エスパス ルイ・ヴィトン東京 最新エキシビション 『Monuments of Traffic』
2013-05-21 12:00:00 テーマ:エスパス ルイ・ヴィトン東京エスパス ルイ・ヴィトン東京では第7回目となるエキシビションでドイツ出身のアーティスト、トーマス・バイルレを迎えて『Monuments of Traffic(交通のモニュメント)』を開催します。
1937年ベルリン生まれで今年76歳を迎えたバイルレは、1960年代の広告などのメディアアート、ポップアートのパイオニアとして世界的に名高いアーティスト。30年代以上にわたり美術大学で教鞭をとっていたこともあり、多くの世代に影響を与えながらも、これまで日本で紹介される機会はあまり多くありませんでした。
今回は彼の作品が見られるまたとない貴重な機会。キュレーションも彼自身が担当し、会場をミニマルでありながらどこかユーモア漂う空間に仕立てました。
エキシビションの軸となっているのは主に2作品。まず会場に入ると眼前に広がるのは、床置きの巨大な作品『Carmageddon(カーマゲドン)』の一部。ボール紙で作られた無数の自動車道が組み合わされ、広がっています。もともとは2012年にドイツのカッセルで開催された「ドクメンタ(13)」(5年に一度開催される現代美術の世界的な大型グループ展)で強烈なインパクトを放った巨大作品を、今回の会場に合わせて3分の1スケールにしたもの。そこへ今回の展示のためにバイルレ自身が会期直前にちょっとしたユーモアを加え、ここでしか見られない作品に仕上がっています。
その奥、会場中央に置かれているのは、今回新作として制作された“動く彫刻”。スチールの支柱にスピーカーが置かれ、その上にアウディ社製のワイパーが設置されている──という一見すこし奇妙なこの作品、『Conducteur(指揮者)』の名の通り、ワイパーのアーチがリズミカルに動くさまがまるで空間全体を統括する指揮者のようでどこかユーモラスです。
“彼”が動き出すと流れ出すエリック・サティの『家具の音楽(1917)』、そしてそこに混じるワイパーの原音で構成されたミニマル・ミュージックのコラージュが空間に響きわたり、不思議な空気感でそれぞれの作品を包み込みます。
そのほかの作品も、交通量の増加による自然破壊や事故といった一見陰鬱なテーマを扱いながら、それをどこかユーモラスに、時には幼い子供の視点を持ちながら表現。その作風からはバイルレのチャーミングな人柄を感じられることでしょう。
そして今回、もうしひとつ隠れた見どころが。
実は大の親日家でもあるバイルレ。これまでに何度か来日しており、作品とは別に彼が撮りためた写真が会場にコラージュのように貼られています。1970年代に初来日した際に撮影された日本の街並みや道路、また当時世界を席巻したミュージシャン YMOとの貴重なショットも。坂本龍一氏とはその後の来日時にも会うなど、しばしば親交があるそう。日本への親しみと造詣の深さを感じられる貴重な特別展示となっていますので、こちらもぜひご覧ください。
半世紀にわたりアーティスト活動を精力的に続けるバイルレが、エスパス ルイ・ヴィトン東京で演出する、ミニマルでユーモラスな独特の世界観。ぜひこの機会にお楽しみください。
『Monuments of Traffic(交通のモニュメント)』
会期: 2013年5月18日(土)~ 9月1日(日)
12:00–20:00 / 入場無料 / 会期中無休
会場: エスパス ルイ・ヴィトン東京
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7階
お問合せ先:03-5766-1094 (エスパス ルイ・ヴィトン東京)
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