手術当日


手術は口からするとの事で器具を歯に当てて口を開けてかき出すとの事。


アデノイドと扁桃腺の両方を取り出す。


9:30手術スタート予定で、私は8:30頃病院に着いた。


長女はまだ寝ている。


9:00長女起床。


看護士さんが麻酔の前に飲む飲み薬(飲むと少しボ~っとするらしい)

を持ってきた。



長女:「薬は飲めへ~ん。」



ママ:「先生に治してもらうのに眠たくならな治してもらわれへんやろ。

    これ飲んで口からシューってするやつ(吸う麻酔)で寝るねんて。

    寝たら、先生が治してくれるねんて。」



看護士:「甘い薬やから大丈夫。」


嫌々ながらもゴクゴク!


長女:「おいしくな~い」騙されたとでも言うような顔。


甘くなかったようだ。



それから、10分程で子供の移動ベットが部屋に運ばれた。



ママ:「これに乗っていくねんてぇ。おもしろいなぁ。乗ってみて。」


長女:「うん。」といって嬉しそうに乗り込む。



にこにこ顔でエレベーターへ・・・心が痛い・・・



エレベーターの手前で看護士さんが「部屋でお待ち下さい。」


親はここまでとの事。


部屋で待つ間、私は動物園の熊のように右へ左へ、ウロウロ。




ママ:「まぁ、落ち着きや。コーヒーでもいれようか?




こんな時、男は何の役にも立たない・・・私だけ?


ママも気にはなっているが、ドンっと構えている。・・・パパは助かる。


9:30スタート。待つ事1時間10分。


この時程待ち時間がすごく長~い時間に感じられたことは無かった。


10:40長女が帰ってきた。


長女の細い腕には点滴の管、痛々しい。


ぐったり・・・でも、それは麻酔が効いている為だ。


看護士さんがベッドへ移動させてくれた。


長女:「うぅ~ん。わ~ぁ。」声にならない力ない声でうなされている。


意識は無い。



ママがすかさずベッドに上がり長女を抱きしめる。



ママ:「もう、終わったからな。安心していいよ、ママやで。」とやさしい声。


長女:「うぅ~ん。わ~ぁ。」




再度、力ない声で少し暴れた。


パパ:「パパも居るで。もう、大丈夫やで。」


こんな時、気の利いた安心させる為の声をかけられない。


パパ:「よう頑張ったな。」が精一杯である。


ママはその後もずっと愛しそうに長女を抱きしめていた。



(よう頑張った。と、ホンマにママには感謝)続く・・・