森順治バイオグラフィー〈9〉現在、そして… | ジョン・コルトレーン John Coltrane

森順治バイオグラフィー〈9〉現在、そして…

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コルトレーン、ヘロインを断つ 目次


ジョン・コルトレーンのプロフィール(take1)



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森順治バイオグラフィー〈9〉



森順治バイオグラフィー


〈1〉中学まで…フォークとの出会い

〈2〉高校~上京

〈3〉八王子アローン、クインビー、草野球と忌野清志郎

〈4〉集団疎開、生向委、騒(がや)、友部正人、遠藤ミチロウ

〈5〉天野主税とのデュオ、榊原康博とのデュオ

〈6〉かわせみ座、金井勝作品、みつまめ遊戯団ラオス・ツアー

<7>中原宙 and デメ・バンド、尾嶋優のmoai、堀切信志、望月+沫山、そして大沼志朗―フリー・ジャズへの復帰

<8>多摩音楽講、於武蔵小金井アート・ランド


のつづき



フリー・ジャズ、フリー系の即興のマルチ・リード奏者森順治の軌跡を駆け足でざっと辿る簡易バイオグラフィーです。現在の主だった活動と特筆すべき最近のセッション。(敬称略)




Junji Mori alto sax & Onuma Shiro ds-森順治09



以上、現在までの森順治の歩みを音楽を中心にごく大雑把ながら追ってきた。


現在メインとなっている森順治のパーマネントなバンド、ユニットは、大沼志朗の M.A.S.H.Double Snares Kick(&ときどき森+大沼デュオ)、堀切信志とのサックス・デュオ中原宙&デメ・バンド、そして2010年に開始された雨宮拓、池上秀夫とのトリオの4つ、ということになろうか。



M.A.S.H. at 七針
M.A.S.H.
森順治(reeds)、雨宮拓(p)、大沼志朗(ds)




Double Snares Kick!
Double Snares Kick
森順治(reeds)、井上尚彦(snare)、大沼志朗(snare)




Mori & Horikiri Sax Duo at Violon
森順治+堀切信志 Sax Duo




Mori & Amemiya & Ikegami 於町人
森順治(reeds)、雨宮拓(key)、池上秀夫(b)





それらに加え、山崎比呂志のグループへの参加、ヒゴヒロシ宅“シューミー”朱美のグループやセッションへの参加が目立つ。


また須郷史人(ds)(+河野康宏(g)のトリオ)や本多滋世(ds)(+カイドーユタカ(b)のトリオ)等、若手が率いるグループへ加入。それらは「バンド」として本格的に始動しつつある。




フリーへの復帰後、上記以外で目についたセッション、活動を挙げておこう。


原田依幸の大怪物団への参加。本人、堀切信志、小林やすたか、鈴木放屁等、参加者に質すも最初がどの時点であるかはっきり分からない。小林氏によると、原初的な形態は1997年頃には既にあり、石巻で10人程の編成だった模様。そもそもの始まりはオフ・ビート・レーベルによるチンドン関係のイヴェント、高円寺円盤での企画だったらしい。



2006年に撮られた映画『ハブと拳骨』(*)で深田太郎(阿久悠の息子)による2曲に参加。キャバレーのシーンでアルト・サックスを吹いている(チャプタ2で2度。ただし吹き替え)。


(*)公開は2008年。監督:中井庸友、出演:尚玄、虎牙光揮、宮崎あおい、石田えり、音楽:田中雄一郎。



ジョン・コルトレーン John Coltrane-ハブと拳骨
『ハブと拳骨』




2007年3月10日(*)と翌2008年3月21日(**)、地球屋でのダモ鈴木との2度のセッションが興味深い。3月10日の映像がyoutubeにある。ソプラノがいい感じ。


EXPERIMENTAL!! ダモ鈴木 LIVE @ 国立地球屋


(*)Damo Suzuki/vocal, Hiroshi Higo/bass, Daiji Okai/drums, Junji Mori/sax, cat-rat/shyth.


(**)1) 森順治/cat-rat/muupy/鈴木一奈美/関根真理/ダモ鈴木、2) 加藤崇之/中島さち子/ヒゴヒロシ/山本達久/ダモ鈴木



集団疎開『その前夜』CD化記念、梅津和時+森順治 Duo、2006年11月3日、国立ノートランクス。画家高木俊宏氏 によるライヴ・レヴュー あり。聴いてみたい! 再びこのデュオが組まれることを切望して已まない。

そして記憶に新しい、原田依幸+森順治 Duo、2010年10月22日、なってるハウス。「2010年10月22日(金)なってるハウス」 参照。これもまた聴いてみたい! 再びこのデュオが組まれんことを。さらには2011年2月3日、森順治+原田依幸+山崎比呂志というフリー・ジャズ・ファン垂涎の組み合わせ。「2011年2月3日 なってるハウス」 参照。もちろんこれも!



今後について


「再結成」ということでは全く無くて、集団疎開のメンバーで「今」またやってみたい。それぞれがいろいろ経てきた上で、「今」やるとどうなるのか、何かを試みてみたい。「いい意味で遊んでみたい。」がしかし、一人ひとりにはアプローチできるのだが全員一緒というのはなかなか難しい、とのこと。




それから…


ジャックスやアングラ・フォークをフリー・ジャズのキナ臭さも加味してカヴァーするバンドをやってみようか…、という話も出ておりますが、どうなりますでしょうか(聴いてみたいでしょ?)。




森順治、現在のアルト


以前は入手したらそのままで、それしか知らなかったが、堀切氏と知り合ってからいろいろ変えるようになった。

3年ぐらい前(?)、或いは去年、一昨年ぐらい(?)に、それまで使っていたマウスピースを野外コンサートで紛失。控室が暗かったため仕舞い忘れてその後出てこなかった。堀切氏に初めてメンテナンスしてもらったマウスピースで、それが非常に良かったので惜しまれる。2008年か9年。ストリームライン。エボリン。それが一番気に入っていたので落胆も大きい。以来、似たようなのを購入するが及ばない。今は模索中。


現在使用しているアルトのセッティングはどちらかといえば「狭めの硬め」だが、標準的。


・セルマー…マウスピース: ランバーソンの6番、ブリルハート‐エボリンの3。


・コーン…マウスピース: トナリンのストリームライン。堀切氏にリフェイスしてもらったので口径・大きさはわからない。


リードは共通で、今は定まっていない。ジャバの3、3半(以前はバンドレン)。




…森順治バイオグラフィーは取り敢えずここで終わる。非常に中途半端な終わり方だが、森順治のミュージシャンとしての活動は現在進行形であり、今後もまだまだ続くのだから中途半端なのは当然のことなのだ。


最後に再び橋本丈の詩を引いて締め括っておこう。



ただひたすらに明日へ明日へ
理由なんか今は放り出して
いつかは必ずわかるものだから
ただ今は歩き続けよう


一緒に今船をこぎ出そう
明日を探す旅に出よう
見渡すばかりの水晶の海へ
見渡すばかりの水晶の海へ


(「歩き続けて」「水晶海源」、橋本丈『青織り』より)




森順治ディスコグラフィー

森順治のプロフィール
森順治2011年7月~8月のライヴ・スケジュール





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