安全と思われるセキュリティーフリーソフトに潜む罠


パソコンが起動しない!それは、突然起こった。

ネットが不安定になり再起動をしようとするが中々再起動できず
バックグランドで再起動を妨げているプログラムに業を煮やし、
『強制的に再起動』を実行した直後にそれは起こった。

メーカーロゴが表示され、Windowsが起動する画面が表示されて
Windowsのロゴが立ち上がるが、一向にログインの表示が出てこない。

しばらくすると、『システムの修復』または『通常起動』の選択画面が出た。
『システムの修復』をクリックするが、ログイン画面が出ずフリーズ。

電源の長押しで強制終了し、再び起動を試みるも
何度やっても同じ現象でフリーズ。

次に、メーカーロゴが表示されている時にF8を連打し、
『セーフモード』を実行するもある一定の所で先に進まずフリーズ。

仕方なく、電源スイッチの長押しで強制終了し、電源をONにして再度F8連打で
『コンピューターの修復』や『前回正常起動時の構成で起動する』を選択しても
同様の現象でパソコンが起動しなかった。

『セーフモード』で起動すると必ず同じ所でフリーズする事に気づく。
早速、タブレットで検索してみた。

"Windows7 セーフモード classpnp.sys"で検索すると
同じ現象で多くの検索結果が出て来た。
2011年から2014年にかけて、多くの人が被害に遭っていた。

対処法を探ると、パソコンに接続している「USB機器」と「SDカード」を
全て取り外すとなっていた。

この対処法を実行してパソコンが起動したという記事が多かったが、
僕には当てはまらなかった。

それでも、USBに接続している機器を取り外し、
バッテリーや電源コンセントなどを取り外して、
しばらく放電しても何も変わらなかった。

他の原因を必死になって探した。
すると、こんな記事が飛び込んできた。

『仮想ドライブソフト』と『外部サーバー』の文字が。。。

仮想ドライブツール(Deamon Tools など)が悪さをしているという記事だった。

ピンときた。
ネットが不安定になる前に、新しいセキュリティーソフトをインストールしていた。

"COMODO Internet Security 7.0"

超優れもののセキュリティーソフトという事だった。
インストールする前にネットで調べても悪い情報は一つもなかった。

だけど、これしか考えられなかった。

怪しいソフトは分かったが、アンインストールしたくてもパソコンが起動しない。
再度、『パソコンが起動しない』で検索し続けた。

『リカバリーディスク』や『ISOイメージ』、『バックアップ』などの文字が。。。
バックアップの重要性は認識していたが、
『リカバリーディスク』も『バックアップ』もしていなかった。

その後、F2で"BIOS"を初期化しても同じだった。
マニュアルを引っ張り出し、全て試しても同じだったので、
最後の手段でメーカーに『リカバリーディスク』を注文しようとした。

ところが、メーカーは注文書をダウンロードしてFAXでの
受け付けしか対応していなかったのだ。

〇AIOのメーカーである●ONYは、電話での『リカバリーディスク』の対応をしていない。

仕方なく、以前使っていたXPのパソコンを立ち上げることにしたが、
ネットにつなぐ以上、セキュリティーを最優先した。

何故か、契約解除したはずの有料セキュリティーが機能していた。
"なに~"だったが、不幸中の幸いとばかりに重い起動のパソコンが立ち上がるのを待った。
タブレットで納期を確認したら、注文後10日以上掛かるという。

『リカバリディスク』を諦め、新しいパソコン購入を考えた。
下調べをして、量販店に向かったが予算に合うパソコンがなく断念。
店員さんから、情報を聞きだし再度パソコンの修復を試みることにした。

起動が重いXPを立ち上げながら、タブレットで情報の検索をしていた所、
OSが違っても同じWindowsであれば『リカバリーディスクで起動できる』
という情報が目に飛び込んできた。

以前使っていた●AIOのXPは購入直後に初期不良があり、
リカバリーディスクを作成していた。

一か八かで、XPのリカバリーディスクをDVDドライブにセットした。

すると、今までの動きとはまるで違う動作をパソコンがし始めた。
ブルーバックに初めて浮かび上がった文字はすべて英語だった。
タブレットで一文字一文字を翻訳機に打ち込んだ。

翻訳してみると、ソフトのインストールで「感染」の文字が。。。
エンターキーをクリックし、『システムの修復』をクリックした。

数分待っていたら、初めて修復ツールが起動した。
後は、修復ツールに従いパソコンを立ち上げることに成功した。

まず最初にやったことは、今回の原因と疑える要素が多いセキュリティソフトの
"COMODO Internet Security 7.0"をアンインストールし
パワフルスキャンで残骸も全て削除。他のセキュリティーソフトも片端から削除した。

中には、ロックの掛かったセキュリティーソフトが有ったので
ロックを解除できるアンインストールソフト「Unlocker」で完全に削除した。

その後、有料のセキュリティーソフトで確認するとやはりあのセキュリティーソフト
"COMODO Internet Security 7.0"が
セキュリティーでブロックしてあるファイルに1秒毎にアクセスしていた。
常駐ソフトのように他のアクセスを妨げていたのだ。


誤解されたくないのは"COMODO Internet Security 7.0"が悪さをするのではなく、
『仮想ドライブ』にバンドルされたウイルスが悪さをしているという事です。

なので、『仮想ドライブ』を機能に持っているフリーソフトの
インストールは避けるべきかもしれません。

結論を言うと、セキュリティーソフトは有料のものを使った方が安全という事。
そして、セキュリティーソフトはセキュリティー情報の更新を自動でやるか
こまめに確認して更新すれば、一つでも良いという事かな。

あと一つは、動きが可笑しいと思った時は焦らず安定するまで待ってから
再起動をして、その後パソコンをフルスキャンするということ。


次回の記事は、『バックアップ』についてです。

ここ何日も、バックアップに時間を取られ、思うように記事が書けなかった。
その理由もきっと興味を引くことになるでしょう。

誰にでも起こること。

だから、「備えあれば憂いなし」でバックアップをするべきなのです。