啓示13章-(1)致命的な打ち傷を受けながら回復する野獣の頭の実体を再考する | ヨハネのブログ

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啓示13章-致命的な打ち傷を受けながら回復する野獣の頭の実体を再考する

 

 今回の記事では、啓示13章の海から出て来る野獣の一つの頭である致命的な打ち傷を受けながら回復する野獣の頭を再検討したいと思います。

 

 

啓示13章で海から出て来る野獣に七つの頭がありそのひとつは致命的な打ち傷を受けます-その頭は何ですか

 

 

(1)啓示13章の海から出て来る複合の野獣は何を意味するか

 

 

 私は、以前、啓示13章の致命的な打ち傷を受けながら回復する野獣の七つの頭のうちの一つとは、南の王米国を意味しているとみなしてきました。今回、その解釈を詳細に再検討してみました。その結果、米国を確かに含みますが、もう少し、広範囲の諸国家を意味しているのではないかと考えます。

 

 

 まず、聖書は、ひとりの神の霊感を受けた本ですから、聖書中の預言は書かれた年代が隔たっていても、統一した音信を伝えているはずであり、いくつかの預言には整合性があるはずです。似通った特徴は、同じことを意味しているはずです。そして、ダニエルの預言に登場する野獣と啓示の書に登場する野獣には似通った特徴があります。

 

 

Lehigh Valley, PA

聖書はひとりの神の霊感を受けているので各預言書は互いに説明し合っているはず

 

 

 

 

 まず、ダニエル7章の海から出て来る四頭の野獣は、①ライオン、②熊、③ひょう、④十本の角のある恐ろしい野獣です。その四頭の野獣はバビロン、メディア・ペルシャ、ギリシャ、ローマとその後継国を表わしています。(ダニエル7:2-4)ローマの後継国の中には、米国と、ヨーロッパ諸国も含まれます。それらの世界強国は、人類の歴史の中で、世界最強の軍事力を振るってきた軍事強国です。

 

 

ܥܝܪܐܩ - Own workダニエル7章の最初の獣はバビロン

 

 

Persian Empire, 490 BC, showing route of Cyrus the YoungerXenophon and the 10.000 Legend: ━━━ Route of Xenophon and the 10.000 ━━━ Limits of the Persian Empire.    Expansion of Empire.    ?

 

Fabienkhan

二番目の獣ペルシャ帝国-中東北部とエジプトと西アジア諸国を含む

 

 

Thomas Lessman (Contact!)

三番目のひょうのギリシャは今のギリシャと中東と西アジア諸国を含む

 

 

 

 Aregakn at en.wikipedia A referenced map of the Roman Empire at its greatest extent in the 2-3 cc.

 

 

The Roman Empire at it's greatest extend.

ダニエル7章で四番目の獣ローマ帝国の最大領土-地中海沿岸諸国と中東諸国の北部を含む

 

Glrx

ローマ帝国の後継国に米国も含まれるので南の王はダニエル7章の四番目の獣に含まれる 

 

 

 

 しかし、啓示13章では、その頭のひとつが致命的な打ち傷を受けることになっています。ヨハネは、「その頭の一つがほふられて死んだかのようになっている」のを見ましたが、「その致命的な打ち傷はいえ」ました。(啓示13:3)

 

 

(2)啓示13章の海から出て来る獣の七つの頭はそれぞれ何を表わすのか

 

 

 啓示13章の海から出て来る野獣は、「十本の角と七つの頭があり,その角の上には十の王冠」がありました。(啓示13:1)ダニエル7章の四つの獣は全部で七つの頭を持っており、啓示13章の獣の頭のひとつひとつは、ダニエル7章の四つの獣の合計七つの頭と対応していると考えられます。

 

 

 啓示13章の海から出て来る野獣は、ダニエル7章の海から出て来る野獣の特徴を併せ持っています。ですから、当然、啓示13章の海から出て来る複合の野獣は、その四頭の野獣をすべて含んでいるでしょう。ですから、その(啓示13章の海から出て来る野獣は、おおざっぱに言えば米国を含む中東、地中海沿岸のヨーロッパやアフリカ諸国、西アジア諸国と言えます。

 

 

啓示13章の海から出て来る野獣にそれぞれ世界帝国を表わす七つの頭がありそのひとつが致命的な打ち傷を受けることになっています

 

 

 啓示13章の野獣の頭は、「七つの頭」があります。(啓示13:1)その頭は、ダニエル7章を考慮すると、バビロンのライオンの頭がひとつ、メディア・ペルシャの熊の頭がひとつ、ギリシャを表わすひょうには四つの頭があります。アレクサンドロス大王の死後、ギリシャは四つの王国に分かれました。そのひとつひとつが頭になります。(ダニエル8:22)四番目の一番凶暴な十本の角がある獣はひとつの頭を持っています。ですから、全部で七つの頭があります。

 

 

(3)致命的な打ち傷を受ける頭が北の王である可能性があるのはなぜか

 

 

 最終的な北の王と南の王がどのように争い合うかを預言したダニエル11章を考慮すると、その致命的な打ち傷を受けることになっている頭が何かという点でふたつの可能性があります。ダニエル11章は、北の王と南の王が争い合って、一度ずつ、敗北することを預言しています。一度目は南の王が敗北します。二度目は、北の王が敗北します。

 

 

 致命的な打ち傷を受けた頭が何であるか可能性のひとつは、ヒョウで表されたギリシャの四つの頭のひとつから北の王が登場することになっているので、その頭かもしれません。北の王を表わすひとつの野獣の頭が致命的な打ち傷を受けるのかもしれません。(ダニエル8:8,9,11)

 

   ギリシャは、ダニエル7章では、ひょうで表され、ダニエル8章では、オスのやぎで表されています。 ひょうの頭のひとつが北の王であるという理由は、ダニエル8章では、ギリシャを表わす雄のやぎに四本の角が生えて、そのひとつである小さな角は「軍の」から「常供のもの」を取り去り、その方の「聖なる所の定まった場所打ち捨てることになっているからです。(ダニエル8:11)

 

 

 

 

 

Franco Foliniダニエル8章の雄のやぎの四本の角はギリシャの後継国です

 

 

ダニエル7章にはギリシャを表わす四つの頭のヒョウの頭のひとつから北の国が現れることになっています

四本の角のひとつと四つの頭のひとつは同じ北の王になります

 

 

 そして、北の王は、ダニエル11章では、「聖なる所を,要害をまさに汚し,常供のものをも除き去る」ことになっています。(ダニエル11:31)ですから、オスのやぎの四本の角のうちの一本の小さな角がすることは、北の王がすることと同じだからです。ですから、ヒョウで表された野獣の四つの頭のひとつが北の王になります。

 

 

  しかしながら、致命的な打ち傷を受けた頭は全地の人々から崇拝を受けることになっています。北の王は二度目の南との戦いで、敗北するのですから、全地の人々からその時点では崇拝を受けるとは考えにくいです。(啓示13:4)しかし、北の王は確かに全地で権力を振るうようになることは預言されてはいます。

 

 

 もうひとつの可能性としては、致命的な打ち傷を受ける頭とは、ダニエル7章の四番目の獣の頭全体、つまり、ローマ帝国の後継国の米国とヨーロッパ諸国を全体を表わす一つの頭かもしれません。

 

 

(4)啓示13章の打ち傷から回復して崇拝される野獣が南の王を中心にしていると判断できる理由

 

 

 戦いに敗北した国家が崇拝されることは通常ありません。しかし、ある国家、ある国家勢力が戦争で勝利するとその国家の指導者は後に崇拝される可能性が高くなります。例えば、米国のブッシュ大統領親子は湾岸戦争やイラク戦争に勝利したので、一時的には人気が非常に高くなりました。

 

 

 しかし、もちろん、長期間にわたって人気があるかどうかは別です。英国は、最近イラク戦争で米国と共に参戦したことが間違っていたことを認める公式文書を作成しました。また、米国はそれらの戦争の後、経済的には悪くなりました。

 

 

(5)ダニエル11章で北と南の間の抗争がどのように進展することが預言されているか

 

 

 啓示の預言はダニエル書と調和しているはずです。そして、ダニエル11章の預言は南の王が最初の北の王との戦いで、致命的に思われる惨敗を喫することが預言されています。南の王の軍勢は、「多くの者が打ち殺されて必ず倒れる」ことが預言されています。(ダニエル11:26)南の王の軍勢は大変大きなものですが、非常に大勢の兵士が倒れます。これは、南の王とその同盟軍にとって「致命的な打ち傷」と言えると思います。

 

 ダニエル11章によると、南の王は一度目の北の王との戦いで、大敗北を喫するものの、二度目の戦いでは、北の王に勝利を収めます。ですから、いわば、南の王は、致命的な打ち傷を受けても、その傷はいえて、全地の人々から、称賛と崇拝を受けるようになる国家であることは考えられます。それは、啓示13章の第一の野獣の描写と合致するかもしれません。

 

 

 それで、致命的な打ち傷を受ける頭とは、ダニエル7章の四番目の獣、つまり、ローマ帝国と米国をも含むその後継国であると判断することもできます。致命的な打ち傷を受ける頭とは、南の王の米国が含まれている必要があるからです。そうなると、致命的な打ち傷から回復する野獣とは、米国を中心としたヨーロッパ諸国と幾つかの中東諸国の同盟国であるという事になります。

 

 それで、啓示13章の打ち傷から回復して崇拝される野獣とは、わたしは以前は、南の王米国であると考えましたが、正確に言えば、単に南の王米国だけではなく、ローマ帝国とその後継国である可能性があります。

 

 

 ローマ帝国の最大版図は、ヨーロッパ諸国と、一部の中東でした。それらの米国と米国のヨーロッパと中東諸国の同盟国が致命的な打ち傷を受けることになるのかもしれません。

 

 

ローマ帝国の最大版図No machine-readable author provided. Argentino assumed (based on copyright claims).

啓示13章はこれらの米国の同盟国は北の王との戦いで致命的な打ち傷を受けることを預言しているのかもしれません

 

 

(6)米国とその同盟国が致命的な打撃を受けて回復した後に考えられる進展

 

 そして、北と南との間の一度目の戦争で、米国を初めとした西欧諸国が大きなダメージを受けるという事になると、国連も消滅するでしょう。その戦争の後、世界は少なくとも一時は北の王、つまり、イスラム圏の国の天下になるでしょう。

 

 

 しかし、それらの西欧諸国が経済的なダメージから回復し、二度目の戦争で北の王に対して勝利することになると、諸国民は、それらの米国を初めとした西欧諸国を以前にも増して、崇拝することになるでしょう。

 

 

 そうした戦争に勝利した米国を初めとした西欧諸国のキリスト教は、それが背教しているとは言え、人々に歓呼して受け入れられることになるのではないでしょうか。すると、北の王がイスラム教からキリスト教に改宗するというきっかけになるでしょう。

 

 

 さらに、北の王が、米国を含んだ西欧諸国を中心とした国際組織を設立するよう提唱することは、米国一国を高めるよりは、さらに容易に国際社会に受け入れられやすいものになるでしょう。

 

 

 しかしながら、エホバ神は、クリスチャンたちが、剣をとって戦うことを禁じています。(マタイ26:52)エホバ神は過去に、ご自分のみ名をになっていたユダやイスラエル王国が、ご自分ではなく軍事強国に頼ったので、かえってそれらの頼った軍事強国によって攻撃されることを許されたのです。

 

 

 同じことが、南の王と共に戦うキリスト教諸国家に生じるのではないかと思います。ですから、クリスチャンが剣をとって戦ったり、他の軍事強国に軍事的に頼ることを禁じる禁止を踏み越えたキリスト教諸国家が北の王を含め、自分たちと共に戦った南の王によって攻撃されることを許されることは生じ得ることです。

 

 

 確かにキリスト教を冠する諸国家は、ある意味、エホバ神のみ名をになうので、神の律法にはなはだしく違反したことをエホバ神から責任を問われることになります。

 

 

 しかし、全地で崇拝されることになる野獣がどの国家、もしくは国家群になるのか、七つの頭のひとつをどのように判断したら良いのか、他の聖書的な根拠をさらに検討したいと思います。これを検証していくために、他の聖書の預言も研究して、整合性を考慮していく必要があります。