「再稼働も帰還推進も、おかしいと伝えよう!」〜サンデーアクションNO.323 | 『つながる』ことからはじめよう!

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この3月末に避難指示が解除される福島県飯舘村。
グリーンピースが住民の方々の協力のもと行った調査では、もしいま飯舘村に帰れば、生涯で少なくとも39ミリシーベルトから183ミリシーベルト被ばくする可能性があることが分かったそうです。

■ 放射線管理区域で暮らせますか?:国際環境NGOグリーンピース
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/58785/

「100ミリシーベルトまでは影響がない」という政府の説明を超える被ばく量になる可能性があります。
被ばくは無い方がいいわけで、国際的な考えでは1ミリシーベルトが基準とされています。
政府が言う100ミリシーベルトはあり得ない数値ですが、国際基準の1ミリシーベルトも、震災後に被災地のみに適用された20ミリシーベルト*も超える予想です。
(*20ミリシーベルトとは、国際放射線防護委員会が、復旧時の被爆線量として示している「1ミリシーベルト〜20ミリシーベルト」の最も高い数値。)

参考までに1年前の記事ですが。。。
■ 「年20ミリシーベルト」問う 避難指示解除基準訴訟:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASJ3330VYJ33UBQU00B.html

上記の記事の中で、3年間以上グリーンピースの放射線調査に協力している飯舘村村民の安齋さんは、上記の記事の中で以下のように話されています。
「お役所は、これから先自分がどうなるのかを教えてもくれずに、帰れ、帰れって言うばかり。
グリーンピースは、家もまわりもこまかーく測ってくれて、帰ったらどれだけ被ばくするのか、言ってくれて助かる。帰るか、帰らないか、自分で決めたい」

安齋さんのお宅は、平均毎時0.7マイクロシーベルトあるそうです。
これは「放射線管理区域*」に指定されるべき数値です。
(*放射線の不必要な被ばくを防ぐため、放射線量が一定以上ある場所を明確に区別し人の不必要な立ち入りを防止するために設けられる区域。法令により定められている。毎時では0.6マイクロシーベルト以上。)

政府は木造屋内にいれば、放射線は6割カットされると言っていますが、安齋さんのお宅の中に設置された個人線量計は年間5.1から10.4ミリシーベルトを計測しています。レントゲン1回が約0.05ミリシーベルトとすると、5ミリシーベルトでは100回分になります。 
年間1ミリシーベルトになるまで50年近くかかると思われます。

■ 放射線調査:国際環境NGOグリーンピース
http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/monitoring/

「自分で決めたい」
それこそ、大切なことではないでしょうか。
そして、その選択を実行するには、政府や自治体のサポートが必要です。
放射線に対し感受性が高いと言われる子どもたちや、お年寄りのいる家族が、帰還を躊躇するのはあたりまえのことです。また、妊婦さんや妊娠する可能性のある人たちも同様です。
今の状況では、政府はリスクを過小評価する方針なんだと思われても仕方のない政策だと思います。
そして、三反園鹿児島県知事は脱原発市民の期待を大きく裏切る結果となり、再稼働が進んでいますが、原発震災を直視すれば、再稼働はエネルギー問題ではないことははっきりしています。

■ 検証・三反園流 第2部/中 知事公約の原発専門委 4時間半で「お墨付き」:毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20170224/ddp/041/010/017000c

二度と原発事故が起きない保証はありません。
安全性の確保も避難計画も出来ていないのに再稼働はあり得ないことです。
そのうえ、福島第一の処理費用は膨らむ一方です。

■ 原発処理費40兆円に拡大 税金・電気代転嫁、国民の負担に:東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201702/CK2017022602000141.html

最後に、先週取り上げた記事から最後の部分をもう一度掲載します。

■ 広い範囲に高い線量、なぜ? 福島第一2号機の格納容器:朝日新聞デジタル
http://digital.asahi.com/articles/ASK2H6H2GK2HULBJ016.html?rm=1486

 世界をみれば、原発は建設数が低迷し、建設費や安全対策費も高騰している。フランスのアレバ社や東芝のような原発関連の企業の苦境があらわになっている。しかし、日本政府は「今も近い将来も原発の発電コストは安い」と言い続ける。こうした無理な原発政策を続ければ、結局、ツケは未来の世代に回る。

 日本をひっくり返した事故からほぼ6年。「のど元すぎれば」と関心も薄らぎつつある。そんな中で推定とはいえ毎時650シーベルトという衝撃の数字が現れた。私たちののど元に「忘れるな」と突きつけられた警告だ。

 原発政策の虚構を取り除き、コストと民意を重視する政策に変える。事故を起こした世代の責任だ。
(科学医療部 竹内敬二)
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帰還推進も再稼働もあり得ないです。
ひと言、みなさんからもメッセージを届けていただければ、
もしかしたら変化が起きるかもしれません。
そして、現実に向き合うための測定活動もご支援よろしくお願いいたします。

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★サンデーアクションNO.323
「再稼働も帰還推進も、おかしいと伝えよう!」
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■ 子どもをまもりたい 3.11原発被害者の人権をまもる国際署名:GREENPEACE
https://act.greenpeace.org/ea-action/action?ea.client.id=1980&ea.campaign.id=59917&utm_campaign=Energy&utm_source=GPwebsite&utm_medium=post&utm_term=210217EN_blog_NRTN

■ 福島の子どもたちの命と未来を守ってくださいーたらちね検診センター設立準備委員会
https://www.actbeyondtrust.org/campaign/pledge/tarachine/jp/

■ ご意見・ご感想:首相官邸ホームページ
http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html

あなたの地元の国会議員にも伝えましょう。
■ 国会議員検索 ぷぶりすてら http://publistella.jp/

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お読みいただき、ありがとうございました。
ほんの少し、サンデーアクションに
時間を使っていただけたら、幸いです。
子どもたちの未来のために。
未来の子どもたちのために。

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