総務のおばちゃんの思考回路備忘録

総務のおばちゃんの思考回路備忘録

年始から上記テーマにリニューアル予定。あとは、会社で書いた読書感想文とかとか。

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ゴールデンウィークに
佐渡旅行に行った。

その帰りの電車で、一人のおばあさんと出会った。
ビール片手に、つまみを食べてる、白髪のおばあさん。

私は海に背を向ける形で座ってて、そのおばあさんは私のちょうど向かい側。

海がとてもきれいに見える親不知のあたりを通りすぎる時に、
「くぁーっ! 海はたまらんねぇ!最っ高やわ!」
って言って立ちあがって見てた。

ちょっと私と同じにおいがした。(=乗り鉄)
だから、「よく乗られるんですか?」って話しかけた。

それをきっかけにたちまち仲良くなった。(つまりは同じ部類の人間だった。)
75歳ほどで、だんなさんを亡くして10年。とにかく旅行好きの人みたい。

ソビエト時代と、ロシア時代の両方にシベリア鉄道を使って旅行しただとか、
なんか色々すごい話をきいた。歴史を生きるってこういうことを言うんだって。

それで連絡先を交換し、さらに遊びにいく約束もした。それで、この前の日曜日、遊びに行ったんだ。
一人暮らしってきいてたけど、おうちでっかくてびっくりした(笑)

たっくさんお話をした。
こんな話をしてくださった。

なぜ、50年前に『沈黙の春』が書かれていながら、世界は環境を破壊するようなことを繰り返すの? 私は当時、読んで感動したわ! だけど、イギリスが環境を破壊しては改善した後に、日本も同じように破壊しては改善し、今は中国が同じことをしている。前例があるのだから、どうして防ごうとしないの?

富山にファミリーパークという動物園ができる時、自然体系が壊れるからと、富山中心部でデパートから市役所までデモ行進をした。あんなところにキリンやライオンやゾウをおいたって仕方ない、って。ほら見て御覧、今は富山に生きる生物をたくさん展示し始めただろう? わかっていたことなのに。

最近の年よりは受け身すぎる。私の世代だって、もっと自立しないといけない。若い人たちにだけ求めても、こちら側が漫然となにもかも良しとしすぎ。デイサービスなんて特にそうで、あんなサービスに不満も感じず、まんざらでもないって思っているのがおかしいわ。もっと考えないとだめよ。

私に青春時代はなくて、疎開した時にロシア文学の本を友達と一緒に数冊持って行ってそれをとにかく読みこんだ。だから、とにかく、ロシアに旅にいきたかった。そして、色々憤りや疑問をもって奮起する精神を持つようになったわ。青春なんてなかったの。東京の焼け野原から逃げたら、富山でも焼け野原よ。

知り合いの教授がね、東京裁判の傍聴席をたまたまとってくれて、みてしまったわ。日本でどんなに偉いとされた人だって、あんな大きなアメリカ人の裁判長を見たらすくんでしまうわよ。あれはすごい経験だっと私はおもうわ。

わかっている人はわかってる。その人の意見を無視したら、言ったこっちゃない、っていうことがたくさんある。政治家なんてとくにそうで、こすくて、目先の利益ばかりみて行動しすぎよ。

南米いいわよ! そうそう、ワニ食べたの!私がちょうど目の前にあった少年が抱えてる子ワニの写真をみて、「え?まさにこの写真ですか?」と聞くと、そうこれ!これ、この後食べたの!あとね、私、ピラニア釣りもしたわ!ピラニアっておいしいのよねー♪ウフフ

そう! 日曜美術館見てたらね、東京行きたくなっちゃって、あさって行くことにしたの! 美術館巡りしてくるわ。 今、プラン立ててた(笑) え?泊まるところ? ワンルームかりてあるのよ!東京に。



たっくさんの写真をみた。

倒れる前のツインタワー。
移動する前のエジプトの遺跡。それから、当時はいくらでも持ってこれた、ピラミッドの石wwww
パリ チェコ 北欧 スペイン 京都 旭岳
水上で生活する人々 ピラニアを釣って笑顔のその人

とにかくとにかく、
全てがイキイキしていて、
この人の生きてきた人生そのものにあこがれた。

生きるなら
この人のように生きたい。


言葉すべてに力がある。
なぜ力があるのか。それは、経験という裏付けがあるからである。

聞き流したくないと思うほど、彼女の意見は全て経験と知識、それと歴史に裏付けされていて、どこの評論家よりも力があった。

今、一番あこがれている人になりました。また会いたいな。




※ ちなみに、このおばあちゃん、ただの主婦です。