タワーリング・インフェルノ(初回限定生産) [Blu-ray]/ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
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 THE TOWERING INFERNO 

1974年アメリカ映画 20世紀フォックス・WB  カラー 165分

監督 ジョン・ギラーミン アーウィン・アレン

出演 スティーブ・マックイーン ポール・ニューマン ウィリアム・ホールデン フェイ・ダナウェイ フレッド・アステア リチャード・チェンバレン ジェニファー・ジョーンズ ロバート・ワグナー ロバート・ボーン O・J・シンプソン スーザン・ブレイクリー スーザン・フラナリー ドン・ゴードン



地上135階の超高層ビル、グラス・タワーでは、落成式のパーティが行われていた。関係者は勿論、市長や上院議員(ロバート・ボーン)も出席しての大規模なパーティだった。ダグ・ロバーツ(ポール・ニューマン)は、このビルの設計者で、恋人のスーザン(フェイ・ダナウェイ)と共に出席の予定だった。しかし、ダンカン社長(ウィリアム・ホールデン)の娘婿ロジャー(リチャード・チェンバレン)が、経費を下げようと安い部品を使ったために火事が起きる。やがて、火は高層ビルを飲み込み始め……。



ポセイドン・アドベンチャー 』と並ぶパニック映画の金字塔です。



当時、2冊のビル火災を描いた小説がありました。20世紀フォックスは、『The Glass Inferno』を、ワーナーブラザーズは、『The Tower』を映画化しようとしていたのですが、同じ時に同じ内容の作品をぶつけあうのも何だから、一緒に作ってしまおう!ということで生まれたのが、この大作です。



 大スターだったスティーブ・マックイーンとポール・ニューマンの共演も話題で、どちらの名前を先に出したほうがいいのか迷った制作側が、右と左に分けて、さらに高低の差をつけて同格にした、という話も聞きました。他にも、ウィリアム・ホールデン、フレッド・アステア、ジェニファー・ジョーンズなど古い映画ファンなら泣いて喜ぶ名前から、ロバート・ボーンやロバート・ワグナー、リチャード・チェンバレンなどが出演していました。


この映画は中学3年の頃、TV放映で見て、はまりました。圧倒的な迫力と人間模様、当時既に映画ファンを自認していた私には、豪華キャストも魅力でした。確か、前後編に分けての放映で、次週が待ち遠しかったものです。


この映画で、リチャード・チェンバレンを知った人たちは、彼から悪役の印象を払拭出来なかったそうですが、 私は、その前に映画館で観た『シンデレラ』でリチャード・チェンバレンを知って、王子様のイメージが強かったので、悪役は何だかピンとこなかったです。



この映画で、一番心に残るのは、大スター、フレッド・アステアとジェニファー・ジョーンズとのほのかな愛。「リゾレット!」と呼ぶアステアの声はいつまでも心に響くものでした。



 そして、さらにそりゃあハンサムだったロバート・ワグナーの「僕は学生時代陸上部だったんだ(でしたっけ?)」ってところ。あと、マックイーンがエレベーターで部下を…(これ以上はネタバレになるので言えない)ってところと、ポール・ニューマンがジェニファー・ジョーンズと子供たちを救い出すところ、など実に見どころの多い作品でした。

 

 でも、一番格好良かったのは、やはりスティーブ・マックイーンでしょうね。命を張って、火の中に飛び込む消防士。彼に憧れた殿方も多かったことでしょう。アメリカでは最も尊敬されている仕事という消防士さんたちの、命を賭けた活躍には、私も感動しました。



『タワーリング・インフェルノ愛のテーマ』もヒットしました。やはり、正統派のパニック映画には、劇中歌がないと、という見本です。



 高層ビルから出火する恐ろしさ、火事の際エレベーターを使わないこと、などいろんな教訓もくれました。

ただ、この映画を観てから、展望エレベーターが駄目になって極力乗らないようにしていたのですが、良く通っていたデパートの一番上にある映画館には、展望エレベーターで行くしかなかったので、いつも冷や冷やしながら乗っていたものです。



 そんな思い出がいっぱい詰まった映画。何度でも見返したい、何度見返しても飽きない名作です。



トレイラーです。