【今日の1曲】The Who "My Generation" | メンズファッション大革命



さて16SSコレクション、いかがでしたでしょうか?

さっそくではありますが、
そのものずばりテーマになっているこの曲を。

少し昔話をすると、
ぼくがモッズのスタイルに最初にハマったのは18か19のころで、
ピタピタの3つボタンスーツ(光沢感のある明るいネイビー)
にチェックのボタンダウンシャツ、細いネクタイ、
先の尖ったヒール高めのウィンクルピッカーシューズと、
まさに典型的なモッズスタイルでキメていた時期もありました。

10代の特権と言うべきか、このころはモッズにハマればモッズ一筋、
パンクにハマればパンク一筋、テッズにハマればテッズ一筋、
カート・コバーンにハマれば…もういいや、とりあえずそんな具合で、
あらゆるスタイルを貪欲に(しかもごく短期間のうちに)吸収して、
自分自身のスタイルを模索しているような時期でした。

やがてはそれらを単体ではなく、
ごちゃ混ぜにミックスしてしまうのが自分のスタイルになったことで、
以降は「いわゆるモッズ」というような格好をすることはありませんでしたが、
それでもモッズの精神は自分のスタイルの根幹として、
強く根付いていくことになりました。

先シーズンのグラムロック同様、
ずっと自分の中で大切にしてきたモチーフをコレクションとして発表できることは、
ひとつの達成とまではいかないまでも、単純に嬉しく、清々しい気持ちです。

ただ、ぼくは懐古主義者ではないので、
往年のスタイルをそのまま再現することにはいささか抵抗を感じるし、
またわざわざ自分がやる意味もないと思うのでしませんが、
かつてそのファッションとともに存在したはずの精神なり、
時代の空気感なり、そういう目に見えない「匂い」みたいなものを、
現代のスタイルに落とし込めたらいいなと思っています。

この2シーズンのコレクションは、
いわばそういうものに意識的に取り組んだコレクションだったのですが、
みなさんの目にはどう映ったのか…やはり気になるところです。笑

機会があれば(受注会の時とか!)ぜひ、教えてください。

さすがに超有名な曲だけにいくつも動画があったんですが、
これは当時の空気感が一番よく感じられるなぁと思ったので、
お時間のある時にでも、よかったら観てみてください。

それにしても「The Who」って、
なんとも人を食ったネーミングですね(^^;


シンヤヤマグチ