがコントをしているときにはしゃべってばかりだった彼が、真剣に観始めたにひひ


……。


高得点で首位に。


「やっぱちゃうわー、サンドは!」


彼、ご満悦(笑)

そして1回目のラスト、インパルスが登場した。


「うわっ、インパルスかー。サンドが終わったし、今のうちにシャワー浴びに行こうかと思ったけど、こいつらのネタ見てみたいから、これ終わってから行くわ」


そんなわけで、インパルスが終わってから、彼はシャワーを浴びに行った。


1回目が終わった時点でのベスト3は、サンドウィッチマン、東京03、しずる。

その後、1回目のダイジェストをやっていたりで、2回目が始まるまでには割と時間があり、その間に彼が戻ってきた。


2回目は、下位から順となる。

どちらかというと上位の争いを見たいので、アタシも隙を狙ってシャワーを浴びに行くことにした。


「IKEAのカタログ見せてもらお」


彼は、机の上に置いていたカタログを手に取ると、ベッドに乗り、うつぶせになって眺め始めた。

これは、アタシが横浜から持ち帰ってきたもの。

堂本光一君ソロコンサート参戦日の前日、横浜アリーナでコンサートグッズの扇子をゲットした 後に、IKEA港北 へ行ったのだった。

自分の部屋のものに興味を示してくれるのはうれしい。


「うん、何でも適当に見てくれていいし」


そう彼に言って、部屋を出た。





「いかがですか?」


パジャマを着て部屋に戻ると、バスタオルを干しながら、彼に尋ねた。


「うん、2回目はみんなレベル高いネタ持ってきとるねー」


満足気な彼。


「今、何組終わったん?」

「んー、半分ぐらいちゃうかなぁ。……あ、5組やな。あと3組やわ。次がしずるやって」

「お、しずるか! じゃあ、それだけ見てから髪の毛乾かしに行こ」


アタシは、ベッドに寝そべる彼の横に腰をおろした。

すぐさま、彼の腕が伸びてくる。


しずるの2回目のコントが始まった。


「あー、これも見たことあるわ」


またしても、知っているネタだった。


「また?」

「うん。『レッドシアター』か何かでやってたんやと思うわ。確かにおもしろいよ。なぁんや、じゃあ髪の毛乾かしに行こっと」


彼らのネタは好きでよく見ているので、知っているものに当たる確率もきっと高いのだろう。


ドライヤーを終えると、ちょうどしずるの点数が出たところだった。

これでしずるの3位以内が確定となる。


お次は、東京03。

アタシが寝転がろうとすると、彼が腕を広げてくれた。

お言葉(お態度?)に甘え、腕枕をしてもらう。


彼の逆の腕が絡みついてくる。

鼻息が、後頭部をくすぐる。


ドキドキしながら、コントを鑑賞した。


とは言っても、おもしろくて、途中からは完全にコントに集中してましたが(笑)

もう爆笑でした!



東京03の2回目のネタは、900点台後半という、奇跡のような高得点を叩き出し、続くサンドウィッチマンもとても追いつけず、そのまま優勝王冠1

審査する100人のセミファイナリストのうち、半分以上が10点満点をつけたことになる。

おそるべし、東京03!


「こいつらのコント、初めて見たけど、確かにおもろかったわ。見られてよかった」


と、彼も満足したようだった。




23時前。

テレビと照明を消す……。


アタシは彼のほうに向き直り、抱きついた。


と……。


「あ、ちょっと待って」


一度身体を起こし、足元の布団を下におろす。


夏場は、タオルケットと肌布団を用意しているのだが、ただでも暑いアタシの部屋。

よっぽど涼しくならないと、肌布団を使うことはない。


「アタシは引っかからへんのやけどね……」

「引っかかる?」

「足がね、アタシの背ではそこまで届かへんし引っかからへんのやけど……」


いつも、彼が来た後は、肌布団がベッドから落ちていた。

それを見るたびに、彼に窮屈な思いをさせてしまったな、おろしておけばよかったなと反省するのだけれど、自分の足が届かないものだから、毎回忘れてしまうのだ。



「まぁ、190cmの背やと、届いてしまうもんでねぇ(笑)」

「え? ああ、そやね(笑)」

「う、うん……」

「若干、サバ読み過ぎな気もするけど(笑)」

「う、う、う、うん……(笑)」


もちろん、190cmなんてありませんよ(笑)

実際は、日本人男性の平均よりちょっと高いぐらいです。



再びギュッと抱きしめ合う。

お互いの心臓の音が、心地よく響く。


「静かやなぁ……」


彼がつぶやいた。


「うん……」


さっきまでコントを見ていたせいか、それとも秋の夜だからなのか、はたまたシルバーウィーク真っただ中だからなのか、確かにいつもよりシーンとしているように感じられた。


「時計の音しか聞こえん」


枕元では、一昨年のKinKi KidsCDデビュー10周年コンサート「39」グッズの時計が時刻を示していた。




素直な女になるために……-voice clock



「そやね……」


意識すると、時計の針のカチカチという音が一層大きく響くように感じられた。


「連休中、忙しかった?」


まだ残り1日あるものの、すでに4日は終わっているので、訊いてみた。

行けるかわからないと言っていたのに来てくれ、無理させてるんじゃないかと心配だった。


「うん、まぁ、思ってたよりは大丈夫やったよ。もちろん、普通の土日に比べたら忙しいけどな」

人が休みのときこそ忙しくなるサービス業。

大変だな、と思う。


なのに、こんなに遠くまで来てもらって……。


一度、持ちかけたことがある。

いつも来てもらうばかりで悪いから、アタシがそっちに行こうか? と。


付き合ったばかりのころは、今以上に忙しい部署にいた彼。

身体の無理が利く若いうちに頑張っておこうということだったらしい。


デートの時間も全然取れないので、彼に頼まれて、アタシが彼の地元へ出向いて行くことも何度かあった。

電車とバスをいくつも乗り継ぎ、片道4時間ほどのプチ旅行。

彼の仕事が終わった後、22時ぐらいに待ち合わせ、ホテル(もちろんラブのほうです。笑)に泊まり、翌朝7時ぐらいにバイバイする……。

そうでもしなきゃ、付き合いたてだというのに、半年会えないということにもなりかねなかった。


彼が部署異動をして、時間の融通が多少利くようになってからは、もっぱら、来てくれるばかりになった。

そこで、電話で話しているときに、上記のように持ちかけてみたのだ。

すると彼は、それを拒否した。


「こっちに来たって何もないし、かまってもあげられへんし、やっぱり申し訳ないわ。ホテルもそっちにあるみたいな綺麗なのがないしな(笑) それに、ふだん何もしてあげられへんぶん、行くぐらいはしようと思ってるねん」



うれしかった。

しばらく、次の言葉が出なかったほど。


そしてそれ以来、その話を持ちかけたことはない。



「……うーん、今は10分を4ピリオドじゃなかったかなぁ。何せ俺がやってたころは、今のルールじゃないからな」

「そっか、じゃあきっと、40分やね」

「あとハーフタイムが10分と、インターバルとか入れると、50分ちょっとかな」

「そっかそっか。にしてもさー、軽井沢から代々木まで、50分ちょっとで行けるわけないよなぁ」


話題は、前日に最終回を迎えたドラマ「ブザー・ビート」に移っていた。

彼に訊かれて、最終回のストーリーを説明していたのだった。


かつてはバスケットボールをやっていた彼。

高校も、有名選手を多数輩出しているバスケの強豪校に推薦入学している。

彼曰く、勉強したくなかったからスポーツ推薦で行くしかなかったんだそうですが(笑)

その陰に、後継ぎとして期待されて育ったお兄さんへの反発が見え隠れするんですけどね。



「まぁ、そこは所詮ドラマですから、奥さん(笑)」

「まぁね。でも無理がありすぎる気がして」


ネットの路線検索で調べてみましたが、どれだけ早くても、軽井沢から代々木の国立競技場までは1時間40分……。

絶対不可能やんあせる



「まぁ、それでね、北川景子が到着したときに、ちょうど山Pがフリースローをするところで、北川景子が、『ちゃんと来たから、入れなきゃ承知しないわよ、バーカ!』って言ってさ」

「結局下ネタかよ(笑)」

「え、下ネタ!?」


何のことかわからず、一瞬、ストップするアタシ。

ハッと気がつき、


「もう、下ネタちゃうしー!!」


と、彼の腕を軽く叩いた。


「はいはい、それで?」

「もーーーーー。それでー、山Pがシュートを決めて、最後の最後にブザー・ビートで逆転、バンザイ、みたいな」

「ふっ、ベタやな」

「しかもね、試合が終わってすぐ、みんなが『わーい、優勝やー』みたいになってるときに、山Pが客席に上がってきてさ……」

「あり得へんな(笑)」

「で、『全国大会でバカはねえだろ』とか北川景子に言って、母親とか妹が見に来てるのにさ、そんな公衆の面前でやで、チューしたの」

「うわっ、絶対あり得へん。絶対無理! ようできるわ」


彼、苦笑。


そのまま、負けじとキスをしてきた。




「あー、きもちい……」


アタシが上に乗ったまま、しばし休憩をしていると、彼がそうつぶやいた。


「ん。アタシも……」


彼の唇に自分のそれを重ねる。

すると彼が再び腰を動かし始めた。


そして、その日、3度目の脱力……。


1度目は彼の指で、2度目は彼の舌で、そして3度目は彼自身で。
身体がどうかなってしまったのかと思うほど、ひどく敏感だった。



深夜2時ごろ、目を覚ました彼に再び求められ……。





――もしや、これが寝坊の原因!?


とにかくアタシ、珍しく熟睡していました。

普段、ものすごく眠りが浅く、雨の音でも起きてしまうのですが、その日はケータイのアラームを止めてまた眠ってしまったようです。


上の39グッズの時計で目覚ましをセットしておくべきでした。

あれなら確実に目を覚ましますから。



まぁ、終わったことをどうこう言ってもしかたないので、この失敗を次回の教訓にしたいと思います。

ただ……今夜、彼に会いに行くのですが、ちょっと気恥ずかしくて……。


うーん……。


……。


がんばろ。




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