視覚障害者が自転車の楽しさを感じることのできる2人乗り用自転車「タンデム」の普及を目指す動きが広がりつつある。11日には、平城遷都1300年祭のメーン会場となる奈良市の平城宮跡でもタンデムを紹介する企画が予定されており、関係者は「タンデムを大勢の人たちに周知したい」と意気込んでいる。

 タンデムはサドルやペダルを複数装備した自転車。後ろに乗る人はハンドルを操作する必要がなく、視覚障害者も乗ることができる。ただ、運転が難しく公道での走行は、奈良を含めほとんどの都道府県で認められていない。

 そのなか兵庫県では、タンデムの普及活動が熱心なこともあり、平成20年7月、県の道交法施行細則が改正され、タンデムの公道での走行が認められた。

 兵庫県障害者タンデムサイクリング協会は県内外で活動を展開。昨年、大阪府で開かれた「水都大阪2009」では21台のタンデムを貸し出したのに続き、11日に平城宮跡会場で行われる「奈良サイクルフェスティバル」にも参加することとなった。

 フェスティバルではタンデムに乗る催しが企画されているため、奈良県サイクリング協会のメンバーが事前に、兵庫県尼崎市の武庫川河川敷で開かれた講習会に参加した。初めて体験した京都府南山城村のマッサージ師、新山太美子(たみこ)さん(61)は「女性ラグビー選手やサッカー少年のかけ声、鳥の鳴き声、電車の音が次々に聞こえてきて楽しかった」。

 奈良県内でタンデムのイベントは初開催。同県サイクリング協会の近藤一郎理事長は「タンデムの認知度は低いが、実績を重ね、奈良でも公道での走行を可能にしたい」と話している。

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