『2016年度末のご挨拶』 | 想いの道 ~会長の独り言~

『2016年度末のご挨拶』

この間お正月を迎えたと思っていたら、もう三月に入ります。三月は我が社にとっての年度末です。皆さんのご家庭でもお子さんの卒業進学と嬉しいような、気忙しいような落ち着かない時期になりますね。この三月を皆さんが見事に立派な仕事ぶりで乗り切って頂くと、二〇一六年度は良い決算が待ち受けることになります。その先には皆さんが待ちに待った社長とのハグが、春の訪れとともに実現する運びになります。「ハグよ来い、早く来い」と皆さん一日千秋の想いで待っておられることでしょう。ただここに来て、現場のあちこちで小さな不適合が続いています。行動の基本ABCを疎かにしたことが原因の出来事です。今一度、基本に立ち返ってつまらない事故や不適合を起こさないように致しましょう。

『千早振る 神代に植えし 箱崎の松は久しき 標しなりけり』

 この歌は『法印行清』という歌人が詠んだものです。先日親しい知人からこの歌をメールで頂きました。一九九九年七月一日に我が社の社名が「末永通商」から現在の「ロジテム九州」に変わった時に、皆さんと筥崎宮に会社繁栄を祈願致しました。お祓いの後全員で記念撮影をしましたが、実はその場所が本殿前の右側にある見事な松の前なのです。その松こそこの歌に詠まれた松で、横に記念碑が立っております。社長の想い一九九九年八月号にその時の事が詳しく語られております。知人はこの記事を目にして私にメールで知らせてくれたのです。皆さんももう一度一九九九年八月号に目を通して頂きたい。こんな目出度い歌を私もすっかり忘れておりました。今年の新年祈願に筥崎宮にお参りを致しましたが、この松の事はすっかり頭から抜けており、横を素通りしてしまいました。誠に申し訳ない事でした。我が社の行く末を喜んで頂いている記念の松なのです。四月からスタートする新年度には今一度祈願に参り、この松の前で記念写真を撮り、松に感謝の意を捧げましょう。我が社の旧本社の住所は「社領」でしたが、この「社領」と言う地名も実は筥崎宮と大いに関係があるのです。もともとこの地は筥崎宮の領地でした。神社の領地だったので「社領」と言う地名になったのです。そして新本社の地名もまた「箱崎ふ頭」と筥崎宮にゆかりの場所です。このように強いご縁で結ばれている筥崎宮のその本殿前に我が社の行く末繁栄を喜ぶ歌と松が存在するということは何と喜ばしく、目出度い事でしょう。今後は事あるごとに筥崎宮にお参りして、この松の前で感謝と行く末の繁栄を祈願することに致しましょう。

 このように社長の想いの過去の記事には、その時その時の大切なメッセージが盛り込まれています。現場の皆さんはパソコンを開いて過去の記事を見る機会もなかなか持てないでしょう。若い管理者の皆さんも入社以前の古い記事は見たこともないでしょう。折に触れ過去の記事を読み返して、何か心に触れる記事が有れば、現場の皆さんにも紹介して下さい。「温故知新」、古きを訪ね新しきを知る良い材料になりますよ。

 春の訪れと共に、二〇一六年度が終わり二〇一七年度がスタートします。有終の美を飾りましょう。