こないだの土曜日のことです。
一日、ぽんっと日程が空き、以前から一度行ってみなくてはと思っていたところへ行くことにしました。
朝の7時ごろの雁戸山遠景。
夜明けの雁戸山

この日の朝は晴れて冷え込みがありました。
山形駅の上空には秋らしい雲がかかっておりました。
山形の青空

朝の山形駅です。静かですね。
朝の山形駅

山形から新幹線に乗ります。う~ん、久しぶりのような気がしますが、前回に乗ったのがいつだったか思い出せません。なんだか色合いが以前とは違っています。
つばさ

この日は、三連休の初日ということもあってか新幹線はたいへんな混雑で、当日に切符を買い求めたものですから、指定席などは当然無く、デッキに立ったまま本など読みつつ過ごしました。
ここ数年は、クルマを運転するのがほんとうに苦手になってしまいました。たまに列車に乗ると、本を読めたり、うとうとまどろんだりできるのがよいなあ、なんて思います。

で、思いのほか早くに大宮へ到着しました。山形からは約2時間30分ほどでした。
クルマだと自宅から鳥海山のふもとへ着くか着かないか、という時間で埼玉に着くのだから驚きです。
大宮駅までは2時間30分

大宮駅へ降り立ったのも久しぶりでした。
しかし、こうしてホームのあたりなど見回してみると、視界の中に植物質のものが全くありません。なにもかも、コンクリか鉄かプラスティックでできているようです。あえて探すとなると、植物質のものは通行人の木綿の衣類くらいでした。
植物質のものが全く無い

そこから別の線に乗り換えて、数駅を過ぎて目的地最寄の駅へ。
しかし、一人でも乗換えがスムーズにできました。自分の成長にびっくりしました。
(実は、乗りたい線のホームがわからずに数回往復しましたが)
ここは北本というところの駅です。駅から出ると、歩道に屋根がかかっており、天井が木のようでした。上部が分岐している支柱は樹木をイメージしているのでしょうか。ちいさな街路樹などもあり、ようやくほっとしました。
北本駅の屋根

駅前は思ったよりも静かであまり人通りも無く落ち着いた雰囲気でありました。
街の様子や立地からすると、ここはおそらくは東京都心のベッドタウンのような感じなのでしょう。ぼくの訪れた土曜よりも、平日のほうが駅などは混みあうのかもしれませんね。

道に沿って植えられた街路樹は、ずーっとサクラです。ヤエザクラと木の名前の書かれたプレートがさげられておりました。電線に掛からないように剪定してあるのか、ちょっと変わった樹形に思いました。
駅前の通りのサクラの植栽

道沿いのおうちのお庭や駐車場のはじっこに、キクの花が散見されました。どうもこれは食べるのには適してはなさそうだと思って見ていたのでしたが、この日の夕方に会ったこちらの友人に聞くと、埼玉ではキクの花は食べないということでした。幾種類かのハナアブたちが暖かな陽射しの中を活発に飛び回っておりました。
キクの花

サクラの街路樹の足元には幾種類かの刈り込んだ垣根になっていて、サザンカの花がぽつぽつと咲いておりました。
サザンカ咲く

もう少し進むと、学校のような建物があり、そちらから伸びているサクラの枝はいつも見るような枝ぶりに近いものでした。
サクラの並木

サクラの葉は、まだオレンジ色なのでしたが、はらはらと落葉が始まっている様子でした。
サクラの葉というと、秋には真っ赤に紅葉をして色合いも鮮やかなものだと思っているのですが、どうも様子が違っておりました。
これも後で会った友人に聞くと、こちらのサクラは赤くはならないのだということでした。不思議なことですが、おそらくは冷え込みが足らないのでしょう。

このあとも道端の草など眺めつつ太陽の方向を頼りに目的地へ向かうのでした。