Cafe latteのブログ

本日はデモンズ3とそのロケ地をご紹介いたします。

前回に続き「デモンズ」とはほとんどつながりのない「デモンズ3」の紹介ですが、通常のデモンズが悪魔化する人間であるのに対し、こちらは本物の悪魔が登場いたします。

また閉鎖空間で繰り広げられる惨劇がデモンズシリーズの売りですが、本作は大聖堂が舞台。巨大な閉鎖空間と化した大聖堂内で悪魔から逃れるため脱出を図るなんて、もう涎ものですわ^^

カトリック教会もよくこの映画を作ること、また舞台装置として既存の教会の使用を許可したものだと感心します。というのもこの映画、魔女狩りが惨劇の発端として設定されており、キリスト教会の過去の過ちが無実の人々を悪魔に変えてしまったとも取れる内容で、どちらかと言えば宗教に否定的な構図です。


この映画、ゴシック建築、悪魔、ミケーレ・ソアヴィ、キース・エマーソンと私的には堪らない組み合わせの映画でございまして、ヒエロニムス・ボスの「快楽の園(Garden of the Earthy delights)」やブリューゲル(父)の「叛逆天使の墜落(The Fall of the Rebel Angels)」に描かれているようなコミカルな悪魔たちが登場します。

本作も他のデモンズシリーズと同じく「デモンズ」の名を冠しているもののつながりはございません。当初「デモンズ3」は飛行機の中で悪魔が増えていくという1&2よりもはるかにスケールの小さい作品として企画されていたようですがボツったようです。

そして新たな企画として立てられたものが「La Chiesa」こと「デモンズ3」。いやはや、ボツって本当に良かった。そのおかげで駄作が生まれずこのようなダークゴシック調の稀有なホラーが生まれたのですから…

簡単なあらすじ

魔女狩りの嵐が吹き荒れる中世のドイツである村がチュートン騎士団によって壊滅した。
悪魔崇拝者だと決めつけられたためである。更に騎士団が彼らが蘇らぬ様、遺体を埋めた穴の上に十字架で封印を施し、その上に大聖堂を建築した・・・

時代は流れ現代、あの惨劇の地には見事な大聖堂が立っていた。教会に司書として赴任したエヴァンは聖堂の地下に安置されていたバフォメットのレリーフに興味を持ちうっかり悪魔の封印を解いてしまう。


エヴァンが悪魔に取りつかれるシーン。幻想的で好きなシーンです。

エヴァンが封印をといてからというもの聖堂関係者の周囲で不可解な出来事が起き始めた。ある者は人格が邪悪になり、またある者は悪魔の幻影に恐怖した。

聖堂の世話係の男の不可解な自殺をトリガーとして大聖堂は封鎖され、訪れていた観光客ともども関係者たちは閉じ込められてしまう。この聖堂は悪魔が復活した際、聖堂内から外界に一歩も出れない様仕掛けがしてあったのだ。

聖堂に住むガス神父と世話係の娘ロッテは大聖堂の秘密を解くため、また巨大な閉鎖空間と化した大聖堂から脱出するためアレコレ頑張るのでした。


悪魔を封じ込めた教会の外観部分はブダペストにあるマーチャーシュ聖堂。
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聖母マリアに捧げられた大聖堂であり、内部は涙が出るくらい美しいです。
本当によくこの映画の撮影に外観部を使うことを許可したものだ…


■マーチャーシュ聖堂公式サイト

この他劇中ブダペストの大変美しい街が出てきますが、中でも夜のセーチェーニ鎖橋(一番上の写真)はため息が出るほど美しい。というのもマーチャーシャ聖堂も含め、ここらあたりは「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」として世界遺産にも登録されております。



ラストシーンの崩壊した教会はドイツハンブルグの聖ニコラス教会。

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第二次世界大戦時に空爆されその大部分を失ってしまいました。
修復の可能性はあったようですが、結局修復されず現在の形で残されたようです。
よく撮影許可取れたな…とこちらも関心してしまう。

どことなく我が国の原爆ドームと同じく戦争の悲惨な爪痕として忘れまいとするハンブルグの街の人々にとっての悲しみのモニュメントのように感じます。
辛うじて被害を免れた鐘楼では今でも毎日12時になるとカリオンの演奏が行われ美しい音色でハンブルグの街の人々に時の訪れを告げています。


聖ニコラス教会のカリヨンの自動演奏。

カリヨンとはラテン語の“四個で一組”を意味しており、15世紀ベルギー、フランダースで誕生しました。シリンダータイプのオルゴールのもとになった楽器といわれており、最も古いものは12世紀初頭に建てられたベルギーブルージュの鐘楼のようです。


ブルージュの鐘楼。脅威のメカニズムとしか言いようがない!

特にオチはないけど今回はここまで!
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