最近よくからいも(さつまいも)を見かけるようになったと思ったら、キッチンにも転がっていました。
「いっぱいもらうけど食べこなさないよー」と夫の母が言うので私がいただき、甘露煮に。
そして紫芋パウダーを混ぜ込んだ生地に、そのさつまいもの甘露煮を混ぜ込んでマフィンを焼きました。
写真ではわかりにくいものの、ところどころにうっすら点々と青緑色の変色が見られるのですが、それは紫芋パウダーに含まれる成分がアルカリ(ベーキングパウダーや重曹など・卵などもそうなのですが)と反応するため。
(一番下に、もう少し淡い色で作った時のわかりやすい写真を載せています。これくらいの配合でもそちゃんといもの味が出るのがパウダーの良いところ。そして見た目は残念でも味は美味しいんですよ。)
対処法として変色はレモン汁や酸などを加えてある程度抑えることも可能なのですが、レモンや酢の量が少なすぎると変色、多すぎるときれいなピンク色になるものの酸っぱいなど、その間のちょうど良い量も難しいところ。
そしてその色がどう出るかは配合の割合にもよるところも大きく、使用しているパウダーにもよるかもしれません。
と言うことで私はレモン汁などは入れずに紫芋の色の出方が濃い目の配合で作っています。
紫が濃い目ならそこまで目立ちませんし、さつまいもにも合う黒ごまを散らして、更にわかりにくくしています。
美味しいのに、その性質を知らない人には見た目からおすすめしにくいのがもったいないのですが、逆にハロウィン用の食べるのに躊躇しちゃうような外国のお菓子を見慣れると、このマフィンもこれはこれでありかな?とも思います。
(そこまでグロテスクではないのですが笑)
天然の色ですし、変色も理由がはっきりしている化学変化なので材料自体も安心安全、何より美味しい。
ハロウィンはまだ先ですが、黒ごまのマフィンと合わせてデコレーションしてもよさそう?
一瞬何が入っているのだろうと驚くような、お店で見かけないお菓子を作ることができるのも手作りの楽しさのひとつですよね♪
甘みがない紫芋パウダーを結構な量使うため甘さは控えめ。
もう少し増やしても良いのですが、この量が紅茶や緑茶などのお茶類にぴったり(私の個人的な好みです)。
コーヒーに合わせる場合は、もう少し甘くしたほうが良いかもしれません。
~作り方~
6×H5cmのペーパーマフィンカップ 3個分
または グラシン紙を敷くマフィン型 (7.5×H3cm) 6個分
バター 50g
グラニュー糖 60g
卵 50~55g (M1個)
牛乳 50cc
薄力粉 90g
紫芋パウダー 50g
ベーキングパウダー 3g(小さじ1)
さつまいもの甘露煮 100g
黒ごま 1個分につきひとつまみ
~下準備~
○薄力粉・ベーキングパウダー・紫芋パウダーを合わせてふるう
○バターは室温に戻す
○オーブンを180度に予熱し始める
○型にグラシン紙を敷く(紙型使用の場合は不要)
~材料~
①さつまいもは1cmの角切りにする
→甘露煮を手作りする場合はこちらのレシピを参考に、砂糖は水と同量で煮ます
http://ameblo.jp/lovable-kitchen/entry-11626512490.html
②ボウルにバターをよく練り、クリーム状になれば砂糖を加えて白っぽくなるまでしっかりとすり混ぜる
③卵を溶いてから2~3回に分けて加え、都度よく混ぜて馴染ませる
④ふるっておいた粉の半量→牛乳の半量→残りの粉→残りの牛乳の順に練りすぎないように気をつけつつなめらかになるまで手早くしっかりと混ぜたら、カットしておいたさつまいもの6~7割を加えて崩れないようにスプーンやゴムベラで全体に行き渡るよう混ぜ込む
⑤出来上がった生地をスプーンなどで型に入れ、残りのさつまいもを上面にトッピングしたら、黒ごまを表面に散らす
⑤170~180度に予熱したオーブンで20~25分前後焼成、表面が盛り上がって薄く焼き色がつきはじめたら竹串を刺してみて、生地がついてこなければ取り出す
→割れを出したい場合は180度、あまり割りたくない場合は170度、また型の高さやフィリング、好みの焼き色、オーブンなどに合わせて温度や時間は調整
↑わかるでしょうか、黒ごまとは違う青緑色の模様。紫芋生地の色が薄いと目立ちます。