ナをコモエちゃんは訓練後に順調に消費していくのか。森鬼には二重の恐怖かもしれないなあ。
「思い出した。バナナって一回実をつけたら確か後は枯れるだけだったような……」
「!? う、うわ、ああああああ!?」
「っ!?」アディダス 靴
意味を成してない叫び声。頭を抱えて嘆いているな。人の言葉を遮ってまで叫んでそれか。絶句するコモエちゃんは何か少し可愛い。
でも、種以外で増やすやり方なんて……。
識を見る。
だが首を横に振るだけ。まあ当然か。彼は土属性の専門家であっても植物に詳しい訳じゃないし。農業に土魔法を使ったのだって亜空に来てからだって言っていたから。
どうなんだろう。
パイナップルなんかは親木の脇から吸芽って言う子どもが生えてくるからそれを使って増やしたり植え替えたり出来るんだけどな。だけどバナナがそうだっていう保証は無いし。ちなみにテレビ情報。
同じ熱帯っぽい雰囲気だからいけるのかな。
うむーーー。
「やはり一年で枯れてしまう木でしたか。何となくですが、皆からもそうではないかと意見が出ていましたが」
エマも残念そうだ。森鬼ほどでは無いにせよ美味しいという認識はあるんだろうね。
木を見て多年生か一年生かある程度想像出来るってすごい経験だと思う。オークにはプロがいるのか?
何とかしてあげたい所なんだけどなあ。
……吸芽と同じで確証は無いけど、接木も一応種を使わない方法ではあるか。親和性とか問題もあるから必ず出来る類のものでも無い上に僕が知っているのは数種類しか無い。一応の技術としては話す意味もあるか。
「ああ、その。確実じゃないんだけどね? 僕が知っている方法でだと……」
吸芽と接木についてエマと森鬼に説明していく。adidas originals
エマはどちらかと言うと接木に興味がありそうな気配だったが、森鬼はどちらも熱心に聞き入ってくれた。何だか、森鬼って種族が僕の話を真剣に聞いているって新鮮に感じるな。コモエちゃんもコクコクと頷いているけど、「なるほどなー」ってレベルだろうね、この娘の場合は。
一言一句漏らさない、そんな決意が見てとれそうな彼は、説明が終わるとエマと接木について協力をお願いした上で、持ってきた場所に既に吸芽が出ていたのかもしれないと仲間に連絡して跳ねる様に走り去ってしまった。コモエちゃんもそれに続いて駆けていく。
「大分、ここに来た頃の森鬼とイメージが違うな」
「巴様や澪様、それにコモエ様に相当育てられているようですから。ええ、それはもう……」
「は、ははは……」
「若様、とても興味深いお話ありがとうございました。接木は私どもでも色々活用できそうですので試してみようと思います」
「どうぞどうぞ。それにしても、吸芽の事は図鑑に載ってなかったの?」
「ええ。若様が目を通した項目以外は図鑑と言っても穴あき白紙が散見していますから。書物そのものではなく、記憶からの復元なので当然なのですけれど」
なるほど。
確かに記憶から起こしたなら覚えてない事はともかく見てない部分は空白だよね。
しかし森鬼。バナナが好きだとは……。多分亜空にしか無いと思うんだけど、これ以上弱みを増やしてどうするんだよ。
巴にバナナを取り上げられて泣きながら訓練する光景が今から目に浮かぶな。どこまでも哀れな。
何の解決にもならないだろうけど、後でモンドにバナナを差し入れるようエマに頼んでおいてやるか。
ドワーフの作業場に来るのは本当に久しぶりだな。
火を使う鍛冶仕事ばかりじゃないとは言
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