芸術館復活記念公演「新・幕末純情伝」・・・


なんと愛すべき、そして熱い、馬鹿ばっか!

幕末の乱痴気騒ぎに乗っかった馬鹿ヤロウたち。


使命のために笑って死に、役目のために砂を噛んで生き残る。


誰かのために斬る馬鹿、誰かを想って斬られる馬鹿。


真摯に人を想い、呆気ないほどストレートに命をかける馬鹿。


国に恋した純情馬鹿どもの、狂おしいくらいの情熱が、

じわじわと伝わってくる空気感。


それこそがこの舞台に流れ、漂うオーラ。


ホンネをぶつけ合わずに斬り合いなど出来ない。


オトコとオンナが愛し合わない国に未来など ない。


斬り合い、愛し合う世界にだからこそ新しい何か・・が生まれる。


龍馬と総司のラヴ&ピースは、20世紀のアメリカ・・・ジョンとヨーコに受け継がれ

いまだこの世に留まり、漂っている。


そしてボクは・・と言えば、

龍の血がいまだ絶えずに存在していると思える根拠が

あの、最後の暗転の間に在るような気がして仕方がないのだ。











男とはなんぞや??

・・と言われると、思い出すのは

「男は優しくなければならない、優しくなければ生きてゆく資格がない・・・」

という、某角川映画での高倉健サンのセリフ。


大事な誰かを護るための優しさを武器に変えて、

古来から男は闘ってきた。

力の有る者は刀や弓に、アタマの有る者は戦略で。


思えば「気遣い」とは、良く言や「優しさ」、悪く言や「戦略」。

侍にしろ、任侠に生きる輩にしろ、永田町の国会ナントカ・・の先生方にしろ、

欲望に素直な男たちの気の回る事、しがらみにうるさい事といったら

ま~ハンパない。


堪え難きを堪え、忍び難きを忍んで戦術を巡らし

ここぞ・・の時にチャンスをモノにする男・・・

歴史を検証するに、そんな男が天下を取ったり名を残したり・・・

それを「侍」とか「大和ダマシイ」とか呼ぶのなら

たしかにその通りかも知れないけれど、


ヘタレ・・と呼ばれよ~と、草食系と言われよ~とも、

「オノレが傷つかない強さより、誰かを傷つけない強さ。」

あの時、健サンが言ってた「男の優しさ・・」とは

ひょっとしてそうゆうコトだったンぢゃないか!?と。


解ったトコロで今のオノレとのギャップが簡単に埋まるべくもないンだけど

日々、そっち方面へ自分のベクトルを進めるべく、

イモムシの歩みでジリジリ・・這い回ってるヲイラを知ってるのは

やはりヲイラしかいなかったりするワケなのだ!?


だから・・・ガンバレ、ヲレ。





ドアノブに触れるだけ、ボタン1つ押すだけのキーレスエントリー。

ひと月に一度の給油で事足りる燃費。

ガソリンさえあれば電気を生み出せる発電機みたいなクルマ・・・


人の生活を豊かにするために英知を結集させて作られた

「簡単便利・・」な道具(ツール)たち・・・

何気にボクらはそれを「安全・・」なモノと誤解してはいないだろうか!?


人知を尽くした道具でも100%の安心や安全はない事。

それを扱うボクらニンゲン次第では神にも悪魔にもなる事。

それはクルマでも原発でも。


安全神話・・を信じて危機管理や扱いを「なおざり」にする

その心構えこそが実は危険の最たるモノ。

使う側の注意に勝る安全はないのだ。


そもそも神話とは、人の創り出したおとぎ話に近い神様のおハナシ。

安全神話・・なんて言葉には「絶対・・」どころか、

ノンフィクションに足る裏付けさえもない事を


ボクらはきちん・・と自覚しなければイケナイ。

使うにしても止めるにしても。