前回の記事で出てきたのは「小周天の初動の回転」というお話でございます。
大砲からちゅどーんと打ち上げられて、ぶいーんて上がってひゅいーんてもどってくる弾があるんですけれども、打ち上げるときに変な回転がかかっていることが多いですよ、ということです。
小周天を流れる精はまーっすぐ美しく清らかなのがいいのです。
いや、まーっすぐというのは間違いでした、経絡はクネクネしていますので、まーっすぐではありません。
でも、きれーいなクネクネをスルスルと心地よく流れていくのがいいのです。
回転レシーブはかっこいいし、回転かけたカーブを投げてストライク!ってのはチョーかっこいーのですが、胞中から体内へと放たれます小周天の初動に回転がかかっているのは、とてもおススメできません。
まっすぐな道をガンガンぶつかってゴリゴリ削りながら進んでいく訳ですから、経絡だって歪んでいってしまいます。
残念ながらこの現象も、長い精神的なストレスの蓄積によって起こってしまうようです。
・自分の力で生きていないというストレス
・誰かから支配、監視、干渉、管理をされているというストレス
・支配、教育、世話、誰かの生活のための労働をしたくないというストレス
・自分の力で他人を生かしたくないというストレス
これらのようなストレス傾向がありますと、総合的なバランスによって、右回転だったり左回転だったりするのです。
人生はどーしよーもないストレスだらけなのですけれども、
回転のないリニア(直進的)な精の流れがおススメなのでございます。
小周天の初動の回転、これは10代以降から兆候のあらわれることがあります。
体の外側だけではなくて内側までゆるめまして、安静時の自然呼吸において発動する小周天の流を感じられる人は、さらにゆるめてみて、ご自身の体内を上がってくる小周天の波動の回転を身体で感じてみてくださいませ。
ゆるみの得意な人で回転がかかっていますと、
・下から任脈または督脈を上昇してくる波動の回転を身体で感じて、上半身がいびつにクネクネしはじめる。
・身体の使い方のクセや筋肉バランスのわるさとの関連を感じる。
・なにもしていないのに体内にある不快な偏りの様子を自己理解する。
なんてことになるかもしれません。
つづく。