トランジットガールズ Another Story

ドラマ トランジットガールズの未来の物語。

変わらないよ・・・。
私はずっと変わらない。

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「お邪魔しまぁ~す」

匠たちは、しばらく記者たちがいなくなるまで、ゆいのアパートに隠れた。
ゆいは、ドアを閉めると、ドア穴を隠した。

「ゆいちゃん、ごめん。迷惑かけちゃって」
「何言ってんの?私は迷惑だなんて思ってないわ。助けてあげれることがあればこれくらいのこと何とも思ってないよ」

ゆいはカーテンを閉め、紙に『声を出さないでください。聞かれるかもしれないから』と書いて匠に渡した。

加奈子はゆいの部屋を見渡して
「キレイにしてるのね。どっちが家事してるの?」
「ほとんど、小百合です。ご飯も、洗濯も、買い物も」
「ダメじゃないの~」

小百合は笑って
「私がやりたくてやってるんです。ゆいは一生懸命働いて、私は一生懸命家事やって。それでいいんです」
「おねーちゃん思いの妹で可愛いね」

「コーヒーどうぞ。砂糖と、ミルクもありますよ」
「ありがとう♪」

「・・・・シーッ!」
ゆいは、そっと玄関に行き、ゆっくりとドアを開けると、ドア付近で聞き耳を立ててる記者と出くわす。
「あなた!どこの記者ですか?住居侵入で警察呼びますよ!」

小百合はゆいを心配そうな目で見つめる。

加奈子は小百合に
「大丈夫だから。小百合ちゃんにも迷惑かけちゃったね。ごめんなさいね」
「いえ、堂脇さんは、ゆいの大切な友達ですから」

ゆいは、呆れながら座り
「何なのよ!逆に私が撮っちゃえば良かったかな?ねぇ?由美ちゃん、橋本さんといつからの知り合いなの?」
「知り合いっていうか、私の従姉なの。かなさんのお母さんと、私のお母さんが姉妹なの」
「え~~?そうだったの?知らなかった~。もしかして、小百合は知ってたの?」
「うん。知ってたよ。ウィキにも載ってるよ。ゆいは撮影前に調べたりしないの?」
「しないよぉ~した方がいい?小百合~、聖さんの時も言ってくれなかったけどさ~」

加奈子はこの二人の掛け合いが面白くて笑ってしまう。
「ごめんね、あまりにも息がピッタリだから、つい」

ゆいは、その言葉が嬉しくて
「そうですか。ピッタリですか。そう言ってくれて私、凄く嬉しいです」
「ん?どういうこと?」
「私と小百合は実の姉妹じゃないんです」

加奈子は驚いて堂脇を見る。
「由美ちゃん、そうなの?」
「うん。FIVEのライブの帰りにそれとなく聞いた」
「それなのに一緒に住んでるの?不思議よね。でも、言われなきゃ全然分かんない」

加奈子はゆいと小百合のダブルハートを見つけ
「ねぇ?立ち入ったこと聞いてもいいかな?」
「はい」
「葉山さんと小百合ちゃんって、もしかして」

ゆいは小百合を隣に座らせ
「はい。橋本さんが思ってること、その通りです」
「そう。由美ちゃん、知ってたの?」
「はっきり聞いたわけじゃ無いけどね。でもね、ゆいちゃん私のことを深く聞かないでいてくれて。その時に『全てを知るだけが友達じゃない』って言ってくれたの。ゆいちゃん、ホント優しい人なの。小百合ちゃんがほっとかないのも良く分かる」

「葉山さんね、私と古川君の対談の時、終始笑ってくれたのよ。だから久しぶりに楽しかったわ。それで、私、葉山さんのこと覚えてたの。こう言う人が写真撮ってくれたら取材も楽しいのにって」

ゆいは照れながら
「ありがとございます♪」

加奈子はスマホを出して
「LINE交換しない?葉山さんと小百合ちゃんの」
二人は加奈子とLINE交換をした。
堂脇は小百合のLINEを交換すると
「突然、わけのわからないこと送るかもしれないけど、ちょっとだけ構ってね」
「はい♪」


「そろそろ帰らないと。今日は二人とも由美ちゃんのためにありがとう。これからも由美ちゃんと仲良くしてあげてね」
「私たちの方がお願いしたいくらいです」

小百合はそっとドアを開けて、誰もいないか確認すると、堂脇と一緒にゆいが下を向いて出てきた。
案の定、雑誌記者がフラッシュをつけて写真を撮った。
してやったりのゆいは顔を上げて
「小百合、警察呼んで!」と叫ぶ。
小百合は警察に電話を掛ける振りをすると、記者は慌てて逃げて行った。

「葉山さん、凄い。読み通り。匠、早く乗って」

運転席から加奈子が顔を出して
「葉山さんのこと、これから私もゆいちゃんって呼ぶことにする。じゃ~ゆいちゃん、小百合ちゃん、またね。すっかりお邪魔しちゃってごめんね」
「また来てください!その時は二人で美味しいご飯用意しますから」
「うん、由美ちゃんと来るね」

「気を付けて~」

二人は車を見送ると後ろから1台のバンが加奈子の車を付けて行った。
ゆいは慌てて、堂脇にLINEする。

『ヤバい!後ろにバンがついてよ』
『分かった。ありがと!』

ゆいも小百合も、凄く疲れた顔をして部屋に戻った。

「ゆい~、何か疲れたね」
「うん。今何時?え~?もう12時じゃん。小百合、お腹空いたでしょ?
何か作ってあげるよ」
「いい。それより、お風呂入れたから入ろうよ」
「いつの間に!?うん、いいよ」

3人の芸能人相手にヘトヘトな二人。
それでも湯船に入ると、二人は上機嫌。

「あっ!ゆい、忘れてた。明日、バイト休みなの。夜ね、横山さんとパパが、横山さんが前に勤めてた店に挨拶に行くって」
「そうなんだ・・・あっ、弁当箱、出してない」
「後でいいよ。あ~それでね、帰りにパパが『夏休み、毎日バイト来てくれてありがとう』って、ボーナスくれたの。学校始まったら来れなくなるからって」
「そう!小百合は毎日頑張ってたから。良かったね。学校も後期が始まると色々教本もいるだろうから。小百合、出よっか」
「待って。後10分、このままでいさせて」
「うん、いいよ。じゃ~ギュってしてあげる」
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堂脇は、後ろに記者がいることを分かってて電話を掛けた。
もちろん、記者はシャッターチャンスを逃さない。

「もしもし?私。今どこにいる?あのさ~かなさんに会わせたい人がいるの。今から来れる?場所は・・・・それでね・・・」

堂脇が電話を切ると、記者はそのまま隠れて堂脇を監視する。

堂脇は後ろの記者に気付かない振りをして店に戻った。

「ゆいちゃん、ごめんね、余計な気を遣わせちゃって」
「気にしないで。それで、誰を呼んだの?」
「ゆいちゃんがビックリする人。でもゆいちゃんテレビあまり見ないから分かんないかも」

店も閉店時間になり、ここはゆいが払うことにした。
「ゆいちゃん、ごちそうさまです。迷惑かけた上にごちそうにまでなっちゃって」
「いいの。ここに来てくれて嬉しかったから」

「小百合、もう上げるから。いつもありがとう」
「いえ。あっ、お義父さん、実は私、車買ったんです。だから夜はどこへでも小百合を迎えに行けますから」
「えっ?そうだったの?小百合のためにありがとう!」
「小百合にはまだナイショなので」
「分かった。気を付けて帰って」
「失礼します」

二人は店を出て、堂脇の『友達』を待つことに。
その間も、近くで記者が張り込んでいる。

「由美ちゃん、あの記者しつこいね」
「期待させるようで悪いんだけど、すぐ帰ると思うよ。あっ!来た来た」

堂脇に横づけでワンボックス車が止まる。
運転席から出てきた人は、『橋本加奈子』。ゆいが写真撮影したお笑いタレント。

「あっ!橋本さん」
「おっ!あなた、葉山さんでしょ?いやぁ~!ちょっと由美ちゃん、私に会わせたい人って、葉山さんだったの?」
「そうだけど、二人知り合い?」

ゆいは
「知り合いだなんて、申し訳ないよ。以前、雑誌のインタビューで写真を撮らせてもらったの」

小百合が店を上がって、ゆいのそばに来た。
「小百合、橋本加奈子さん。知ってるでしょ?」
「わ~~!本物だ!あっ、すみません」

車で来た相手がお笑いタレントだと分かると、記事にならないと思ったのか記者は帰って行った。

「由美ちゃん、今、後ろに乗ってるから」
「ありがとう」

加奈子はゆいたちに
「良かったら送ってくよ。乗って」
「でも、今、車の中に・・・」
「あ~。由美ちゃん?」
「葉山さんが遠慮してるけど」

堂脇は、二人を車に乗せて、彼氏を紹介した。
「ゆいちゃん、小百合ちゃん、この人が私の彼なの」

その彼はFIVEのメンバー『匠』だった。
「あっ!」
「ども・・・」
「由美ちゃん、そうだったんだ」

一緒に乗ってる小百合は、ゆい以外の人3人が有名芸能人なので、ど緊張したまま目をパチパチしていた。

「さぁ~行くよ。葉山さん、道順教えて」
「ゆいは後ろにいて。私が案内します」

ゆいは、堂脇と匠と話をした。
「由美ちゃん、ビックリしたよ。相手が匠さんだったなんて」
「ごめんね、ずっと黙ってて」
「いいの、いいの。聖さんは知ってるの?」
「うん。匠だからOKしてくれたの」

運転席では、小百合と加奈子がゲラゲラ笑いながら話をしている。
ゆいは、安心して堂脇の話を聞いた。
「今のままじゃ、記者に追われっぱなしでしょ?どうするの?」
「今のところはお兄ちゃんが助けてくれるけど、いつかはバレるから」
「マネージャーさんは知ってるの?」
「うん。でも、社長は知らないんだ」

匠は
「今、由美の仕事が軌道に乗りかかってるから、公けにするわけにはいかないんだ。それにもしバレたら俺のファンが由美に嫌がらせしないとも限らない。俺はそれが一番心配で由美に何かあったら」

その言葉にゆいは
「由美ちゃん、匠さんに愛されてるんだね。でも、本当のファンは匠さんの気持ち分かってくれると思うけど」

前で聞いていた加奈子は
「葉山さんの言う通りよ。匠、いい加減腹を決めたらどう?・・・って言いたいけど、由美ちゃんの仕事もあるしね」

匠の言葉に由美は
「どっちも求めるなんて私には出来ない。どうしたらいいんだろう」

悩む堂脇の顔を見たゆいは
「でもさぁ~。今仕事が頑張れるのは匠さんがいるからでしょ?だったら、このまま付き合って匠さんのお嫁さんになりたいって思ったら、結婚すればいいと思うんだけど」
「うん・・・」

「あっ!やっぱり!。由美、匠、隠れて!」

匠はカーテンをして身を隠した。
「今から、ちょっと撒くから。小百合ちゃん、気を付けてね!行くよ!」

加奈子は狭い路地に入り、住宅街を抜けて記者の車を撒いた。

「葉山さんの家はこの辺かな?」
「その先の右側にあるアパートです」
「あ~ここね。お待たせ」

ゆいは小百合と降りると
「良かったら、コーヒー飲んでいきませんか?まだうろついてるかもしれないから」
「そうね。由美ちゃん、どうする?寄らせてもらう?」
「うん」

ゆいは誰もいないかアパートの周りをそっと確認して部屋に入れた。
「今のうちに。小百合、お願い」
「うん、ど~ぞ」
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ゆいたちはバスを降りて店まで歩いた。
何故か堂脇は下を向いたまま。

「由美ちゃん、帰りはどうするの?」
「ここまで迎えに来てもらおうかな」
「大丈夫なの?」
「・・・・」

店の前に着いてゆいは
「ここ。この2階」
堂脇が見上げ、『割烹 葉やま』と書いてある看板を見る。

ゆいが店に入ると、もう一人男の人が入ってきた。
「こんばんわ」
「ゆいちゃん、いらっしゃい。先生から電話もらってるから」
「そ~だったんですかぁ。ありがとうございます!」

「お~い!小百合、ゆいちゃん来たぞ」

「ゆいちゃん、ここって・・・?」

「あ~!いらっしゃいませぇ~。堂脇さん、こんばんわ♪」
「あっ!小百合ちゃん。ここでバイトしてるの?『葉やま』ってもしかして小百合ちゃんのお父さんのお店?だから何度も来てるって」
「そうなの。とりあえず座ろうか」

小百合はおしぼりを持ってきて
「何飲みますか?」
「私、グレープフルーツサワーで。ビール飲めないの」
「そうなんですか。分かりました!覚えておきますね♪ゆいも一緒でいい?」
「うん。後はいつもので」
「はい!」

堂脇は小百合を目で追い
「小百合ちゃん、いつもここで?」
「うん。バイトが夜の時は私がここまで迎えに行くの。かなり遅い時間だから夜道は危ないし」

「はい、お待たせしましたぁ~。グレープフルーツサワーです」
「小百合ちゃん、元気だね」
「それだけが取り柄なんで。料理、もう少し待ってて」

ゆいの一言で乾杯して飲むと
「由美ちゃん、あのグラビア見たよ。雑誌になると、印象が変わるんだね。昨日早刷りもらってさ~」
「私も、昨日見た。何だか変な気分。次もしまたやることになったら絶対にゆいちゃんがいい。ゆいちゃんの都合が付かなかったら先生かな。それ以外は嫌だなぁ~。
それはそうと、、見た見た、密着。あの子、ドラマとイメージが違って、結構可愛いんだよね。ゆいちゃん、いつから友達なの?」
「最近かな。小百合と同い年だから妹みたいって言うか」

「は~い、お待たせしました。串盛り合わせと刺身盛り合わせです。ごゆっくりど~ぞ~」

「食べよっか」

「ゆいちゃん、ちょっとごめんね」
堂脇はゆいの目の前でLINE を送る。
「ん?」
ゆいの携帯に堂脇からのLINEが入り、こっそり見ると

『今、ゆいちゃんの後ろにいる男、週刊誌の記者。今日ねずっと付いて来てるの。この間は二人で来てて。だからここでは適当に話そう』

驚いたゆいは
『OK!由美ちゃんの今のLINE、小百合に見せるから』

「すいませ~ん」
「ん?追加?」
「あのね」

ゆいは小百合にスマホの画面を見せる。
「はい、かしこまりぃ~。あのね?ゆい、『たこわさ』食べたいんなら口で言って。わざわざ私にLINEしてどうすんの?今読めないし」

奥に入った小百合はゆいにLINEをした。

「ん?」
『ゆいは飲み過ぎるといろんなこと喋っちゃうからほどほどにね。さっきの件分かったから』

「はい、たこわさです。他、何か注文ありますか?」
「由美ちゃん、何かある?」
「じゃ~ね~鶏と大根の煮込み」
「豚肉バージョンもあるの?私、それがいい」
「グラス空くけど、追加する?」
「今度はカルピスサワーにする」
「私も同じで」
「ちょっと待っててね」

ゆいはたこわさを真ん中に置いて
「私、数ヶ月前まで別のスタジオにいたんだ・・・・」
ゆいはこのスタジオに入るまでのことを堂脇に話した。
「先生は、私の思っていること全てを分かってくれて、自分のところで勉強しなさいって言ってくれたの。最初は独立するつもりだったけど、そんなことを思うと必ず誰かが『ここにいなさい。絶対に良いことがあるから』って。
最近、お仕事もらうようになっていろんな人に出会って、由美ちゃんと友達になって、やっぱりここにいて良かったって、思うようになったの」

「は~いお待たせしました。カルピスサワー2つと煮込み2種です」

ゆいはジョッキのサワーを一気に半分も飲んでしまう。
「ゆいちゃん、そんなに一気に飲んじゃダメだよ」

小百合が来て堂脇に耳打ちをした。
「良いんですよ。そんなこともあると思って、ゆいのジョッキの焼酎は薄目にしてあるの。殆どジュースです。帰り私が困るから♪堂脇さんも、帰りはバスと電車でしょ?飲み過ぎはダメですよ」
「ありがとう♪小百合ちゃん。ここの閉店時間は何時?」
「9時です」
「分かった。ありがと」

「ゆいちゃん、お酒弱いの?」
「あんまり強くはない。でも、雰囲気が好きでつい飲んじゃう」
ゆいは、煮込みをつまみながら、後ろの記者の様子を伺う。

「由美ちゃん、明日、ドラマ出るんでしょ?どうなるのかすっごく気になるんですけど!」
「ここまで出かかってるけど、言えないのよぉ~」
「明日の週だけなの?」
「えっと、明日と、次の週は決まってる。内容は気持ち悪いくらいドロドロだけど、現場は明るかったよ。今回、映ちゃんとの絡みが結構あるの」

「そうなの?実は私、殆ど見てないんだ。明日は見るよ・・・ねぇ?何か私、全然酔わないんだけど」

「ゆいちゃん、ちょっと電話してくる。ゆいちゃんに会わせたい人がいるんだ」
そう言って、堂脇は外へ電話を掛けに出た。
それから後ろにいた男は会計を済ますと、堂脇を追って外に出た。
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