2009-09-29 13:51:34 posted by logoandweb

映画「おくりびと」を観て〜本木雅弘の似顔絵

テーマ:映画・TVドラマ
映画「おくりびと」は、周囲でも評判が良く、その上アカデミー賞受賞ときているので、期待に胸をふくらませてシルバーウィークにテレビで観ました。
いろいろな見方のできる映画だと思いますが、私には「自分のシゴトとは何か?」という問いかけをされている気がしました。

幼い頃からチェロを弾き、東京でプロ奏者として(おそらく)誇りを持ってシゴトしていた主人公の小林(本木雅弘)さん。しかし楽団が突然解散することになってシゴトを失ってしまいます。1800万円(!)で購入したチェロを売り払い、妻(広末涼子)と故郷の山形にUターン。奥さんは今時なwebデザイナーをやっているという設定でしたが、東京から山形に引っ越してwebデザイナーを続けるのは現実的には大変でしょうね。意外と競合の少ない地元で営業した方がシゴト取れるかもしれませんけど。映画ではwebデザイナー・ヒロスエのことはあまり拾ってくれなかったので、よくわかりません。
新聞の求人欄(?)で、「旅のお手伝い」というシゴトを見つけた小林さんは、履歴書をもって早速面接に行きます。これが実は、納棺師というおシゴトだったという。もちろん未経験で納棺士というシゴトに対して思い入れも何もなかった小林さんですが、社長(山崎努)の強引さと高給に惹かれてシゴトに就くことになります。
実際はどうなのか知りませんが、この納棺師のシゴトが「死人で儲けてる」などと白い目で見られる描写が続きます。妻(母になっても少女っぽさを残す広末)にも「汚らわしい!触らないで!」などと言われ、しまいにはブチ切られて実家に帰られてしまいます。
それでも小林さんは、経験を重ねていくことで、プロとしての毅然とした態度で納棺のシゴトをしていきます。

ロゴ&ウェブデザイナー!-本木雅弘の似顔絵
本木雅弘(モックン)の似顔絵

東京のオーケストラで活躍するチェロ演奏家という華々しい職業から一転、田舎で葬儀屋の下請けの納棺師になった主人公。切羽詰まって始めた納棺のシゴトでしたが、徐々にプロ意識に目覚め、誇りを持って自分の存在をかけて取り組んでいく姿勢には、心を打たれました。

人はパンのみのために働くわけではないとか、好きなこと、得意なことをシゴトにしなさいという人がいます。それはまっとうな意見ですが、好きなことをシゴトにしている人よりも特に好きでもないことをシゴトにしている人の方が多いのではないでしょうか。実際のところ本人が好きとか嫌いとかよりも人の役に立つこと、社会に求められていることを淡々と黙々とやって、相応のオカネをいただくのがシゴトだと思います。

脚本のあざといところやベタな展開が少々気になりました(偉そうにすみません)が、気合いの入ったモックンと貫禄たっぷりな山崎努の納棺の演技はこの映画の見所です。もともと青木新門氏の著作「納棺夫日記」に感銘を受けたモックンが立ち上げた企画だそうなので、モックンのテンションはさぞ高かったでしょうね。

私の場合、「自分のシゴトとは何だったのか?」という問いに明確な答えを持てないまま、おくりびとに送られてしまいそうな予感もします(笑)。

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