トランジットガールズ Another Story

ドラマ トランジットガールズの未来の物語。

変わらないよ・・・。
私はずっと変わらない。

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今日の予定は、ゆいが先に上がって晩ご飯の支度をしたら小百合を迎えに行くはずだった。

ところが予定にない撮影が入ったのと、小百合の図書館での用事が思いのほか早く終わったことで、結局は待ち合わせて帰りに二人でいつものスーパーで買い物をする。

 

「小百合、冷蔵庫のメモって何が書いてあったっけ?」

「え~~~っとね。お米と、後は・・・何だっけ。忘れた」

ゆいは必要な材料をカゴに入れ、お米のコーナーで足を止める。

「小百合、お米さ~、ちょっと良いのにしない?これ、新米だし。今だけだよ」

「そうだね。ゆい、選んで」

ゆいは迷っていつもより300円高い米5キロを手に取った。

「あっ、思い出した。味噌だ」

後は、ワゴンに置いてある割引商品を品定めして会計を済ます。

 

家に帰ると、ゆいは早速取り掛かる。

今日の晩ご飯は『餃子』

以前、小百合の為に一人で挑んだが上手く包めなかったのかこれが失敗。

今日こそはと、朝からこの時間を待っていた。

 

「ゆい、私は手伝わないからね。お願いしまぁ~す」

小百合は、ご飯を炊いて、今のうちにお風呂に湯を張った。

「ゆい、今日のご飯はいつものだからね」

「食べないの?」

「だって、まだ残ってるんだもん」

小百合は支度をゆいに任せると、こたつにノートを広げた。

黙って書き始めた小百合を横目に、ゆいはせかせか手を動かした。

 

さて、いよいよ餡を皮で包むが。

手先がどうも覚束ない。

ゆいは小百合をチラ見するが、頑張って欲しいと思う小百合は気付かない振り。

包むことに苦戦してるゆいに、小百合は隣にきてゆいに教えた。

「こういう時は、周り全部に水をつけて・・・うん。で、親指をねこうして・・・そうそう。

ふちを押さえるの・・・うん♪じゃ、次」

ゆいは小百合に教えてもらいもう一度やってみた。

「こう?」

「そうそう。キレイじゃん。後は任せた」

 

小百合はこたつに座り続きを始めるが、やっぱりゆいの隣にいたいと思い片付けて台所へ行く。

「ん?小百合、今日はもういいの?」

「うん。いーの。お味噌汁作る?」

「うん♪」

 

ゆいは餃子を焼き、小百合は味噌汁を作りながら、今日の出来事を話した。

「小百合、あの人知ってるかな?西永虹って女優。今日来たんだけどね。最初全然喋んないの。

全部マネージャーが返事して。

でね、予定じゃなかった撮影を始めるのに、たーちゃんの名前を出したら上機嫌になっちゃって。

どうも、たーちゃんのメイクの仕方を真似してるくらいのファンだって」

「えっ?ファン?へぇ~。たーちゃんって業界じゃ超有名なんでしょ?」

「うん。本当は東京に拠点を置くはずだったけど、先生が引き抜いたんだって」

「でも、たーちゃんはそれで良かったのかな?」

 

ゆいは、フライパンのふたを開けて、「で~きた♪」と皿を持ってきた。

「よっ!」と掛け声を出して、ひっくり返す。

「どうどう?良いんじゃない?小百合~」

「上手に出来たじゃん!美味しそうだよ♪」

 

『いっただっきまぁ~す♪』

小百合はゆい特製の熱々の餃子を口にした。

「・・・うん!美味しいよ!お腹を空かせた甲斐があったよ」

「いけるいける。もう自信持っていいかな」

「うん。また今度お願いします♪」

 

小百合が2個目の餃子を口にすると小百合の携帯から音が聞こえた。

「ん?私かな?」

それはユイからで、『お食事中でしたらごめんなさいね❤』と来た。

そして一緒に画像が。

 

小百合はその画像を見て『わぁ~❤❤』と凄い笑顔になった。

ゆいは、小百合のその笑顔が気になるが、凄く喜んでる顔を見て、何だかビミョー。

「ヤダァ~ユイちゃん。ありがとう❤絶対絶対保存しておくよ!」

「小百合、どうしたの?」

「どうしようかなぁ~見せようかなぁ~やめようかなぁ~」

ゆいは、興奮した小百合を見てその画像が健斗だと思い、「もういいからご飯食べなさい」と言う。

それでも小百合は、なかなかスマホを置かない。

「小百合、怒るよ!」

小百合は怒った顔のゆいを見て、『ごめんなさい』と言うどころか、その画像を指で広げてみたり。

「小百合?ユイちゃんは何を小百合に送ったの?」

 

小百合はご飯を頬張りながら餃子を食べると「仕方がない。ゆいにも見せてあげる」と言ってゆいに見せた。

「えっ?」

ユイから送られた画像は、今までケーキを食べる度にユイに送った画像を全部使って加工して1つの待受けサイズにした物だった。

今までユイに送った枚数は全部で8枚。

ニッコリ笑ってるものから、クシャクシャな笑顔、舌をペロッと出してるものまで。

『ホントは、昼休みに送っても良かったけど、絶対に騒ぐと思ったから、今送ってみた。

感謝しなさいよぉ~』

 

これではご飯の手が止まる小百合に怒るに怒れない。

 

『ユイちゃん、あんがとう!保存確定!絶対消さないから!ゆいに見せたら固まってたよ♪』

 

小百合は嬉しいが、こんなゆいの表情をユイしか知らなかったことに何だかビミョーな気持ちになる。

『こんなゆい、私見たことないんですけどぉ!』

 

それでも画面のたくさんのゆいを見てやっぱり顔がほころぶ。

「ゆいがいっぱい❤」

「ユイちゃん、恥ずかしいよぉ~。小百合、それ待受けにするの?」

「画面いっぱいのゆいだもん・・・でもしない。ユイちゃんも分かってると思う。

私は、ゆいが寄り添ってくれてる写真が良い」

 

ゆいは顔を真っ赤にして、最後の1個を食べた。

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今日の晩ご飯の担当はゆい。

何を作るか決めてはいるが、時間が間に合うか微妙。

今、打ち合わせの真っ最中。なのに、ゆいの頭の中は仕事を上がってからのことでいっぱい。

 

ゆいの目の前には有名女優の『西永 虹』が座っている。

さすがに、ゆいも知っている女優だ。

事務所を移籍して新たに宣材写真を撮るということでここに来た。

マネージャーに就いた馬上が西永の代わりに全て受け応える。

隣で、西永は笑うわけでもなく、何を思ってるのか今一つ分からない。

 

「すみません、少々お待ちください」

ゆいは席を外してたーちゃんのところに行った。

「たーちゃん、今手空いてる?ヘアメイクお願いしたいって言ったら出来るかな?」

「良いわよ。誰?」

「西永虹さん」

「は~い」

 

ゆいは戻って席に座ると今から撮影を勧める。

「今、スタジオが空いてますしヘアメイクもいますので、これから撮りますか?着てらっしゃる服も白で洒落てるので」

「誰がメイクしてくれるの?」

ここで初めて西永が喋った。

「清水達雄と言う物ですが」

「もしかして、たーちゃんって人?お願いします!」

「わっ、分かりました。では、案内します」

 

ゆいは、西永を案内してたーちゃんを会わせた。

その間、さちと瞳にお願いをして準備を始める。

 

ゼミが終わった小百合は図書館に入り、必要な本を何冊も持ってきては広げるが、今日ばかりは量があり過ぎる。

どうにもならないので、受付のおねえさんに聞いた。

「あの~。資料本のコピーってやってもいいですか?」

「良いですよ。ただし、出来ない物もあるので。どの本ですか?」

小百合はコピーしたい本を全部持ってきた。

「この中の数ページなんですけど」

お姉さんは、本を捲り確認すると「大丈夫ですよ。申し訳ないんですが、コピーをする際は私も立ち合わせていただきます」と言ってくれた。

「ありがとうございます!」

おねえさんの名前は『伊田さん』

 

小百合は6冊分の本のコピーを始める。

おかげで小銭で脹れた財布がスッキリ。

「最初からこうすれば良かった」

一幸がいつ現れるか分からないので、警戒しながらコピーを続ける。

「たくさんコピーされるんですね」

「はい。ゼミのレポートに必要で。昨日までずっとここで書いてたんですよ」

「知ってますよ♪よくお見かけしてたので」

 

気付けば80枚近い枚数のコピーになり、どう持って帰ろうか迷う。

「良いものがあります。待っててください」

しばらくすると、伊田さんはコピー全部が入るほどのファイルケースを持ってきた。

「丸めるのも何ですから、これ使ってください。返してくれるのはいつでも良いので」

「良いんですか?ありがとうございます!」

小百合は、伊田さんの好意に甘えケースを借りた。

 

コピーしきれない部分をノートに控えると、ゆいに連絡を入れる。

ゆいの撮影はまだ終わらない。

タイミングを見計らい、小百合に返信した。

『終わらないからおいで』

 

「行く!行きますよぉ~❤終わらないってことはもしかして、ゆいの撮影姿が見られるのかな?」

 

ゆいに逢いたい小百合はすぐに片付けると、伊田さんにお礼を言って図書館を出た。

そしてすぐそばのスタジオに猛ダッシュで走っていった。

 

「こんばんわ!」

「あれ?小百合ちゃん!どしたの?」

「あきさぁ~ん♪図書館の用事が早く終わったから、ゆいと帰ろうと思って」

「今、まだ撮影中なんだ。1番のスタジオね」

「分かりました。先生は?」

「いるよ。今、ボーっとしてるから」

小百合は第1スタジオに入り、ゆいの後ろ姿を見た。

『ゆい~❤カッコいい~❤❤❤』

今日もカッコいい後ろ姿を目に焼き付けて、先生の所に行って挨拶をした。

 

「とんとん・・・失礼します」

「は~い・・・あらぁ~小百合ちゃん。ゆいさん迎えに来たぁ~?ちょっとお菓子食べてかない?ゆいさん、まだ終わらないから」

「いただきます♪」

 

小百合は先生と近況などの話をする。

「小百合ちゃん、そう言えば成人式はどうするの?」

「地元で集まります。あ~、あの。お願いがあるんですけど」

先生は小百合が何を言いたいのか分かっていて、早く聞きたいのか身を乗り出す。

 

「あの。成人式の写真をここで撮って欲しいんですけど、いいですか?あと、図々しいついでに着付けと髪も・・・」

「OK!OK!任せなさい!着付けは加藤ちゃんがいるし、髪とメイクはたーちゃんがいるから」

「ありがとうございます♪」

「でも、振袖は?どこかで用意するの?」

「亡くなった母の振袖があるのでそれを着ます。足りないものは明日実家に帰って確認しようかなって」

 

小百合が先生と話してることをあきから聞いたゆいは、撮影が終わったことを先生に伝えに来た。

「先生、終わりました。小百合、来てたんだね」

「ゆい、成人式のこと先生にお願いしたから」

ゆいは、改めて先生にお願いをする。

「すみません。よろしくお願いします」

「うん。でも、小百合ちゃんを撮るのはゆいさんよ。家族写真は私が撮らせてもらうけど」

「ありがとうございます♪」

 

仕事を上がったゆいは、今からスーパーに寄ると言う。

「明日の分も買い物してく?」

「う~ん。多少は。でも、今日の晩ご飯は決めてあるんだ。リベンジしたいから」

リベンジと言われ、小百合は何を作ってくれるのかすぐに分かる。

 

「ゆい、楽しみにしてるよぉ~」

「分かっちゃった?うん、今度こそ、上手く作るからね!」

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ユイ、菜々と明日の約束をした小百合は、次の授業のため移動するが、亜衣と弥生はもう来ていて、やっぱり後ろに座っていた。

いることに気付いた小百合は、亜衣には申し訳ないが気付かない振りして席に着いた。

何だか、弥生の行動に勝手に振り回されているような気持ち。

 

この曜日の講師は、殆どボードには書かない。

なので、一字一句・・・一字はないが、聞いたことを片っ端からメモらなければならない。

小百合はこいつの授業が一番嫌いだった。

 

ゆいは、後半の打ち合わせが2本。これが終われば来週は少し打ち合わせの本数が減る。

1本目は、以前CDジャケットの撮影に来たことがある16歳女の子3人グループの『Lunarルナー』。

今回は、雑誌の企画で3人のトークを企画している。

なので、本人たちが来る必要はないのだが、3人はゆいに会いたいと言ってマネージャーと一緒に付いてきた。

 

「おはようございます」

マネージャーの吉村がスタジオに入ると、後ろから3人が顔を出す。

「あ~っ!葉山さぁ~ん」

「あっ、おはよう♪、純夏ちゃん、初海ちゃん、鈴菜ちゃん。元気だった?」

『はい!』

「初海ちゃん、足はもう大丈夫?ケガした時はちゃんと言ってね」

「はぁ~い♪」

 

ゆいは、雑誌編集、担当、スタイリストと名刺交換すると、大まかな流れを聞く。

4人で話し合いをしてる最中、3人は壁に掛かっている額縁の写真を見ていた。

純夏は朝焼けの写真を見て、2人を呼ぶ。

「ねぇ?これって誰が撮ったんだろう?凄くない?」

純夏はゆいに聞こうと振り返るが話し込んでて聞けない。

 

そこに用事であきが戻ってきた。

純夏はあきを呼んで、誰が撮った物なのか聞いた。

「あ~、これ?ゆいちゃんだよ。今年の6月に1か月ニューヨークに行っててね」

「何か映画のワンシーンみたい・・・」

 

純夏は、打ち合わせ中のゆいに話し掛けた。

「葉山さん、この写真ってゆいさんが撮ったって。あの、インスタに上げてもいい?」

「うん、いいよ♪お願いがあるんだけど、スタジオ名のタグをつけて欲しいな」

「はい!」

ゆいの許可を取ると、スマホで額に入った写真を撮った。

そして。ゆいのお願い通り、タグも付けた。

 

打ち合わせが終わったゆいに純夏が寄ってきた。

「葉山さん、すご~い」

「一応、プロの端くれですから」

「だよねぇ~ねぇねぇ、名前、ゆいちゃんって呼んでいい?」

 

二人のやり取りが聞こえた吉村は「タメ口は止めなさい!」と大声で叱る。

「私なら気にしてないので、いいですよ。でも他の方々にはダメですよ」

 

午後一番の講義が終わった小百合は、亜衣に声を掛けず教室を出た。

今までがそうだったのだから、小百合にとっては今さらであって。

亜衣は小百合を探すが、もう出て行った後。

「ねぇ?弥生。私が小百合ちゃんと友達になったの気に入らない?」

「別に。亜衣は小百合ちゃんといた方が楽しい?」

「だって、色んな人と友達になりたいじゃん。弥生はそう思わないの?」

弥生は、亜衣がいれば他に友達は要らない。だって亜衣のことが好きだから。

亜衣も弥生から突然キスをされ、気持ちは分かっている。

でも、受け止めることは出来ない。

 

「亜衣は小百合ちゃんと外で会ったりしたことあるの?」

「ないよ。でもLINEとかするし今度スイーツのお店行こうねって手紙書いたりしたよ」

「そうなんだ」

弥生は自分の知らないところで亜衣が小百合とコンタクトを取ってることが気に入らない。

それで小百合を嫌うのはお門違い。

「弥生?私、小百合ちゃんと話しちゃダメなのかな?」

「・・・好きにしたらいいんじゃないの?」

「じゃ~どうして私を小百合ちゃんから遠ざけるの?」

「好きにしたらいいじゃんって言ってるでしょ!」

 

小百合がいれば『私のことでケンカしないで』と言えるんだろうが、ただ、このフレーズは異性の取り合いで聞くセリフ。

 

小百合は、ゼミが始まるまで、一人ゆいとのLINEを読み返していた。

二人のLINEの内容は、とても人様には見せられない・・・恥ずかしいことも送ってるから。

「今頃、打ち合わせなのかな?」

小百合は、『今、ゼミの教室で教授が来るのを待ってるの』とノートを広げた机の写真を撮って、ゆいに送った。

 

ゆいはちょうど純夏たちを見送る頃。

「では、次回よろしくお願いします」

「ゆいちゃん♪またねぇ~」

 

直後、小百合からLINEが入り、直ぐにチェックをする。

「こんな感じにノートを広げるんだ。いつもこうやって授業を受けるんだね。そっかぁ~」

『小百合~今打ち合わせが終わって、お見送りしたとこ。後1件で終わるよ~。

いつもそんな感じなんだね。結構明るい部屋っぽいね』

 

すぐに帰ってきたゆいの返事。

ゆいから返事をもらった小百合は、弥生のことでイラついた気持ちが晴れた。

「普通の返事だったけど、何だか気分がスッキリした。もう考えるのよそう」

 

ゆいは送ったメッセージに既読が付くと笑顔でスマホをポケットに入れた。

そして大きく背伸びをすると、次の約束の関係者たちが入ってきた。

「おはようございます。お待ちしておりました」

 

ゆいが商談席に案内してる頃、ユイはスマホの画像を見ながらひとりニヤニヤしていた。

「我ながら、なかなかの出来じゃない?さて、これをいつ送信しようか。これ見た小百合ちゃんを見てみたいよ」

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