感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
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スキー場に集う若者…と言うには少しトウが立った人々の群像劇を、連作短編形式で描いています。リア充ウェーイ系に近い人達の話なのでインドア派の自分にはこの話がどこまでリアリティーがあるものか測りかねるところはありますが、それぞれのお話に仕掛けがあり、それぞれに楽しめました。実際そこまで普段みんなハカリゴトを巡らしてるのか?とかそんなにサプライズ大好きなのか?とか疑問は残りますが。
 
特に最初と最後のゴンドラのお話は、緊迫感というかいたたまれなさというか、居心地の悪さというかが半端じゃないですね。どちらの状況も実際に体験すれば、脂汗ではすまない、体中の震えを抑えられないんじゃないかと思います。命がかかっているわけでもない状況でここまで追い詰められ感を出せるのはとてもおもしろいと思いました。
 
完全な善人は出てきません。みんな何か腹に一物抱えてて、でも悪意ではないんだけども何か企んでるって感じで。まあ現実もそんなもんかもしれないなという気はします。うまくハマればいい話になり、大きく食い違えば犯罪になってしまうかもしれない危うさを含んでいるように思います。
 
この小説の感想をチラッとみたところ「東野圭吾っぽい重厚感がない」とかの感想を見かけますが、昔から東野圭吾を読んできた者にとっては、意外な評価ですね。かつて東野圭吾と言えば「出版はコンスタントに出来るけどビッグヒットのない重版のかかりにくい作家」というイメージで、とにかく色んなテイストの小説をいわば書き散らす勢いで書いてきた作家という認識でした。とんでもなく軽いPOPなものからとんでもなく重いものまでなんでもござれな。「白夜行」「新参者」「ガリレオ」あたりでベストセラー作家として評価が変わったんでしょうね。
 
この小説はPOPな東野圭吾なんですが、そりゃ「白夜行」を求めてこれを読んだら批判したくもなるかと思います…けどこのタイトルでそんな重い話ってありますかね?
「雪煙チェイス」なんかも同じように低評価になってたりしますが、「タイトルを見ろタイトルを」と言いたいですね(笑)
 
まあ、超重い泣ける話を期待しなければ十分楽しめる1冊。スキー・スノボが好きな人ならより一層楽しめる作品です。
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